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天天有@左京区一乗寺西杉ノ宮町:中華そば並&ライス小
午前の業務を終え、久しぶりに一乗寺に向かってみた。ワタシにとっては、いつもの重厚軍団はこの日店休日。クルマを駐めたコインパーキング(一乗寺の中心部から少し離れたところ=料金がリーズナブル)から歩くと、「麺屋極鶏」前のあの狭い歩道上に、ゆうに30人は居るかと思える凄まじい行列。これを華麗にスルーし訪れたのは、実に21年ぶりに訪れる天天有本店。
これは21年前、2002年9月当時のメニュー。当時は夜営業だけだった。その後、2018年頃から日祝日のみ(試験的に?)昼営業を始め、この日祝のみの昼営業は2021年頃まで続く。
そして2022年の末頃には12:00~22:00の通し営業、水曜定休という現在のかたちになったようで、つまり昼営業が常態化したのはわりと最近のことのようだ。原則的に昼にしか食べ歩かないワタシにとっては個人的にありがたいところだ。...と、書き綴っていたら、そういえばちょっと昔はココ天天有本店を間借りして「ひるまや」という別のお店が営業していた一時期があったのを思い出した。
店内も、いつ改装されたのかは知らないが、20年前の記憶とはすっかり変わっていた。カウンター席もそれなりにあるが、どちらかといえば小上がり席&テーブル席のスペースを広めに取っている感じ。グループ客が多いのかしらん???ワタシは今回、単独行で訪れたのでカウンター席に着席した。
そのカウンター席の風景がコレ。コロナ対策の透明アクリルパーティションは今なお置かれているが、隣席との間隔が広めなので圧迫感を感じることは無い。
そして現在のメニュー表。価格はともかくとして、20年前とほぼ変わらぬメニュー構成。メニュー落ちしたのは「にごり酒」ぐらいか。注文は「中華そば並」をタレ薄め・麺カタメ・ネギヲヲメでリクエストし、ライス小を追加。
すると、注文を取りに来てくれたスタッフは、ノーマルのラーメンか、チャーシューを一部減らして煮玉子入りにするか、はたまた温泉玉子入りにするかをたずねてくる。
というのは、ライスを注文する客にはTKG(玉子がけごはん)がオススメらしく、それならばということで、温泉卵入りを注文することにした。
すると先にライスが卵に入れるタレをしたがえてやって来て、なおかつ、本来ならラーメンに載っかることになっている温泉卵も別の器に入れて同時に出されてきた。なんだか、イマドキの天天有本店は、妙にTKG推しだ。
続いて出来上がって来た中華そば。
カウンター席の目の前でシュワシュワと鳴り続ける圧力鍋。調理の様子を観察していると、スタッフが豚の脂身を別の鍋に投入するところを確認。天天有本店独特のスープは、鶏のみならず豚の脂もいっしょくたに煮込むようだ。食してみたときに感じる膠質的な粘り気は、名門守山店のこってりスタミナにも相通じる感じ(ただし、本質的な味わいまで同じというわけではない)。そこにヲヲメのネギ。もちろん京都の九条ネギ。これが粘り気のある鶏白湯スープと実に良く合う。
カタメをリクエストすれば、少しパツンとした食感を残した、京都の古典らしい低加水ストレート細麺。どこの麺屋さんのものだろうか?(勝手に「福建」の麺じゃなかろうか?と想像はしてるんだけど)
チャーシューは電動スライサーによりスライスされた豚ウデ肉。スライサーを通しているわりには3ミリ厚程度にスライスされており、肉を囓る楽しみがある。
注文時にスープは「タレ薄め」で頼んだので、TKG用に付いてきたタレをちょびっとこっちに足して、いくぶん醤油味を足して更に楽しむ。
総合的に、2002の頃に味わった記憶に比べ、かつての天天有本店特有の「甘味」はあまり感じられなかったけれど、それでもこのお店ならではの膠質的粘度感豊かなスープは、味わいに来るだけの価値があると、久しぶりにリピートしてみて実感した。
ちなみに「京都ラーメン天天有」には公式サイトがあり、同店は昭和46年(1971年)創業としているが、同サイトの中にはココ一乗寺本店のことが一切掲載されていないのは、ここ一乗寺の天天有本店と、烏丸店の開業に端を発する「株式会社未来」が経営するフランチャイズ店とは、味わいにおいて全くの別モノであることも同様に、京都のラーメンフリークの皆さんならご存じのことだろう。
さて、麺を啜りきった後はTKG、卵かけごはんの時間。とりあえずは備え付けのタレをかけて...。
さらに、ラーメンスープの中に残るネギをレンゲで集めて載っけてみる。常連さんの評価はともかくとして、まあ、TKGは、TKGだ。天天有本店は、いつからこんなにTKG推しになったのか。代替わりしてからだろうか?
一つだけ残念なのは、ここ天天有本店のご兄弟が営まれている大阪住之江の天天,有には今なお存在しているニラ漬けが今は無く、紅ショウガに取って代わっていることかな?いずれにしても京都ラーメン激戦区、一乗寺の顔ともいえるココ天天有本店が、今なお健在であることは喜ばしく、また、代は変われど、味わいも多少は先代の頃と異なれど、古典的な京都ラーメンのひとつとして、やはり外すことの出来ない存在であることに変わりは無いことを今回は確かめた。
天天有 本店 (ラーメン / 一乗寺駅、修学院駅、茶山・京都芸術大学駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
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