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ラーメンあおやま@枚方市南楠葉:鶏白湯
今年の桜は少し遅めとはいえ、外に出てみれば早咲きのヤツがすでに花盛りに近くなっていたりする。
それはそうと、このたび新たに開店したこのお店のことだ。
枚方市南楠葉にある4階建てのビルにできた新店。住所としては「大阪府」。実際に行ってみればわかることだが、京都府八幡市と大阪府枚方市は地続きというか、街の中に府境があってキョートとオーサカの分け目というのがリアルに感じ取りにくい。テナントに「青山学園」が入るビルに「ラーメンあおやま」。アオヤマつながりは偶然ではない。この度開店した「ラーメンあおやま」がある場所は、もとは青山学園の事務所だったという。
なぜ、学習塾の事務所がラーメン店に変わったか。
それは、かつて塾の先生だった人のラーメン好きが高じた結果である。
もともと彼はラーメンが好きで食べ歩いてはその感想を自らのブログにしたためることを趣味としていて、私もいつの間にか彼のブログをちょくちょくチェックするようになっていた。そして彼のブログとはやがて相互リンクするようにもなった。
そんな彼はおよそ三年前、突如「麺家チャクリキ」に弟子入りした。そしてやがて「麺家チャクリキ」から新たに生まれた「天橋立くじからラーメン」の営業を任されるようになった。
その「天橋立くじからラーメン」で、オリジナルの限定メニューを開発しては販売していたのは、やがて独立することを視野に入れてのことだと聞いていた。
そして2017年3月31日、満を持しての開店。
修業先からの祝花。
滋賀県大津市瀬田のTTCMからも花が届いているのは、これまでに、それなりにそういうコミュニケーションがあったからである。
この日は早めに赴きシャッターしてポールポジション獲得。
開店時刻になると、すでに行列は20人超。開店三日目にしてこの状況は、ネットの情報があるがゆえのことだろう。
行列客には開店前からメニュー表が「配付」される。すでに客さばきもこなれている。
三種あるメニューはどれも魅力的。オススメの鶏白湯はかつて感激したあのラーメンがプロトタイプであることは間違いない。
鶏生醤油&鶏ブラックはチャクリキの丹後ブラックにTTCM伝来のチューンをかけたものと推察する。
くろそばも、麺家チャクリキならではの突飛な発想を活かしたものであることは間違いない。
迷いに迷って、「鶏白湯」を注文。
そしてこれが「ラーメンあおやま」の鶏白湯。
見た目の第一印象、「意外に地味」。
しかし、よく見れば豚バラチャーシュー、鶏チャーシューに加えて鶏つくねが一玉コロンと乗っかっている。見た目の華やかさよりも、実際に食べてみての味わいの幅を重視した作りと感じた。
スープはギシギシに煮詰めたものでなく、うまいことやってトリのオイシイとこを液体に込めた、まさにあの時の美味しさ。あのときの自分は「ど直球な鶏の旨味」とか書いているが、このメニューのスペックによれば和出汁も効かせているとのことで、ああ、味の感想とはこうもイイカゲンなものかと思い知らされたりもするが、とにかく、ウマイ。
太めのストレート麺、スープを引き上げつつ麺としての食感はきちんと楽しませてくれる。
個人的好みでいえば「ネギオオメ」が絶対合うよなコレ!
まじめに、丁寧に、どうやったら美味くなるかをよく考えて作られている。
また、そういうラーメンを作りたいという思いから始まったお店である。
間違いはない。だから、また行く。
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