広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

伊勢参り計画

2015-01-10 23:58:53 | 旅行記
日本人ならいつかは行かなければと思っていた伊勢神宮。
だけど、なんとなく踏ん切りが付かず、というか積極的に行く気にはなれず、いつかきっと行こうと考えるくらいだった。

ところが、成り行きでお伊勢参りに行く機会を得た。
同行者がいるのでいつもほど気ままではないし、20年ごとの式年遷宮も終わった(遷宮は2013年、その翌年である2014年はご利益が増す「おかげ年」とされた)とは言え、まだ正月気分の頃なので混雑しそうなのは気になったけれど、これも縁、出かけてきました。

結論としては、思った以上に良い旅ができました。
というわけで、これから旅行記をアップします。今回は計画編。

旅行に先立って、ネットで情報収集。(←成り行きで行くことになったのに、計画は自ら進んで立てるという…)
他の観光地なら、ガイドブックには載っていないトクだったりマニアックな情報がネットで得られるものだが、伊勢に関しては、ガイドブックでも分かるごく基本的なものが多かった気がする。
時々拝見している鉄道旅行好きな方々のホームページなどでも、JRでのアクセスは不利(後述)なエリアであるためか、伊勢旅行記は多くはなかった。
そんなこともあって、ここでは初めて伊勢を訪れようとする方々の参考になるような情報も載せておきたいと思います。
※2015年1月現在の事実と経験に基づくものであり、今後変更になる可能性があります。

秋田から伊勢へ旅行する人は、修学旅行で行った人(高齢世代?)もいるようだし、職場旅行などで行く場合もあるが、総数では行ったことがある人はあまり多くなさそう。
後述の通り名古屋まで行ってしまえば、後は単純で時間がかかる行程ではないのだが、心理的には遠いのだろう。
一部旅行会社では、秋田発のツアーやパックも出しているようだが、制約もある。自分でそれぞれ手配しても価格的にはそんなに違わないし、現地での融通も効くので、そうした。
結果としてはツアーより安く付いたと思うし、じっくり参拝できて良かった。


巨大な紀伊半島の東側にある伊勢へ公共交通機関で行くには、名古屋、京都、大阪から入るのが一般的。京都と大阪からは、近畿日本鉄道(近鉄)を利用。北・東日本からは、名古屋から入るのが効率的

名古屋までは新幹線、飛行機はじめお好みで行くとして、名古屋から伊勢までは、近鉄のほかJR線(3セクの伊勢鉄道経由)があり、ほぼ並走している。(※以前津へ行った時の記事参照)
約100キロの道のりで、所要時間は近鉄もJRも約1時間半で互角なのだが、JRは2人掛け座席の指定席があるものの、ディーゼルカーの快速で見劣りする。列車本数も毎時1本と近鉄の半分。
また、JRの乗車券の運賃は距離が長いほど割安になるものの、近鉄では鉄道の往復と伊勢周辺の路線バスでも使えるフリーきっぷを発売しており、それを使ったほうがトータルでは安くて便利。(JR側でもフリーきっぷを出してはいるが、バスではなくタクシーしか使えないなど、使い勝手が良くない)
したがって、名古屋から伊勢までは、JRをあえて利用する理由はないので、近鉄を利用することにした。(近鉄に乗ってみたかったという理由もあります)
近鉄は特急並みの速さで乗車券だけで乗れる「急行」もあるが、「特急」利用が一般的。特急は全席指定

近鉄のフリーきっぷについて。
伊勢神宮参拝向けの企画乗車券は、期間限定でよりおトクなものが出ていることがあるので、都度、ホームページ等で要確認。
今年1月初旬に名古屋から往復するには、次の3つがあった。(いずれも名古屋発・8%消費税込みの価格)
有効日数やフリー区間の範囲、受けられる特典(各種施設の入場割引のほか、伊勢神宮で置物がもらえたり、赤福3個もらえたり)が異なるが、それを別にして以下のような違いがある。
・伊勢神宮初詣割引きっぷ 4700円【発売終了・1月いっぱい利用可】
2回分の特急料金込み、12月中の購入が必要
・伊勢神宮参拝きっぷ 5900円【3月いっぱい利用可】
往復の特急料金込み、利用前日までの購入が必要
・伊勢・鳥羽2dayフリーきっぷ 3920円(下記の通り特急券を買い足せば計6560円)【通年発売】
特急料金は別途、利用当日購入可

