新年に関する日本郵政グループのお話2題。
新年といえばカレンダー。
ここ数年、重宝しているカレンダーがある。
郵便局・ゆうちょ銀行のカードサイズの半年カレンダー
本来は名刺入れや定期入れにでも入れるのだろうが、これをパソコンのディスプレイの縁に張っている。
パソコンでもカレンダーは見られるし、横の壁にもかかっているけれど、目の前で長期間のカレンダーが瞬時に分かるのがなかなか便利。
同じところが配るカレンダーであっても、年によってデザインが微妙に違って戸惑うこともあるが、このカードカレンダーは毎回ほぼ同じなので、違和感なく使い続けられる。
裏面にはゆうちょATMで使うことができる提携先の金融機関名のロゴが6行ずつ入っている。毎回違う銀行などが出ているが、広告料を取っているだろうか?
秋田でもらったものでも「京都銀行」「佐賀共栄銀行」なんかもあるので、全国共通で作っていると思われる。
このカレンダーは、少なくとも秋田では、郵便局内のATM(=局外設置のATMでは見たことがない)の脇に箱に入って置かれ、自由に持っていける形式で配布される。
他のカレンダー同様、年の前半分は前年12月、後半分は6月には置かれていたと記憶している。
ところが、昨2014年の後半分は、どの郵便局でも6月末ギリギリだったか7月頭だったか、かなり遅い時期になってやっと置かれた。後半分は作るのをやめてしまったのではないかと、心配したほど遅かった。
そのせいか、以前ならば早期になくなっていたカレンダーが、秋口になってもまだ残っていた郵便局があった。
そして2015年。
12月末の段階では置いている局には遭遇しなかったし、今日行った局にもなかった。
いくらなんでも遅すぎる。ほんとうにやめちゃったの?
【1月15日追記】秋田銀行が、ほぼ同サイズに1年分のカレンダーを入れたもの(カードローン「SMART NEXT」の広告)をATMコーナーに置いていたので、もらってきた。前年中から配っていたようで、残りわずかだった。
12か月分だから郵便局のより小さくて見づらいし、ラミネートされていないので紙がぺらぺらだけど、これを使わせてもらいます。
※2015年10月下旬、秋田通町郵便局のATMコーナーに、2016年のカードサイズのカレンダーが5枚くらいだけ、ケースにも入れずにぽんと置かれていたので、いただいた。
サイズ以外は従来と異なる点が多い。ラミネートされていないような厚紙で、縦位置。両面に半年ずつが配置されている。上半期は下に赤い帯があり「郵便局」と白抜き。下半期は黒い文字で通町局の名称と電話番号が印字されている。
他の特定郵便局では見かけない。通町郵便局独自に作って窓口などで配り、ちょっとだけATMにも置いたのだろうか?
数字が大きくて見やすいけど、縦づかいだとディスプレイの下ではちょっとジャマになりそう。
もう1つ。
郵便局の新年といえば、年賀状。
虚礼だとする向きもあるが、年に1度、縁がつながる人どうしで、個性や気持ちを伝え合える日本の文化だと思う。嫌悪する人も多いという家族写真入りだって、その人の暮らしぶりが垣間見えていいものだと思うのだけど。
ただ、年賀状は、正月(年明け後)に直接家を訪ねてあいさつ回りしていたものの代替として始まったもの。専用の年賀はがき(または年賀切手)を購入し、前年のうちに翌年正月を“装って”書いて投函するというのは、元日に配達するのに間に合わせるという郵便局側の都合に合わせさせられているとも言える。
パソコンやインターネットの普及で、年賀状事情も変わった。
元日の配達枚数は6年連続で減少しているという。
今は、ネット上であいさつを済ませる人が増えて年賀状を使う人が減っているためだが、15年ほど前は少々違ったのをご記憶だろうか。
2001年の正月だったと思うが、インクジェット用年賀はがきが品薄となり、あちこち探しまわったとか、あきらめて普通のはがきにしたという人が続出したものだ。
※ここでいうインクジェットはがきとは、光沢のないタイプ。1997年に「コート紙」という名で、全発行数の5%弱・2億枚を発売。翌年からインクジェット用と改称し、徐々に割合が増えていった。
当時はネットはそれほど普及しておらず、年賀状作成装置としてパソコンが大活躍していたわけだ。
それ以前も含めて、年が明けると年賀はがきは売り切れることも多く、年末に出さなかった人から届き、やむなく普通はがき(私製はがきや通常の官製はがき)で返信した経験もある。(当時はくじ付き年賀切手もなく、相手に申し訳ない気がした)
※そういえば、昔は郵便局で売っている切手が印刷されたはがきを「官製はがき」と呼んでいた(広義には年賀はがきも含まれるだろう)。ところが郵政民営化後は「官」製ではなくなったわけだから、「郵政はがき」の呼称が用いられているようだ。中には「郵便はがき」と称する場合もあるが、それだと私製はがきも含まれてしまう。
