壱八家@京都拉麺小路

京都拉麺小路内にあった「烈士洵名」は先月の中頃、突然に店をたたんでしまった。けっこう好きなお店だっただけに残念だったが、今月になって、そこに新たなお店が入ったらしいので、出張の移動がてらに寄ってみた。
横浜の家系ラーメンって、ついぞ食べたことがないのだが、さてどんなもんじゃらほい。
とりあえず、ふつうの「ラーメン」の食券を買って、おねーちゃんに案内されるまま席に着く。
店内は、かつての烈士洵名の内装ほとんどそのまんま。細かなことながら、烈士洵名だったときには、客席の足もとに置いてあった荷物や上着を置くための籐籠はなかった。アレ、気が利いてて良かったのになぁ。
さて、ラーメンである。

スープは強めの火で撹拌させもって煮出した動物系の濃厚なもので表面にはけっこう多めの油が浮かぶ。
厨房の奥ではスタッフが、しょっちゅう寸胴の中身を木べらでかき回していた。
麺は平打ちの中太麺。動物系濃厚スープに低加水気味ストレート細麺を合わせる京都のラーメンに慣れ親しんている自分には、ちょっと珍しく感じるが横浜家系ではこうなのだろう。これはこれでスープにも合うし、麺の存在感もしっかりしていて良い。この日、店の外には麺の入ったダンボール箱が台車に積んであり、その箱には「製造元 長多屋製麺」とあった。調べてみると、横浜市南区にある麺屋さんで、まさしく横浜の家系ラーメンの麺を作っているところのようだ。京都で、この長多屋製麺の麺を味わえるのはきっとここだけだろう。
具について、チャーシューはやや厚めにスライスされた少し固めなもの。青物としてはネギも入っているのだが、ホウレンソウがはるかにハバをきかせている。煮玉子の黄身のトロトロ具合もよろしいが、意外な存在感を放つのは3枚の海苔。海苔の入ったラーメンそれ自体は特に珍しいものではないが、壱八屋のラーメンには明確に「海苔を味わうひととき」が設定されているように思う。いや、横浜の家系自体がそうなのだろうか。
スープには京都のラーメンに共通する濃厚さがありながら、味の付け方に何となく東西の違いを感じる。
烈士洵名の閉店は残念だったが、その替わりに、京都ではコレまでまず食べることの出来なかった横浜家系がやって来たことは喜ばしくもある。




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