ゆふいん文学の森 碧雲荘@由布市湯布院町川北字平原 :読書コーヒー【2022九州へ#5】

別府で地獄蒸しを食べた後、この日の宿に向け由布院方面に向かう。宿にチェックインするにはちょっと早いので、ちょっと道草すべく金鱗湖あたりに立ち寄ろうとしたが、あの界隈って嵐山というか、バブル時代の清里というか(行った事ないけど。今はすっかり寂れてるんですか?)、軽井沢というか(ココも行った事ないけど)、とにかく歩いている観光客が多くて、しかも駐車場はどこも商魂たくましく、無料のところも多いが、入ってしまうと「お土産買ったら無料」になる、福井県の東尋坊方式な予感がピピっとしたので、結局金鱗湖は諦めて、道の駅 ゆふいんでトイレ休憩のあと、どこかでコーヒーでも飲もうと、出来たら、コンビニやスタバや、そんなのじゃなくちゃんとした喫茶店がいいなとGoogleMapsを検索すると、ココがヒット。で、向かってみたら、この先に喫茶店なんかホンマにありますのん???的未舗装なデコボコ道の坂を登ったところに、「文学の森」という看板発見。行ってみる事にした。
古風な二階建て日本家屋に近づいてみると「碧雲荘」と書かれた日除け幕。
そこは「本の読める喫茶室」だそうな。さあ、入ってみよう。
靴を脱いで上がる店内、というか、リアル日本家屋。ちゃんと喫茶店としてのメニューがある。
ただただ、コーヒーが飲みたかったので「読書コーヒー」を注文。
その下にあるショーケース内はいろんな缶ビールやなんやらでショーアップしてある。
店内、というか、家屋内、それはそれは落ち着きのある実に素敵な空間。この中のどこに座ってもいいという。
注文の品は後から運んで持って来てくださる。
障子の向こうに盆栽。実に、渋い。

一見、めざましテレビの「紙兎ロペ」のアキラ先輩んちの居間みたいに見えるが、日常的な生活感とはかなり違うムード。すんごく素敵。
木枠の窓越しに中庭を眺めるソファ。ここもいいねぇ。
やがて、持って来てくださった「読書コーヒー」がこれ。
取っ手部分が野太い、メチャメチャ個性的なコーヒーカップ。

コーヒーにはさつま芋の金時に粒あん、生クリームのスイーツが付いてくる。こんなに素敵な空間で、ゆったりとした時間を愉しむことができる550円。本当に素敵すぎる。
ゆったりとしたコーヒータイムを過ごしたあと、碧雲荘の2階部分を見学。
この建物、実は東京都杉並区天沼に実在したアパートをこちら由布院に移築し改装したものだそうで、各室には今でこそエアコンが完備されてはいるが、それ以外は1936年(昭和11年)頃そのまんまという雰囲気。
当時の写真資料なんかも、壁のところに展示してあったりする。
この部屋も、なんか、妙にイイ。
そうだ。当時はまだ、アルミニウムとかプラスティックという素材は、当然無かった。
だから「木枠の窓」自体、日常生活の中ですっかり見ることがなくなっているのが現実だ。
で、ココが小説「富嶽百景」にも登場する「便所」だそうな。


…富嶽百景…読んだ事ない…。
ともあれ、偶然に出会った素晴らしい空間だった。



ゆふいん 文学の森カフェ・喫茶(その他) / 南由布駅由布院駅
昼総合点★★★★★ 5.0

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