4月26日にオープンしたというもやしらーめん飛龍に行って来た。日曜日のお昼時、ひっきりなしにというほどではないにしても、コンスタントにお客はやってくる。 カウンター席はなく、すべてテーブル席のお店。客席からは大将がラーメンを作る様子を眼前にすることができる。 注文したのはもやしラーメンの並。
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大将の作業の様子を観察していると、まず鉢に味噌ダレのようなものを落とし入れ、続いて化調、醤油ダレを張る。次に寸胴のダシを注ぎ、さらには茹で上がった麺を入れ、素ラーメンを完成させる。そこから、タマネギともやしをサッと炒めてさらに盛りつけ、チャーシューを加えて完成という手順だった。
醤油ベースのスープは、特に目新しいものでは無いが、とろっとした粘り気があって、濃密な旨味を楽しませてくれる。作業の様子を見る限り、調理段階で注ぎ入れる化調は少なくないが、食べてみると、化調ばかりが前に出た感はなく、スープの風味を化調が上手く支えているような感じ。 私が訪れた時、お客以外にお店にいたのは大将と、アルバイトの女の子だけで、調理はすべて大将が一人でこなしていた。 だから、いったん素ラーメンが完成してからモヤシ炒めを仕上げる間に、2分程度のタイムラグがどうしても発生する。その結果、ストレート細麺は出て来た時には若干伸び気味になってしまうので、そこいらあたりを改善することが課題だと思う。しかし、その刻んだタマネギと一緒に中華鍋で炒めたモヤシ炒めは油の焼けた香りとあいまってしゃっきりと仕上げてあり、このラーメンを味わう上でいいアクセントになっている。 惜しむらくは、作業の手順から来る麺のヤワさだ。 あるいは、普通のラーメンは普通のラーメンで提供し、別のメニューとしてもやしラーメンを出せばよいのでは無いかと、浅はかな素人考えで思うのだが....。 取り立てて話題性があるわけでなく、また目新しくもないし、お洒落でもない。 が、このお店の地味な旨さは、それはそれで魅力的だと思う。 末永く、宇治・三室戸の地に根を張り発展することを祈る。