4700円か5900円のを使いたかったが、利用当日は買えない。今回は日程的に前日に名古屋入りはできない。
全国の近畿日本ツーリスト、JTB、農協観光などでも購入できる(手数料がかかる店もあるらしい)のだけど、今回は秋田-名古屋のきっぷはJR駅で、宿泊はネットで予約したので、近鉄分だけを代理店で頼むのは気が引けた。

ということで、3920円の「伊勢・鳥羽2dayフリーきっぷ」しか選択肢がなく、乗車直前に近鉄の駅で買うことにした。往復の特急券と合わせれば、6560円。
単純に名古屋から伊勢神宮参拝だけして戻るとすれば、外宮-内宮のバス代を含んでも正規料金で6400円(片道 近鉄乗車券1450円+近鉄特急券1320円+バス代430円=3200円)だから、モトは取れない。
鳥羽や二見ヶ浦など近隣の観光地へも足を伸ばす場合などに使うべきフリーきっぷだが、今回の行程ならモトが取れると判断。※地名についての詳細は後述

近鉄の特急券も一部旅行会社で手配できるほか、ネット予約ができる。ネット予約はチケットレスでポイントも貯まるが、次にいつ乗るのか分からない。
乗車直前でも満席にはならないらしいし、秋田からの遅れなど突発的な事情で予約列車に間に合わない可能性もあるので、これも当日現地で購入することにした。


伊勢周辺のどの駅で乗り降りしてどう動くか。
伊勢神宮は「外宮(げくう)」と「内宮(ないくう)」と呼ばれる2か所に分かれている。
外宮→内宮の順番に両方を参拝することが基本とされており、お伊勢参りをするのなら、最低限ここは外せない。
伊勢神宮外宮は、伊勢市駅(近鉄・JR)下車、徒歩
伊勢神宮内宮は、宇治山田駅(近鉄)・伊勢市駅・外宮から路線バス
近鉄では五十鈴川駅を内宮の最寄り駅としているが、徒歩ではやや距離がある。バスはあるが、それだったら宇治山田や伊勢市駅から乗ったほうが便利。

路線バスは、宇治山田駅-伊勢市駅-外宮前-内宮前の経路で、臨時便も含めて頻発しており、経路が違うものもあるが基本的にはどれでも構わないので、あまり悩まくてもいい。
近鉄はすぐ近くに伊勢市駅と宇治山田駅2つがあって、どちらも特急が停まるので紛らわしい。基本的には伊勢市駅を利用するのが無難だと思う。
ただし、伊勢市駅は外宮と反対側の離れた位置にホームがあり外宮側改札口へは長い跨線橋を渡る必要がある。また、宇治山田駅は趣きのある駅舎であることと、内宮行きの路線バスが宇治山田駅前始発なので座れる可能性が高いので、宇治山田駅を利用してみる価値もある。

さらに周辺に散在する神社や、夫婦岩がある二見浦(ふたみがうら)も伊勢市内だし、隣の鳥羽は海に関する観光地や宿泊場所が多い。ちょっと足を伸ばせば賢島(かしこじま)など志摩地方も視野に入る。※賢島方面は近鉄路線(JRは鳥羽止まり)だけだが、フリーきっぷエリア外のものがある。
二見浦はJR二見浦駅(駅名の読みは「ふたみのうら」・JRだけで近鉄は通っていない)下車か、伊勢市内から路線バス(フリーエリア内)。
伊勢市内-鳥羽はJRと近鉄、本数は多くないが路線バスもある(近鉄とバスはフリーエリア内)。

ということで、東京で秋田新幹線と東海道新幹線を乗り継いで名古屋へ行き、近鉄特急で伊勢へ。鳥羽と名古屋に1泊し、行きの逆コースで秋田に戻る2泊3日の旅程とした。
実際の旅行記は後日
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