永井式製麺機がやってきた

以前使っていたパスタマシンが壊れて以来、長い間遠ざかっていたラーメン自作。
2002年から2008年までの間、運営していたホームページに製作記をアップしたりもしていた。

が、近頃はネットオークションのサイトなんかを見てみると、手回し式の家庭用製麺機が結構出回っている。ひょっとして、安藤百福氏の生涯を描いたNHK朝の連ドラの影響なのかなと思ったりする。その中にあって、手回し製麺機界のトヨタと言われる(?)「小野式」は人気も相場感も高いようだ。
ある日、そんなネットオークションサイトにとても惹かれる出品があった。丸ハンドルのレトロなデザインに一目惚れしてしまい、幸い4ケタ価格で落札できた。
送られてきた箱には、CGCポテトチップスのり塩味160g✕12コと書かれているが、ずっしりとした重さを感じた。中身は鋳物なのだからあたりまえだが。

それが、コレで。小野式でなく、永井式。実は、ホンモノの手回し製麺機というものを見た事自体、コレが初めて。かつてラーメン自作に傾倒していた頃に買った専門書、例えば成美堂出版の「人気店の秘伝公開!自分で作るプロのラーメン」1〜3巻等々にはスープ・タレ・具材の仕込み方はもちろん、中華麺の打ち方にまで触れたものはあるが「手回し製麺機」を使うことを前提としたレシピはなかった。
いろいろ調べて後から分かってきたことだが、「家庭用手回し製麺機」による麺文化は、昭和30年代前後に、群馬県周辺を中心とした一部の地域で拡がったもののようだ。

というわけで、初めて出会う家庭用手回し製麺機をいろんな方向から眺めてみる。切刃の幅は標準的なパスタマシンと比べて若干狭い。

剥き出しの歯車が、なんとも魅力的。

それなりのサビが、長年使われることなく放置されていた様子を物語る。

「製麺機の切刃」部分を、まじまじと眺めるのもコレが初めて。

麺帯の圧延に使うローラー部にいたっては、果たして再生できるかどうか、ちょっと不安に感じる見事なサビ具合。


 

こんな感じで、可動部は動くには動くが、かなり軋んでいる。
...コレはレストアのやり甲斐がありそうだ。
久しぶりに、腕が鳴るぜ。

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