基本的に“広く浅く”をモットーに、いろんな作曲家のいろんなジャンルの作品をちょこちょこ買っている私ですが、過去エントリーにも書いたようにシベリウスは大好きな作曲家でして、この4番にて交響曲全7曲制覇しました。いわゆる交響曲作家では初めてかも?ベートーヴェンも1番&2番は未聴ですし、マーラーやブルックナーなんて完全に途中で頓挫してますからね。とは言え、7曲全てが素晴らしいってわけでもなく、やはり世間的に地味と言われている3番&6番はいまいち心魅かれませんでした。私はベタながら1番&2番が好きですね。次いで5番、7番、そしてこの4番と言ったところでしょうか?
解説によるとこの4番はシベリウス40代半ばの作品。なんでもこの頃の彼は重い病気を患っていたらしく、死の恐怖を感じながら作曲したとか。なるほど全体的に暗いのも頷けます。シベリウスのトレードマークとでも言うべき大地から湧き上がるような壮麗なオーケストレーションは本作でも頻繁に出てきますが、たとえば1番&2番だとそこから怒涛のようにメロディアスな展開になだれ込むところが、そうはならずに元の暗い展開に戻ります。盛り上がりそうで盛り上がらないところがじれったいですが、一方で全曲を通じて静寂の中に研ぎ澄まされた美意識とでも言うべきものが感じられます。CDはパーヴォ・ベルグルンド指揮ボーンマス交響楽団のものです。フィンランドの生んだ名指揮者で、同国の国民的作曲家であるシベリウスの演奏については世界的権威として知られています。本盤もEMIに残した全曲録音のうちの1枚です。交響詩「吟遊詩人」も収録されていますが、こちらも4番同様に地味な曲風。ハープの奏でる幻想的な響きが印象的な小品です。
解説によるとこの4番はシベリウス40代半ばの作品。なんでもこの頃の彼は重い病気を患っていたらしく、死の恐怖を感じながら作曲したとか。なるほど全体的に暗いのも頷けます。シベリウスのトレードマークとでも言うべき大地から湧き上がるような壮麗なオーケストレーションは本作でも頻繁に出てきますが、たとえば1番&2番だとそこから怒涛のようにメロディアスな展開になだれ込むところが、そうはならずに元の暗い展開に戻ります。盛り上がりそうで盛り上がらないところがじれったいですが、一方で全曲を通じて静寂の中に研ぎ澄まされた美意識とでも言うべきものが感じられます。CDはパーヴォ・ベルグルンド指揮ボーンマス交響楽団のものです。フィンランドの生んだ名指揮者で、同国の国民的作曲家であるシベリウスの演奏については世界的権威として知られています。本盤もEMIに残した全曲録音のうちの1枚です。交響詩「吟遊詩人」も収録されていますが、こちらも4番同様に地味な曲風。ハープの奏でる幻想的な響きが印象的な小品です。