広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

杉にQR

2015-04-21 22:19:43 | 秋田のいろいろ
統一地方選挙の後半として、秋田市では市議会議員選挙が行われている。
秋田市では、そのポスター掲示場(掲示板)を前半と後半で共用し、費用(約1300万円)と設置場所を節約している。

先週、余白がある県議選用のラワン材がはがされ、下に隠れていた秋田杉間伐材の合板の市議選用掲示板が姿を現した。
以前は、ラワン材をホチキスの針状の「タッカー」で留めていたが、固定が不十分ではがれてしまうものが見られた。今回は釘で固定していたので、はがれることはなかった模様。
やっぱりデカイ。小さい掲示板の時と木目の向きが90度違う
木目が美しく、所々色が違うのも見て楽しい。前を通ると、木の香りが漂う。

定数39に対し、掲示板は64コマ。立候補者は47。
48番と52番の下にスイセンが咲く


さて、今回から、掲示板に「投票所案内」として、秋田市のホームページへリンクする2次元バーコード(QRコード。厳密には“バー”コードではない)が表示されるようになった。【2019年3月23日訂正】秋田市でQRコードを表示するようになったのは、2014年の衆議院選挙からとのこと。
白地ではなく木の色の上に印字されているし、泥が飛び散ったり、桜の花びらがくっ付いたりすることもあるだろう。そうなれば、正しく読み取りができないのではないかと少々疑問だった。木目の濃淡が激しい秋田杉材ではなおさら。

こんな掲示板を見つけた。
他の掲示板より釘を打つ位置が上方で、QRコードの中に重なってしまっている。
さらに、インクが乗らなかったのか、表面の一部がはがれ落ちてしまったのか、中央部で縦にコードが欠けている箇所もあるようだ。
赤い部分は正しいデータではなさそう
これじゃあコードの意味がないなと思いつつ、いちおう読み取ってみると、正しく読み取れた!
調べてみると、QRコードは一部が判読できなくても、補正して正しく読み取れる構造になっているという。冗長性というやつで、コンパクトディスクで一部のデータが欠けても、正常に再生できるのと同じことか。
QRコードでは最大30%のデータが欠落しても読み取れる規格(7%~30%の範囲で4段階ある)だそうで、掲示板のは点の数からして30%対応の「レベルH」かな。

ところが、コードを撮影した写真をパソコンの画面いっぱいに表示させて読み取ると、読み取れない。30%ギリギリの欠損で微妙な加減なんだろうか。


そして、QRコードに対して平行でない斜め方向から読み取っても、認識できるようになっている。
てっきり、しゃがみこんで正面から読み取らないとダメかと思っていたら、そうでもないようだ。
それにしても、掲示板内でもう少し上に表示したほうがいいと思うし、上の写真のような狭い道路の掲示板では、読み取ろうとした人が車とぶつかりかねない。

実際に掲示板の前でQRコードを読み取ってアクセスした人がどれほどいるのかは知らないけれど、おかげでQRコードの仕組みを知ることはできました。
コメント (3)
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