それが近年は、年明けでも余裕でインクジェット用年賀はがきが手に入る。時代は変わったものだ。
年賀はがきでひとこと言いたいのは、日本郵便の売り方。
昨年末~今年こんな経験をした。
・例年そうだが、12月中旬頃に商業施設や秋田駅前大屋根下などで、日本郵便社員が机を置いて年賀はがきを販売していた。「出張街頭販売」とでも言うのだろうか。秋に開店したマックスバリュ泉店にも来ていた。あまり足を止める人はいない。
・年末に年賀はがきが足りなくなることに気付き、追加購入が必要になった。12月30日に買い物ついでにマックスバリュ泉店の出張販売で買おうと行ってみると、出張販売は出ていなかったので、あきらめた。(後で分かったが、サービスカウンターで売っていたらしい…。近くには秋田菅野郵便局もある)
・正月になって、やっぱりどうしても必要になった。セブン-イレブンで売っているだろう(ポイントはたまらないがnanacoで買えるし)と行ってみると、絵が印刷された既成品がわずかに残るだけで、無地は売り切れ。中央郵便局まで行って購入。(中央郵便局は元日も昼間は通常窓口が開き、時間外窓口も24時間対応)
年末ギリギリは局内での配達の準備とか、社員の労働時間とかがあるのは重々承知している。
だけどお客のためを思うのならば、年賀はがきが急に必要になる人が多く、休業したり在庫が減ったりする市中小売店が増える年末年始こそ、郵便局(日本郵便会社)ががんばって売るべきだ。
年末年始も街頭販売を続けるとか、手続き上面倒だろうけど「在庫減ってませんか? 補充しますよ」と各コンビニを巡るとか。
一昨年は、郵便会社社員に年賀はがきのノルマが課せられ、達しない分を自腹を切って購入する(そして金券ショップへ転売する)「自爆営業」が横行していることが問題になった。我が家でもどうせ買うならと、知り合いの社員を通して買っているが…
これもなんだかおかしい。力の入れどころが間違っている。
日本郵政グループのお偉いさんとか、郵政をどうこう言う政治家の皆さんは、末端で右往左往させられている社員と顧客がいることはご存知だろうか。
※次のアップは週末になるかと思います。
新年といえばカレンダー。
ここ数年、重宝しているカレンダーがある。
郵便局・ゆうちょ銀行のカードサイズの半年カレンダー
本来は名刺入れや定期入れにでも入れるのだろうが、これをパソコンのディスプレイの縁に張っている。
パソコンでもカレンダーは見られるし、横の壁にもかかっているけれど、目の前で長期間のカレンダーが瞬時に分かるのがなかなか便利。
同じところが配るカレンダーであっても、年によってデザインが微妙に違って戸惑うこともあるが、このカードカレンダーは毎回ほぼ同じなので、違和感なく使い続けられる。
裏面にはゆうちょATMで使うことができる提携先の金融機関名のロゴが6行ずつ入っている。毎回違う銀行などが出ているが、広告料を取っているだろうか?
秋田でもらったものでも「京都銀行」「佐賀共栄銀行」なんかもあるので、全国共通で作っていると思われる。
このカレンダーは、少なくとも秋田では、郵便局内のATM(=局外設置のATMでは見たことがない)の脇に箱に入って置かれ、自由に持っていける形式で配布される。
他のカレンダー同様、年の前半分は前年12月、後半分は6月には置かれていたと記憶している。
ところが、昨2014年の後半分は、どの郵便局でも6月末ギリギリだったか7月頭だったか、かなり遅い時期になってやっと置かれた。後半分は作るのをやめてしまったのではないかと、心配したほど遅かった。
そのせいか、以前ならば早期になくなっていたカレンダーが、秋口になってもまだ残っていた郵便局があった。
そして2015年。
12月末の段階では置いている局には遭遇しなかったし、今日行った局にもなかった。
いくらなんでも遅すぎる。ほんとうにやめちゃったの?
【1月15日追記】秋田銀行が、ほぼ同サイズに1年分のカレンダーを入れたもの(カードローン「SMART NEXT」の広告)をATMコーナーに置いていたので、もらってきた。前年中から配っていたようで、残りわずかだった。
12か月分だから郵便局のより小さくて見づらいし、ラミネートされていないので紙がぺらぺらだけど、これを使わせてもらいます。
※2015年10月下旬、秋田通町郵便局のATMコーナーに、2016年のカードサイズのカレンダーが5枚くらいだけ、ケースにも入れずにぽんと置かれていたので、いただいた。
サイズ以外は従来と異なる点が多い。ラミネートされていないような厚紙で、縦位置。両面に半年ずつが配置されている。上半期は下に赤い帯があり「郵便局」と白抜き。下半期は黒い文字で通町局の名称と電話番号が印字されている。
他の特定郵便局では見かけない。通町郵便局独自に作って窓口などで配り、ちょっとだけATMにも置いたのだろうか?
