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t_cognac's weblog
ラーメン名門勧修寺店@名神高速と山科川のほとり:中華そば(並)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/08/901bd5d24f4edcdd035f796f6116a616.jpg)
新福菜館・第一旭・ラーメン藤・ラーメン横綱・天天有、そして天下一品、来来亭(本店は滋賀だが歴史的には京都発祥)、比較的新しいところでは魁力屋...と、京都から日本各地に広がっていったラーメンのチェーン店は結構多い。また、過去にすごい勢いでチェーン展開したが今はすっかり影をひそめてしまったようなチェーン店もある。その中で、「金ちゃんラーメン」は辛うじて大徳寺の本店と城陽店が残っているが(そのように記憶しているが間違ってたらゴメンナサイ)、かつて京都のあちこちにあった「悟空」などは、今や影も形もなかったりする。その「悟空」のスタイルに酷似しているのが「名門」チェーン。(いや時系列的には元から「名門」があって、「悟空」チェーンが「名門」のスタイルを模倣したと記憶しているが)双方の関係性について、私は詳しくは知らない。が、ともかく事実として「名門」チェーンは今も一応生き残っている。
...「名門」チェーンは生き残っていると云っても、公式サイトができたと思ったら、これといった更新もないまま放置されたり、四条大宮に新店ができて「総本家」の暖簾を掲げたかと思えば、瞬く間に閉店したり、そして、いちおう「総本家」は中央市場のところの七本松店ということに今はなっているようだが、今年になっていつの間にやら守山店が閉店してしまったり、なんだかこのまま消滅していきそうな不安を感じていた。
で、ふと、勧修寺のあの店は今どうなっているんだろう???そんな興味でこの日久しぶりに赴いてみることにした。
店舗そのものは昭和50年代に新築されて以来、特に改築されるわけでもなく既に40年以上の歳月が経つ。ネット上には何度か書いたことがあったが、改めて書く。この店舗こそ、かつて山科西野にあった「東洋」の2号店として、初めて「名門」の屋号を出した店であることを。(そういう歴史をわざわざ書いて残しておく人はなかなかいないだろうて。嬉しいことに、過去の記述を参考にしてくださり、このチェーンの歴史について考察されている方もあったりする。ネット上の記録は公式な記録にはなりえないだろうが、このような形で誰かが残しておくことは、ある意味とても大切なことなのではないかと思う自分がいる)
数年前にカウンター席の天板を新調したりして、すこしは綺麗になったとは聞いていた。しかし、実際に行ってみれば...
相変わらずのキタナシュラン状態。なのだけど、冒頭画像のように、店の駐車場は満車状態。かつ店内もほぼ満席状態。ああ、今もちゃんと流行っているんだこのお店...。
カウンター席上部にあるメニュー表。ラーメンの価格が斜体太字のアラビア数字になっていたり、やめたメニューをガムテープでふさいだかと思うとその上からライス小が再びガムテープ上に書かれていたり、営業時間についても上から紙を被せて訂正している何とも見事なツギハギ状態(笑)
しかし、しかし、『当店の中華そばには!!「自慢のスープ」か入っております。栄養価も高くスタミナ満点です。』の掲示は、営業終了時間のところ以外は変わらず健在であった。この謳い文句に当時十代前半だった自分は、ラーメンの持つ魔力に取り憑かれてしまったようなものなのである。
注文したのは中華そば(並)。呪文はメンカタメアジウスメ。このお店ではなぜか「タレスクナメ」を唱えてもその意味をすぐには理解してもらえない節が昔からあって、それを「味薄め」に翻訳すれば、思った通りの「タレ少なめ」で作ってくれる。
そんな「アジウスメ」で注文するのは、テーブルにラーメンタレが置いてあるからこそ。思いとしては、いっそ「タレヌキ」で頼みたいのだが、名門ではまだ思い切ることができない。
そしてやってきた、名門ならではの殺風景なビジュアルの中華そば。取り放題のキムチも、翌日のことを気にしなくていいのであれば、ガバっと味わいたいがそこはちょっと我慢。
滋賀にある名門チェーンでは「カタメ」といってもヤワめで出てくることが多いと聞くが、勧修寺店では一定カタメを維持したところで出してくれる。昔っから。
そこに、金ザルに入れて「好きなだけどうぞ」な青ネギを食べたいだけ自由に盛って味わう。名門ならではの楽しみ方。いや、ラーメン横綱もこの楽しみ方ができるか(創業草々期とはすっかり味が変わってしまったなぁ...と思って以降、長いこと行ってないけど。)
ほぼ1年前、南草津店で味わったシャバシャバの残念さとは違い、勧修寺店は裏切ってくれることは今もなかった。
絶賛するほどウマイと今では思わなくなってしまったが、それでも久しぶりに再確認しに来た価値はあったと思える鶏モミジ由来のあのテロンとした粘りけのあるスープは健在。テーブルのラーメンタレをちょっとずつ足し持って味わえば、やがてケミカルな後味も残ってしまうが、どんなに店内が小汚くても、この場所にあり続けていてほしい店。
最後に、朗報。
先日閉店してしまった守山店、9月末予定で近くに移転し、新規開店するという情報を得ている。
名門チェーンよ 永遠なれ
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ここの大根のキムチ(無料)大好きです。なかなか大根のキムチがスーパーでも無いのです。
私は葱をてんこ盛りに入れて食べてます。
ラーメン名門は宇治橋手前にも大型店が有りますね
名門のラーメンはその頃のこの店が最高にウマかった。
私はラーメンもよかったですが、ここの「骨なし辛口唐揚げ」が大好きでした。
その味は七本松に唯一残る「総本店」で引き継がれていますが、
そこで修業した方が市内でやっている2店舗の「ラーメンの坊歩(ぼんぼ)」でさらにブラッシュアップされています。
坊歩では私はいつも持ち帰りで「辛口唐揚げ」を買って家でプハーします。
それにしてもこの店、もっと前に閉店していたような気がしたが、そんなに最近までやっていたのだろうか?