炭火割烹 蔓ききょう＠唐橋東詰

めったに無いことだが、仕事絡みでも、趣味つながりでもなく、つまり、グループでの宴会でなく、夜、飲みに出た。だから、当然、電車である。こういうとき、この街に石山坂本線がチョコマカと、ひっきりなしに走っていることの有り難味を感じる。学生時代に師匠がよく言っていた言葉、「電車が我が身を運んでくれるやん。」どちらかというと、丸い形であろうと棒状であろうと、とにかくハンドル握りしめて自分で走ることが多い自分には意外な発想だったが、電車って、こういうときにはホント便利よね（当たり前やん）

して、京阪石坂線「唐橋前」から、プラプラ歩いて瀬田唐橋を渡り、あらかじめ予約を入れておいたお店へ。もちろん、初訪である。グループの宴会ではないじぶんたちは、カウンターの焼き台の眼前のアリーナ席に通していただく。

「とりあえず」の生ビールは HEARTLAND。ううっ贅沢（小市民）

 

突き出し。くん玉、ナマの南瓜、醪、きゅうり、だだちゃ豆、食べられるホオズキ。
おお、なんですかこのイキナシな高級感（小市民）

それでは、しばし、メニューに目を通してみよう。

うう、４ケタが多いぜ（小市民）

ワインリスト。もはや、美しい記号にしか見えない（小市民）

ジビエ料理が味わえることで有名だそうだが、この季節なので、イノシシとかハトとかは（高いし）敬遠することにして、もっぱら鶏と、野菜を中心に注文してみることにした。

淡海地鶏の盛り合わせ。鶏ハラミのぽん酢、胡麻油で味わう肝。ああ、ヤバいやつ。刺身はたっぷりのネギとショウガでいただく。味わいながら、ヘグリとかタツタガワとか、そういう固有名詞が脳裏をよぎる。嗚呼。

焼野菜盛り合わせ。満願寺赤唐辛子・和歌山宮楠農園黄トマト・和歌山宮楠農園ズッキーニ・田鶴農園山科なす・村上農園ヤングコーン（皮の部分も食べられる！）・そうめん南瓜（滋賀）・玉ねぎ（北海道）・11ヶ月熟成インカの目覚め（北海道）あと、なんだったけ？キャンプのBBQなんかでやる焼野菜では、まず味わえない絶妙の仕事。ひとつひとつが素晴らしい。

 

 そして、赤星とともに過ごす幸福。

焼きの砂ずり。オスとメス。それぞれ刺身用に用意しているものを焼いてくれる。

焼きのソリレス。オスとメス。1羽のうちで2個(40g)しかとれない部位だとか。
もも肉の一部だが、筋肉の塊を繊維を傷つけずに取り出せる唯一の部位だとか。
ほぉ〜っ。

 

もも肉塩焼。そのジューシーさったら、もう。

自家製つくね。パン粉をまとわせて、独特の食感。ウマ〜

シメに、焼きおにぎり。甘めの味付け、ちょっとユル〜イごはん。この焼きおにぎりだけは、キャンプなんかで炭火の直火で30分以上時間をかけかけ、手前好みの味付けで食う方が美味いと思ったが、これ以外の料理については、もう、全く、圧巻、脱帽。流石。実に素敵な時間だった。

炭火割烹 蔓ききょう （割烹・小料理 / 唐橋前駅、石山寺駅）
夜総合点★★★★★ 5.0