教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

トランプ・安倍初会談の最大の成果がゴルフ約束とは笑止だ

2016年11月16日 15時11分31秒 | 国際・政治
16Nov2016


 

 夕刊フジがとっておきのスクープを一昨日と昨日の紙面で立て続けに報じている。

 すなわち、11月17日に予定されている安倍首相とトランプ次期米国大統領との初会談で、安倍首相が目論んでいる最大の成果がトランプ氏とゴルフの約束を取り付けることにあるという。

 冗談みたいな話だが、これは極めて信憑性の高いスクープである。

 安倍首相のゴルフ好きはもはや皆が知っている。

 そして安倍首相が祖父の岸信介元首相を師と仰いでいる事も皆が知っている。

 その岸元首相が、今日の日米同盟関係の基礎となる日米安保条約改定をなし得たのは、アイゼンハワー元米国大統領との信頼関係があったからだ。

 そしてその信頼関係は、ゴルフを一緒にして、裸でシャワーづきあいをしたことで培われたと言われている。

 アイゼンハワー元大統領が語った言葉、つまり政治は嫌いな奴とも付き合わなければいけないが、ゴルフだけは気の合う奴としかしない、という言葉が、アイゼンハワー大統領と岸信介首相の良好な関係を物語るエピソードとして語り継がれている。

 その岸元首相と「偉業」にならって、ゴルフ外交で日米同盟強化を図るのが安倍首相の悲願なのだ。

 そして安倍首相はそれをオバマ大統領との間で築きたかった。

 オバマ大統領の初来日の時、わざわざパターをプレゼントして、オバマ大統領のゴルフの誘いを待った。

 しかし、オバマ大統領は、安倍首相におとらずゴルフ好きにもかかわらず、その在任中に一度も安倍首相をゴルフに誘うことはなかった。

 安倍首相は何度も訪米していると言うのにである。

 オバマ大統領にとって安倍首相はゴルフをしたい相手ではなかったというわけだ。

 その悔しさから、今度こそトランプ氏とゴルフをして信頼関係を築こうと安倍首相が考えるのは当然だ。

 もはや安倍首相はゴルフに逃げ込むしかないのだ。

 夕刊フジが繰り返し書くぐらいだから大手新聞が知らないはずがない。

 それでも書かないのは、あまりにもみっともないからだ。

 せめて安倍批判の急先鋒である日刊ゲンダイは、ライバル紙である夕刊フジに敬意を表して後追い記事を書いたらどうか。

 夕刊フジは、ゴルフ外交でトランプ懐柔を目論む安倍首相をまるで手柄のようにほめそやして書いているが、日刊ゲンダイは、これほど情けない安倍外交はないと、お得意の安倍批判をすればいいのだ。

 実際のところ、17日のトランプ氏との会談の成否は、安倍首相が日米同盟関係の重要性をどうトランプ氏に説得できるかにかかっている。

 しかし、およそ価値観外交など通用しないビジネスマンのトランプ氏に、そのような説得が通じるはずがない。

 在日米軍撤退が嫌なら、もっと負担しろと言われるのがオチだ。

 ゴルフ談議でご機嫌を取るしか安倍首相に能はない。

 そしてゴルフに逃げ込むのは安倍首相の得意技に違いない(了)


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