ラーメン隆園

R24号線と名神高速のが立体交差する角の南西に、ラーメン店がデビューしては閉店を何度か繰り返していたテナント物件がある。クルマ利用の多くの人の目に触れながらも駐車場がないこともあってか、一定のお店がなかなか定着しない場所だった。やがて真向かいに天下一品の支店が出来たため(しかもちゃんとした駐車場がある)、そのテナントはますます寂寥感漂う場所になっていた。
2002年夏の終わり頃、そこにまたまたオープンしたのはやはりラーメン店が隆園だ。

ラーメンは主力商品としてのえび塩らーめんと豚骨スープの醤油味「赤」、塩味の「白」の3種。
昼営業時と夜20時まではタイムサービスのセットメニューがあるのでこの中からチャーハンセット800円をえび塩らーめんとの組み合わせでオーダー。
先に提供されたのはボリュームたっぷりネギたっぷりのフルサイズチャーハン。
その後しばらく間が空いて、ラーメンが提供されるのでチャーハンが少し冷めてしまうのが惜しいところ。しかし、どちらもお店の大将の仕事なので、同時進行と行かないところは痛し痒しといったところ。えび塩らーめんもその作り方を見ていると、非常に手の込んだ一品だ。
チャーハンを半分ほど食べかけたところでいよいよえび塩らーめんが来る。画像のようになかなか豪華なルックス。言葉で説明すると、味玉、ロースの厚切りチャーシュー1枚、チンゲンサイ、メンマ、大ぶりのエビ(ブラックタイガー)三つ、小口切りに刻んだネギといった具にアッサリ塩味のスープをあんかけにして注いだ上に、摺りゴマを散らした、という内容。具の下に隠れる麺は極細で、毎日長崎から送られてくるものだそうだ。
十分に個性的なルックスをしばし観察した後、食べにかかる。アツアツのあんかけスープはなかなか冷めないのがいい。スープ自体はエビの風味を含みながら、非常にアッサリとしたもので、とても上品。このラーメン、具そのものが非常に多いので、それにに取りかかる時間も当然それなりにかかる。チンゲンサイ、あっさりしたスープとよく馴染む。濃く味付けされた味玉が全体の中でインパクトを与えてくれる。チャーシューも濃いめに味付けされていて、薄味スープのなかで、インパクトのある変化が味わえる。
あんかけスープのおかげで、薄い味と濃い味がごっちゃにならず、要所要所で変化が楽しめるようになっているのだ。この薄味基調の中にふっと現れる変化はとてもいい演出だと思う。また、具が持つ食感もそれぞれに個性的で、食べていて楽しい。極細麺もあんかけ塩味のスープとよく合う。欲を言えば麺とスープだけを味わうときに、ひと味欲しい感じがするが、スープを濃い味にしてしまえば、逆に具の味付けとの差によるインパクトが薄まるのかも知れない。
高級中華料理のようなこのラーメン、600円で楽しめるのもうれしい。豚骨の方も一工夫あるようなので、次回はそっちを試したい。
(2002.12.31訪問。食べ納めのラーメンでした)

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