数字が大きくて見やすいけど、縦づかいだとディスプレイの下ではちょっとジャマになりそう。
もう1つ。
郵便局の新年といえば、年賀状。
虚礼だとする向きもあるが、年に1度、縁がつながる人どうしで、個性や気持ちを伝え合える日本の文化だと思う。嫌悪する人も多いという家族写真入りだって、その人の暮らしぶりが垣間見えていいものだと思うのだけど。
ただ、年賀状は、正月(年明け後)に直接家を訪ねてあいさつ回りしていたものの代替として始まったもの。専用の年賀はがき(または年賀切手)を購入し、前年のうちに翌年正月を“装って”書いて投函するというのは、元日に配達するのに間に合わせるという郵便局側の都合に合わせさせられているとも言える。
パソコンやインターネットの普及で、年賀状事情も変わった。
元日の配達枚数は6年連続で減少しているという。
今は、ネット上であいさつを済ませる人が増えて年賀状を使う人が減っているためだが、15年ほど前は少々違ったのをご記憶だろうか。
2001年の正月だったと思うが、インクジェット用年賀はがきが品薄となり、あちこち探しまわったとか、あきらめて普通のはがきにしたという人が続出したものだ。
※ここでいうインクジェットはがきとは、光沢のないタイプ。1997年に「コート紙」という名で、全発行数の5%弱・2億枚を発売。翌年からインクジェット用と改称し、徐々に割合が増えていった。
当時はネットはそれほど普及しておらず、年賀状作成装置としてパソコンが大活躍していたわけだ。
それ以前も含めて、年が明けると年賀はがきは売り切れることも多く、年末に出さなかった人から届き、やむなく普通はがき(私製はがきや通常の官製はがき)で返信した経験もある。(当時はくじ付き年賀切手もなく、相手に申し訳ない気がした)
※そういえば、昔は郵便局で売っている切手が印刷されたはがきを「官製はがき」と呼んでいた(広義には年賀はがきも含まれるだろう)。ところが郵政民営化後は「官」製ではなくなったわけだから、「郵政はがき」の呼称が用いられているようだ。中には「郵便はがき」と称する場合もあるが、それだと私製はがきも含まれてしまう。
それが近年は、年明けでも余裕でインクジェット用年賀はがきが手に入る。時代は変わったものだ。
年賀はがきでひとこと言いたいのは、日本郵便の売り方。
昨年末~今年こんな経験をした。
・例年そうだが、12月中旬頃に商業施設や秋田駅前大屋根下などで、日本郵便社員が机を置いて年賀はがきを販売していた。「出張街頭販売」とでも言うのだろうか。秋に開店したマックスバリュ泉店にも来ていた。あまり足を止める人はいない。
・年末に年賀はがきが足りなくなることに気付き、追加購入が必要になった。12月30日に買い物ついでにマックスバリュ泉店の出張販売で買おうと行ってみると、出張販売は出ていなかったので、あきらめた。(後で分かったが、サービスカウンターで売っていたらしい…。近くには秋田菅野郵便局もある)
・正月になって、やっぱりどうしても必要になった。セブン-イレブンで売っているだろう(ポイントはたまらないがnanacoで買えるし)と行ってみると、絵が印刷された既成品がわずかに残るだけで、無地は売り切れ。中央郵便局まで行って購入。(中央郵便局は元日も昼間は通常窓口が開き、時間外窓口も24時間対応)
年末ギリギリは局内での配達の準備とか、社員の労働時間とかがあるのは重々承知している。
だけどお客のためを思うのならば、年賀はがきが急に必要になる人が多く、休業したり在庫が減ったりする市中小売店が増える年末年始こそ、郵便局(日本郵便会社)ががんばって売るべきだ。
年末年始も街頭販売を続けるとか、手続き上面倒だろうけど「在庫減ってませんか? 補充しますよ」と各コンビニを巡るとか。
一昨年は、郵便会社社員に年賀はがきのノルマが課せられ、達しない分を自腹を切って購入する(そして金券ショップへ転売する)「自爆営業」が横行していることが問題になった。我が家でもどうせ買うならと、知り合いの社員を通して買っているが…
これもなんだかおかしい。力の入れどころが間違っている。
日本郵政グループのお偉いさんとか、郵政をどうこう言う政治家の皆さんは、末端で右往左往させられている社員と顧客がいることはご存知だろうか。
※次のアップは週末になるかと思います。