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秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

外壁

2015-01-19 21:09:44 | 秋田の季節・風景
見慣れた建物が解体されてなくなると違和感を覚えるが、建物はそのままでも、その外壁の色や構造が変わっただけでも、ちょっとした違和感につながる。
秋田県庁正庁舎【2021年4月11日訂正】本庁舎や秋田銀行本店は十数年(数十年?)前は、現在と少し違う塗り分けだったはずで、改修後は見慣れるまで時間がかかった。(今はなじんでしまって、かつてどういう外壁だったか思い出せなくもある)今はなき秋田ニューシティも、最初は肌色の外壁で、後年は白くなっていた。
秋田市立東小学校では、2012年の工事により、以前は統一されていた外壁が、一部だけ全然違う色になってしまった。
以前と同じくするか別にするかはケースバイケースなんだろうけど、最近は建物の寿命が伸びたり、耐震改修工事に便乗してリニューアルされたりで、「建物は同じだけど見かけが変わる」ことが増えた気がする。


昨年後半から年明け頃にかけて、秋田市内のいくつかの建物の外壁に足場が組まれた。営業をしながらの工事なので、解体ではなく改修なのは間違いない。所有者・管理者が違う無関係の建物だから、偶然、それぞれの外壁更新工事が重なったことになる。
となると、外壁の色が変わってしまうかもしれない。いずれも存在感があり、(良くも悪くも)地域の風景に溶け込んでいた建物だったので、どう変わるか興味を持った。

まずは、
2014年6月
保戸野鉄砲町の新国道沿いの秋田中央郵便局(かんぽ生命秋田店併設)。
新国道が緩くカーブした場所に、横に長い局舎があって存在感がある。
昨年初夏頃、外壁に足場が設置され、最終的に全面が覆われた。

できてから30年建つので、リニューアルされるのかと予想。
その後、足場が部分的に取れたと思ったら、同じ場所にまた組まれたり(?)して、12月には足場がすべて撤去されたようだ。
結果的には、
前と同じ ※色が違うのは、カメラと光線状態の違いです
なーんだ。

ちなみに、かつてはここに秋田市交通局(寺内字蛭根へ移転→現・中央交通臨海営業所)があった。
郵便局はかつては「秋田郵便局」として大町四丁目(ドコモビルの隣の駐車場)にあり、1984年に現在地に移転、1987年に「秋田中央郵便局」に改称された。

余談だが、かつてNHK教育テレビで「はたらくひとたち」という、小学校2年生向け社会科の学校放送番組があった。※当時は生活科がなく、小学1年生から理科と社会があった。
1960年代から放送されていた「はたらくおじさん」シリーズの後継番組(キャラクターを一新。製作も大阪放送局から東京に移行?)として1984年に始まり、ケンちゃんとフムフムがさまざまな職業の現場を見学する番組だった。
その1984年度の郵便の回で、できたばかりのこの建物(当時は秋田郵便局)が登場したはず。
ケンちゃんがおばあさん宛てに手紙を投函し、それが届くまでを追跡するという設定で、おばあさんは五城目町(五城目郵便局の配達エリア内)に住んでいたかと思う(テロップやナレーションでの明示はなかったが、局舎の表示等から判断できた)。郵便物の中継地点として、秋田局が出たわけだ。
郵政省(当時)としては、新しい局舎を映してもらいたかったのだろう。


中通のみずほ銀行秋田支店も、
11月に壁が覆われた ※店の前の2本のイチョウの黄葉の度合いの差が著しい
これは1か月くらいで工事が終わり、きれいになっただけで以前と同じ。あまりに変わらないので、写真はありません。


卸町のラウンドワンスタジアム秋田店は、
ストリートビューより
開店以来の黒とオレンジ色の外壁が、
黒が減って、ベージュと赤にリニューアル
以前の塗装は圧迫感があったが、新しいほうが明るくていい。
全国的にこの外装の店が増えているので、全社的に塗り替えが進んでいるのだろう。


【2021年4月11日訂正】秋田県庁の第二庁舎でない、昔からの建物のことをここでは「正庁舎」と表記しています。勘違いしていたのですが、「正庁」というのは、正面の大広間の意味(デジタル大辞泉)があり、建物ではなく部屋の呼び名だったので、不適切でした。
秋田県庁ホームページの案内図では、この建物を「秋田県庁(本庁舎)」と表記していますが、当ブログでは「第二庁舎」と統一感を持たせるため「本庁舎」と表記したいと思います。以下、正庁舎を本庁舎と読み替えてください。
最後に、
11月頃の秋田県庁正庁舎
短辺の東西面が、足場で覆われていた。
工事前 工事後
色はほぼ同じだけど、若干違っているのがお分かりでしょうか。
工事前は等間隔で横方向にラインが入っていたのが、工事後はなくなった。

それだけでなく、壁をズームアップすると、
工事前 工事後
工事前は細かい正方形のタイルが貼られていたのが、工事後はツルツルになっている。
【2016年4月17日追記】以前の印象が強いので、工事されたことを忘れていて無意識に庁舎を見ると、色あせたと感じてしまう。

以前は45ミリ角の「モザイクタイル」だったものが、「吹付けタイル」に変更されたようだ。
「吹付けタイル」とは、タイルと同様の素材を貼るのではなく吹き付ける工法により、外壁を仕上げるもののようだ。タイルを1枚1枚貼って、後々剥がれ落ちたのを補修して…といった手間が省けるのだろう。
モザイクタイル
モザイクタイル1枚1枚の微妙な色の違いや目地のアクセント、日光を受けてきらりと輝くのは、もう見られなくなるものの、従来の庁舎の印象をできるだけ変えたくないという、秋田県の配慮だったのだろうか。
思い切って、全然違う色に塗り替えてみたら…どうなるかな?
コメント (3)
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