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そば処 ひさや@伏見・小栗栖バス停前:ラーメン
午後からの移動の間に間に、ちょっと気になっていたお店に寄ってみた。いわゆる「うどん・そば・丼」を出す食堂である。行って見ればそこは、飲食店が数件軒を連ねる集合建築の一番目立たない奥まったところだった。目の前が共同駐車場になっており、ソコに車を停めた。
このお店の場合、客が店に食べに来る率より出前注文の方が圧倒的に多い様子だった。
店内、ノーゲスト。しかし厨房及び厨房に面したカウンター席のところは大忙しの様子。...厨房に面したカウンター席のところはもはや客席というより、出来上がった品を岡持ちに入れて出前の支度をする作業スペースになっている様子。そんなだから、私が客として店に入ると、お店の方一同は、一瞬びっくりされたような顔をされたのを感じ取ったが、客として食べに来たことを伝えるとテーブル席に丁寧に案内してくださった。
とりあえず今回は、このお店のラーメンがどんなものなのか知りたくラーメンだけを頼んだ。出来上がりを待つ間、それは決して長い時間ではなかったが、その間にも岡持ちが頻繁に出入りしていく...昔と違ってコンビニが街のあちこちに出来ている昨今、いわゆる店屋物の出前需要は減少傾向なのではないかと勝手に思っていたが、この界隈はどうもそうではないらしい。
そうこうして出来上がってきたラーメン。お盆にセットして持ってこられる。また、画像はないが、ティッシュも一緒にもってこられる。
具にはネギ・メンマ・チャーシューとシンプルな構成。スープはすっきりとした和風味。どうやって作っているのかはわからないが、うどん出汁ではない、ラーメンスープの味。化学の力に頼った後味を感じることはなく、あっさりといただける。仕様なのか偶然なのかメンマは多め。このメンマも素直な味。チャーシューも醤油ダレで煮込んだしっかりしたもの。
やはり、出前に特化したお店なのであろう。ラーメンと一緒に持ってこられるティッシュもそうだが、とにかくテーブル上にはメニューと七味の竹筒以外、一切モノが置かれていない。なので、ラーメンを注文すると個包装の小さなコショーが付いてくる。これもまた、出前仕様。
その個包装のコショー、このお店と同じ京都市伏見区にある甘利香辛料株式会社製。意外なメイドインキョウト。
オモテの看板にあるように。このお店、うどん・そばは「手打ち」...つまり自家製麺であるらしい。中華麺もそうなんだろうか?ちょっと透明がかった黄色味のある多加水気味のツルツルシコシコ麺。今や伏見区といえば京都の中でも一乗寺に次いでラーメン店、うどん店が豊かな地域だと思うが、同じ伏見区でも京阪本線や近鉄京都線の沿線からは丘を一つ越えた感じになる醍醐・小栗栖方面は麺類激選区からちょっと離れた感がある。(と、勝手にそう思っているだけだが)けれども探してみれば意外なところに意外なラーメンがあったりするな、と、今回の感想。
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