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キッチンオムヒコ@長浜:期間限定 和出汁とジャガイモの冷しらーめん&海老のフリットのせごはん
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/ee/8ede438a383597267d77728ebffd6832.jpg)
いつも気になる長浜のオムライス屋さんがリリースする期間限定メニュー。織姫と彦星の二人が出会うこの日に行ってみた。何よりも器の中で和出汁の部分とジャガイモのビシソワーズの部分が半々になっている冷しというアイデアがどういうものなのか?を、味わいたくて。
メニュー表にある詳細なスペック。「鰹・鯖・ムロアジ・イワシ等魚介から取った和出汁」と「豆乳仕立てのヴィシソワーズ(ジャガイモの冷製スープ)」を清湯から白湯のように変化させて味わうという。トッピングにはローストビーフ、キャベツと小松菜のの辛子漬け、ししとうのフリット、ベビーアスパラの塩茹で...実際に出てきた感じがどうなるのか?
さらにメニューには「参考的な食べ方」の紹介もある。「好きに食べてもらっていいけれど、こういう手順で食べ進むとよりよく召し上がっていただけますよ」という作り手側のさりげないメッセージ。今回のようにどこから着手すべきか迷う可能性のあるメニューの場合、こういうのが有るのと無いのとでは随分違うことだろう。
そして「いきなりコショー」へのアラート。
確か「ラーメン発見伝」だったかに、出されたラーメンにいきなしコショーをぶちまける客に「まずはスープを飲んでから、必要に応じてコショーかける...それが順序だろう」と咎める店主、これに対し「私はね、どこの誰が作ったのかわからないラーメンよりこのB&S食品のコショーの味を信じるのよ。アンタは黙ってラーメンを作ってなさい」と客が反論するシーンがあったことを思い出す。
この場合、確実に言えるのは、ココで反論する客はラーメンを味わっているのでなく、コショーだけを味わっているということではあるまいか。まあそりゃあ、世の中には最初からコショーをかけてしまいたくなる...あるいは作り手自らデフォルトでかけて出すようなラーメンもないではないが、少なくともこのオムライス屋さんが出すラーメンはそういう水準では無いと自分はそう思っている。そんなココのメニューにこのようなアラートがあるということは、「いきなりコショー」なヒトって結構いるということを物語るのだろうか。
出されたものは好き勝手に味わっていい...という考えに反論する気は無いけど、どうせ食べるなら「作り手」の創作意図を汲みながら味わった方が絶対に楽しいとは思うところだ。
そうこうするうち、出来上がってきた注文の品。
鉢の左側に和出汁の清湯、右側がジャガイモビシソワーズの白湯。
拡大図。器の左側が「和」の出汁で右側のヴィシソワーズは一見、「洋」のテイストのように見えるが、ほんのりブラックペッパーに加えてここに花カツオがハラハラとふりかけてある。二枚の厚手なローストビーフ、900円という価格の中でよくこんなの平気で出しくるよなぁ的ゴージャラス加減。ししとうのフリットはゾンビ除けか?
一応、「参考的な食べ方」に従い食べ進む。あっさり、ひんやりとした中に節系和出汁のまた上品なこと。その中ですすり込む麺のスルスル快いこと!
次にジャガイモヴィシソワーズの「白湯」部分にさしかかる。和出汁清湯とは好対照に麺にまとわりつくテロンテロンのヴィシソワーズ。花カツオの効果もあって、こちらも実に奥行きのある和テイスト。どちらも決してどぎつくなく、それでいて奥行きが深い(としか書きようのない)味わい。作り手がきちんと味を見ながらチューニングしていることがうかがえる。ストレート中細麺の食感、キッチンオムヒコが麺メニューを提供し始めた頃の剛麺主義からシフトし、汁と合わせて、かつ汁に負けてしまわずトータルのところで楽しませてくれる食感。素晴らしい。
同時に注文した海老のフリット乗せごはん。いわば洋風海老天丼。隠し味の海苔佃煮と玉子マヨネーズサラダトッピと海老フリットの組み合わせの妙。これも作り手の「この組み合わせで食べると美味いよな」という経験的引き出しから生まれたものと推察するがいかに。とにかく、イイ。
オムヒコ (オムライス / 長浜駅)
昼総合点★★★★★ 5.0
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