モーツァルトの宗教音楽と言えば先日ご紹介した「レクイエム」が最も有名ですが、死者のための鎮魂曲と言うこともあって全体的に暗く、日常的に聴くにはあまり適しているとは言えません。その点、今日取り上げるミサ曲第14番、またの名は「戴冠式ミサ」はモーツァルトが20代前半の頃に書いたミサ曲で、いかにも青年期らしい明るく輝かしい旋律に全編彩られており、肩肘張らずに楽しめる内容です。1曲目「キリエ」こそミサ曲らしい荘厳な雰囲気ですが、2曲目「グロリア」からこれぞモーツァルトといった感じの生命力にあふれた活き活きとした旋律が次々と現れ、聴いていてワクワクしてきます。3曲目「クレド」、4曲目「サンクトゥス」もこの盛り上がりが続き、落ち着いた四重唱の5曲目「ベネディクトゥス」を挟んで終曲の「アニュス・デイ」へ。この曲の前半はアルト独唱で、まるでオペラのアリアのような美しさです。最後は壮麗な合唱でフィナーレとなります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/8b/1b59d167818c0308dc3125095e6a27b4.jpg)
CDはヘルベルト・フォン・カラヤンがベルリン・フィルとウィーン学友協会合唱団を指揮したものです。「戴冠式ミサ」は25分ほどの短い曲なので、カップリングでブルックナーの「テ・デウム」が収録されています。モーツァルトと同じオーストリア人ですが、時代も作風も全然違うので正直あまり良い組み合わせとは言えません。この「テ・デウム」も一連の交響曲と並んでブルックナーの代表作に伍されることも多い曲ですが、個人的にはあまり良さがよくわからない。フィナーレの盛り上がりはなかなかのものですが、逆に言うとそれまでが地味です。まあ私はブルックナーの数ある交響曲も7番&8番以外はほぼ聴かないタチなので単に趣味が合わないだけと言えばそれまでですが・・・モーツァルトの宗教曲は他にも「大ミサ曲」「雀のミサ」などがありますが、個人的にはこの「戴冠式ミサ」が一番のお薦めです。
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CDはヘルベルト・フォン・カラヤンがベルリン・フィルとウィーン学友協会合唱団を指揮したものです。「戴冠式ミサ」は25分ほどの短い曲なので、カップリングでブルックナーの「テ・デウム」が収録されています。モーツァルトと同じオーストリア人ですが、時代も作風も全然違うので正直あまり良い組み合わせとは言えません。この「テ・デウム」も一連の交響曲と並んでブルックナーの代表作に伍されることも多い曲ですが、個人的にはあまり良さがよくわからない。フィナーレの盛り上がりはなかなかのものですが、逆に言うとそれまでが地味です。まあ私はブルックナーの数ある交響曲も7番&8番以外はほぼ聴かないタチなので単に趣味が合わないだけと言えばそれまでですが・・・モーツァルトの宗教曲は他にも「大ミサ曲」「雀のミサ」などがありますが、個人的にはこの「戴冠式ミサ」が一番のお薦めです。