佐野実氏が絶賛したというあのラーメンを...

本日、どうしても間に合わせないと行けない仕事があってやむなく休日出勤。
午前中で仕上げるつもりでがんばってみるが、どうにも合わない数字の原因を追いかけているうちに昼過ぎになっていた。で、近くのファミマ（....ファミリーマートのこと。寛平ちゃん風「あめま」のように発音した結果、「め」の発音に力点を置くと同時に「め」を発音する時の音程が一番高くなる読み方が正しい...って、どうでもいいけど。）で何気に買って、薄暗い職場のデスクで食べたのは明星の「『うまいじゃないか。』支那そばや佐野実絶賛!!とろっとろ塩とんこつ（長っ！）」。
おぉ、ついに佐野実氏の「支那そばや」のラーメンがカップ麺化されたのかとつい手に取って買ってしまった。
しかし、買ってからよく見てみると、どうやら東京武蔵野市にある「ラーメンきら星」というお店のラーメンをカップ麺化したものらしい（そういえば、先日近くまで行って来たところだわ）。
ところで、最新のトレンドには疎い私としては、このパッケージの作戦にまんまとハマって、なんだかだまくらかされたような気がしないでもない。だって、「ラーメンきら星」のラーメンであるというより、「支那そばや佐野実絶賛!!」という文字の方がずっと大きいのだから。（これについては、ファミマに行って実物をみてみるとよくわかると思います）
粉末スープとかやくを入れ、熱湯を注いだ後、「よくかきまぜてから」５分待つ、というちょっと変わった作り方。「かつお餡」という鰹節を粉々にしたものを煮詰めてペースト化したものが付いている。
この「かつお餡」、オカカよろしくこれだけをご飯にかけて食っても相当旨いんじゃないだろうかと思うが、あいにく休日の薄暗いデスクの周りにはご飯が無いので、裏ブタに書いてある作り方どおりにして食う。
それにしてもものすごいトロみのスープだ。また、カップ麺にしてはなかなかの麺。ただしカップ麺だけに、お店に食べに行った人がネットに書いているようなワイルド感のある豚骨臭までは演出されてないが、かえってそれが食べやすい味に仕上がっているようにさえ思える。
カップ麺には珍しい糸唐辛子、そして山くらげ。さらには、なんだか昔のサンリオの文房具っぽい黄色い星形の乾燥カマボコの洒落っ気がご愛嬌だ。
また、お店の名を冠したカップ麺の常で、そのお店の本当の味を知っている身には「やっぱりこの程度か」的感想で終わってしまうのがこの手のカップ麺の常だが、幸か不幸か私は「ラーメンきら星」の味を知らない。
いずれにしても、カップ麺でこれほどの高粘度スープは初めてだ。京都ラーメンの一タイプとしての高粘度こってりに相通じるものがあると感じるのに加え、「かつお餡」の効果は食べていてなかなか楽しい。
カップ麺としてはちょっと値段が高いけど、お店で食べるよりは安い値段で、そのお店のまだ見ぬ味に思いを馳せながら食べるカップ麺はそれ相応に楽しいものだ。