平和軒@城陽市平川長筬:大溜メン

本年度限定、年内木曜日夜業務前腹拵えシリーズ。以前に訪れた「向陽」と同じく、住宅街の一角にあって、車でのアクセスはチト難しい、古くから長年続く町中華。お店の前は過去に何度となく通ったことはあるけれど、訪れてみるのは今回がもちろん初めて。さて、ノレンの向こうにはどんな世界があるのだろう?どんな風景をみることになるのだろう?毎回、このワクワクがたまらないのよねフフフ。
入店すると、テレビ前のテーブル席で新聞を広げていたのは、このお店の大将だった。で、カウンター席の方に着こうかと一瞬思ったのだが、やはりなあんとなく4人掛けテーブル席の方に座ることにした。
客人が来たことを察して、さっきまで大将一人が新聞を広げていた店内にやがて奥様が現れてきて、お冷やを持ってきてくださる。このお店では、お冷やは1.5ℓサイズのペットボトルで提供されるカルキ臭なんかない、美味しい水だこと。
メニューは、カウンター席上部に掲示の「献立」から選ぶことになる。「カレーやきめし」が気になるところだが、麺類と一緒に頼んで食べきれなかったら気まずいことになると思い、単独行の今回は見送ることにした。
して、麺・スープ類一覧。
普通の「中華そば」にするか?いや待て。チャーシュー麺やワンタンメンから揚そばにいたるまで、なんとすべてが550円均一ではあるまいか!いずれも非常に気になる中、「大溜メン」という他ではまず見ることのない品を注文することにした。で、大将に「あの、あの大ナントカっていうやつ、お願いします。」と告げると「ああ、『だるめん』ね。はいよっ」と応えていただいた。
ということで、「大溜メン」は「だるめん」と発音するらしい。
さて、その「だるめん」とは、どんな麺料理なのだろう。さらに、ワクワクが蠢く。
カウンター席上部の「献立」はさらに、一品ものの一覧が続く。注文して出来上がるのを待つ間に、テイクアウト注文の電話が三本ばかり架かって来る。大将が中華鍋を振るう厨房から油が弾ける痛快な音が響いてくる。愉悦のひととき。
やがて出来上がって、奥様が運んできてくださった「だるめん」がコレ。
器のサイズは小さめだが、全体のサイズ感としてはかなりのボリューム。
そして、麺の姿は見えない。というか、当分見えそうも無い(笑)。
それは、「五目あんかけ玉子とじちゃんぽん」とでも呼びたくなるようなもの。
イカ・カマボコ・豚コマ・カニカマ・白菜・人参等々…大量の具材が、それらだけの層を食べている内は少し塩辛く感じる味付け。この「五目あんかけ玉子とじ」な具材に対峙するする時間は相当に長い。
その「具材だけの長い時間」を経て、ようやく麺にたどり着く。中太の麺は少々ヤワでクタッとなって、一部ダマになってしまっているのは具材を載っけるよりも前に麺を茹で上げ器に盛るので、どうしても、ふつうのラーメンのようにスープに揺蕩わせるようにはいかない。
けれど、さっきまでは少々塩辛かった玉子とじあんかけとよく混ぜて、ちょっとした混ぜそば状態にしていただくと、麺が身にまとう若干の鹹水臭とともに、なんともエエ塩梅で麺を啜って楽しめるのだわ。
盛りだくさんの具材による十分以上のボリウム、玉子とじあんかけの、他では滅多にない独特の味わいを堪能しての550円。地元民御用達伝統の町中華ならではの魅力がココにあった。

平和軒オリジナルロゴをあしらった出前用ホンダジャイロキャノピー。カッコイイね!


平和軒中華料理 / 久津川駅大久保駅
夜総合点★★★★ 4.0

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