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麺屋 極鶏@一乗寺:極鶏 鶏だく

当日は所用で行くことが出来なかったので、オープン翌日の昼営業に「シャッター」し、幸いにして「ポールポジション」を奪取。開業二日目の最初の客となる。
店内、入ったところにカウンター席が5席、店内スペース中程に4人掛けテーブル席、奥の方に二つのテーブルの小上がり席。
三種のラーメンはいずれも「極鶏」で、超濃厚肉濁鶏白湯の鶏だく、自家製マー油を加えた黒だく、スープ表面に唐辛子をふりかけた赤だくの三種。画像に見えるように、いずれオペレーションが安定してきた時期当たりにつけ麺も提供する予定のようだ。今回はとりあえず「鶏だく」を麺のカタさやネギの量は特に好みをつけず、「ふつう」で注文。
メニューはさらにごはんとトッピング等。ゴハンもののセットについてはつけ麺と同様、しばらく待ちましょう。
待つことしばし「鶏だく」登場。
「なんじゃこの濃さはっ!?」
まず、このスープの威容に圧倒される。
きっと強火で煮込みながら撹拌しもって鶏ガラを砕いていくようにして煮潰した鶏のダシを、さらに煮詰めて水分を飛ばし、とことん濃縮させてつくったスープだろう。メニュー表には「鶏白湯」と書かれているが、その実もう「白湯」なんてものはとっくのムカシに通り越してしまい、あのラーメン軍団の「重厚(じゅうこう)ラーメン」の濃密さを凌いでしまうほどの密度の濃さを鶏で仕立てました...という感じ。画像に見えるネギやメンマのさまのように、スープの上に置かれたものが下に沈まず「載っかったまま」なのである。とにかく度肝を抜かれるような濃さである。
味わってみると細かく砕かれた鶏ガラをそのままレンゲで掬って食べているような感覚(といってもいうまでもなくラーメンとしての味付けはしっかりしている)。
味わいながら、ふとアタマによぎったのはあの「天下一品」のあのこってりラーメンと、今はもう味わうことの出来ない山科の「東洋」でかつて味わった鶏のコッテリとしたあのラーメン。濃厚という点では共通するが、スープの中に含まれている肉や骨の髄や、軟骨のくだけたのや、そういう固形成分の密度、鶏の香りの高さや味わいの深さは全く別モノ。またこれほどにまでの超高粘度にも関わらずアブラ分は巧く控えてあるので、実に「喰える」スープである。あと、ちょっとタレが強い感があるので、自分の好みで言えば「タレ少なめ」で食べ始めて、徐々にタレを追加していくという味わい方が出来れば、もう言うことはない。
とにかく、まったくラーメンに関しては古くより濃厚至上主義を貫いてきた京都人の味の好みの王道に、直球でズバッと投げ掛け、受け止める側のキャッチャーのスパイクがズズズと後ずさりしてしまうような超ドストライクな作りのラーメン。久々に心が動いた会心の作。
まだ走り出したばかりだし、しばらくは本当にタイヘンなことだと思うが、願わくば今後安定的により多くのお客を楽しませつつ、さらなる進化を遂げていかれることを期待している。
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【麺屋 極鶏】
店主ブログ
11:30~14:30(スープ切れ早仕舞いあるかも)
18:00~スープ切れまで
不定休(ブログに休業情報あり)
075-711-3133
京都市左京区一乗寺西閉川原町29-7
P:なし(近隣コインパーキングあり)
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