先日少し触れた(リンク先末尾)ように、3月末でネスレ日本が缶コーヒー事業から撤退した。
発売元であった大塚が提携先をアサヒに鞍替えすることになり、ネスレは販路を失ったのが理由とのこと。
1990年代後半は、明石家さんまを起用したテレビCMなどでそれなりに幅を利かせていた「ネスカフェの缶コーヒー」をもう飲めなくなることになる。
飲み納めをしたくても、自販機自体、どこにあるのか知らないから、もう飲むことはないかと思っていた。
ところが、4月に入ってから秋田市内某所にて。
これは!
赤ベースに黒や青のブロック模様が入り、白で「NESCAFE」と表示がある。紛れもなく、ネスレの自動販売機。【「NESCAFE」ロゴについては後半の追記参照】
今まで視界に入っても意識していなかったのか、ある所にはあるんだ。
売っているものは、
「NESCAFE」と書いてあるわりには…
オロナミンCやポカリスエットなど大塚の商品のほか、それ以外の複数ブランドも相乗りする自販機。(大塚の自販機ってこういう方式なのか)
「ウェルチ」のブドウジュースが入っているが、アサヒ傘下になったカルピスの製品。ということで「NESCAFE」とありながら、既にアサヒが関わっていることになる。
缶コーヒー類はサントリーBOSSが多く、UCC、ポッカサッポロ、伊藤園も入っていて、豊富なラインナップ。
でも、肝心のネスカフェがない! 「NESCAFE」の自販機なのに。
これじゃあ、かつてのキャッチコピー「つこてる豆がちゃう。」ならぬ「扱こてるブランドがちゃう」。
でも、4月になったから商品供給が途絶え、かといって自販機を直ちに替えるのも時間的に無理だから、過渡期の姿なのかと思った。
一瞬期待したものの、やはりネスカフェの缶コーヒーは飲めないのか。
さらにところが、
某施設内に設置された、上と外観デザインは同じでラインナップが少し多い自販機。そう言えば、ネスレの自販機は、屋外よりもビルの中にわりとあるような気がする。
♪ネスカフェの缶コーヒーネスカフェの缶コーヒー!
UCCとBOSSに挟まれて、2つだけ、ネスレの缶コーヒーがあった。
3月末は「生産終了」のようだから、まだしばらくは流通するということか。
自販機を管理している業者は、2台とも同じようだが、設置場所提供者の意向や売れ筋の違いということだろうか。
今を逃せば、もう永久に入手できないかもしれないから、購入。(右側の商品)
普段ほとんど自販機で買わないけれど、今は130円もするんだもんね。
ネスカフェゴールドブレンド
「つこてる豆がちゃう。」かどうかは分からなかったけれど、コーヒーの味がしっかりした缶コーヒーかな?
「販売者」が「ネスレ日本」、枠外の「発売元」が「大塚食品」
鳥の巣マーク付きの缶(「ネスレ」はドイツ語で「鳥の巣」の意味)
賞味期限は来年1月だった。
ネスレのホームページ(http://d.nestle.jp/nescafe/can/)には、4種類がラインナップされている。
今回買った「微糖」でない「ゴールドブレンド」が出ていないけど
かつての「サンタマルタ」「モンテアルバン」なんて商品名はなくなっていた。
「NESCAFE」の自販機も、早晩別のブランド表記に変わっていくのだろう。
【7日追記】自販機と缶で「NESCAFE」のロゴが違っている。自販機のほうが見慣れた印象。
やや角が丸みを帯び、Eの上の点が赤色である缶のロゴが2014年9月から使われている現行のもの。(上のホームページの商品紹介の画像は自販機と同じだから、更新していないことになる)
したがって、新ロゴの缶は、最後のわずか半年間しか製造されなかったことになり、貴重かもしれない。(新ロゴの自販機が存在するとすれば、それも貴重だ)
【5月9日追記】この「NESCAFE」表記の自販機と同一の色・柄で、文字だけが「NeOS」と表記された自販機もわりと見かける。どちらの自販機も「ネオス」という企業(大塚やネスレなどが株主)が管理しているので、今後はNeOS表記が増えていくのだろう。
なお、「NESCAFE」の自販機も、秋田駅周辺ではアゴラ広場やアトリオン隣の駐車場にあって、まだそれなりに残っている。
【6月19日追記】白いボディで「POCARISWEAT」「Asahi」とともに三者連名の自販機も発見。小さく「大塚」と書いてある。
※同じ年、JT(日本たばこ産業)の飲料自販機にも変化があった。
報道された通り、4月から乳製品、食用油、ケチャップ、ネスカフェのインスタントコーヒーなどが値上げされた。
原料から流通までのどこかでコストがかかり増しになったから、その分が価格に転嫁されたわけで、消費者としては受け入れるしかない。
今回は、購入頻度が多い商品で、値上がり幅が大きいものがあり、痛手だ。
イオンリテールでは1000mlの成分調整牛乳が、税込み160円から178円に一気に値上がりした。11%の値上げ。
5年くらい前には、たしか130円くらいで買えていたのが夢のよう。
なお、マックスバリュ東北では、メーカーは別だが価格は据え置きで、系列内で価格差が広がった。
値上げには、1商品当たりの量を減らして実質値上げとすることもある。
減量を知らずに買ってしまう(この記事末尾)ことがあり、消費者としては複雑な心境になる。
ホームページや店頭で、目立つような「減らしてしまいました」との告知はない。もう少し、謙虚というか誠実な態度ならば、消費者としてはより納得できそうに思えるが…
今回は森永「ビヒダスヨーグルト」。
左が新しいもの、右が3月まで。下部のキャッチコピーも変わった
店頭で容器の「ビヒダス」の文字が大きくなったのに気づき、もしやと思ったら、内容量が450グラムから400グラムに減らされていた。
多くの店で価格はほぼ変わっていないので、実質12%程度の値上げ。
2009年3月に明治ブルガリアヨーグルトが500グラムから400【7日訂正】450グラムに減量されたことを紹介していた。
その時は同年6月にビヒダス、さらにプライベートブランドも追随し、ヨーグルトは450グラム入りが基本になってしまった。
※現時点で例外は、雪印メグミルクナチュレやイオンの黄色くて安いトップバリュベストプライスは各400グラム、グリコ朝食BifiXヨーグルトは375グラム。
今回はビヒダスが先に減量。今後、ブルガリアやプライベートブランドが追随することになるかもしれない。
それにしても、昔はこのタイプのヨーグルトは500グラム入りが長らく一般的だった。
例えば、明治ブルガリアヨーグルトは、発売された1971年からほぼ一貫して500グラム入りだった。(消費税導入などの影響か、1990年前後に何度か一時的に550グラムに増えていたことがあるようだ)それが、2009年に450グラムになり、わずか6年後に400グラムに。
メーカーとしては「家族の人数が減って」とか理由を付けて、今後もどんどん減らされかねない。
最近は小容量の機能性ヨーグルトが流行っていて、メーカーとしてはそっちを売りたいのかもしれない。
個人的には、機能性ヨーグルトの「機能」は副次的なものであり、過度に期待してはいけないと思う。整腸作用なら普通のヨーグルトで充分。
だから、普通のヨーグルトをたっぷり食べればいいと思う。そのためにも、500グラムとかそれ以上の大容量にすれば、重さ当たりでは割安になるし、消費拡大になるのではないでしょうかね。
いずれにしても、たかが数十円かもしれないが価格差にほんろうされる消費者は少なくない。昨年と2017年(予定)に消費税増税もあるし、この程度景気が良くなったくらいでは、消費者の負担が増えるばかりである。
政治家のみなさんは、こうしたことをご存知なのでしょうかね。
【11日追記】一昨年~昨年辺りからだが、バナナの値段も上昇傾向だった。この4月からはイオンリテールで、さらに値上がりした。以前は1房100円台から揃っていたが、4月からはプライベートブランドも含めて200円台が主流になった感じ。マックスバリュ東北でも値上がり気味ではあるが、そこまでは高くない。
【5月10日追記】その後、2015年5月初め頃から、プライベートブランドのヨーグルトが値上げされた。いずれも8%税込みで、セブンプレミアム450gが128円→138円、トップバリュ450gが128円→135円、トップバリュベストプライス400gが98円→105円。
【2016年1月7日追記】セブンプレミアムのヨーグルトを久々に見たら、450g→400gに減量されていた。価格は138円のまま。
【2018年3月12日追記】2018年4月3日には、明治ブルガリアヨーグルトも450g→400gに減量。希望小売価格は少し下がるそうだが、それでも実質値上げ。これで、大手はどこも400グラム以下になった。
発売元であった大塚が提携先をアサヒに鞍替えすることになり、ネスレは販路を失ったのが理由とのこと。
1990年代後半は、明石家さんまを起用したテレビCMなどでそれなりに幅を利かせていた「ネスカフェの缶コーヒー」をもう飲めなくなることになる。
飲み納めをしたくても、自販機自体、どこにあるのか知らないから、もう飲むことはないかと思っていた。
ところが、4月に入ってから秋田市内某所にて。
これは!
赤ベースに黒や青のブロック模様が入り、白で「NESCAFE」と表示がある。紛れもなく、ネスレの自動販売機。【「NESCAFE」ロゴについては後半の追記参照】
今まで視界に入っても意識していなかったのか、ある所にはあるんだ。
売っているものは、
「NESCAFE」と書いてあるわりには…
オロナミンCやポカリスエットなど大塚の商品のほか、それ以外の複数ブランドも相乗りする自販機。(大塚の自販機ってこういう方式なのか)
「ウェルチ」のブドウジュースが入っているが、アサヒ傘下になったカルピスの製品。ということで「NESCAFE」とありながら、既にアサヒが関わっていることになる。
缶コーヒー類はサントリーBOSSが多く、UCC、ポッカサッポロ、伊藤園も入っていて、豊富なラインナップ。
でも、肝心のネスカフェがない! 「NESCAFE」の自販機なのに。
これじゃあ、かつてのキャッチコピー「つこてる豆がちゃう。」ならぬ「扱こてるブランドがちゃう」。
でも、4月になったから商品供給が途絶え、かといって自販機を直ちに替えるのも時間的に無理だから、過渡期の姿なのかと思った。
一瞬期待したものの、やはりネスカフェの缶コーヒーは飲めないのか。
さらにところが、
某施設内に設置された、上と外観デザインは同じでラインナップが少し多い自販機。そう言えば、ネスレの自販機は、屋外よりもビルの中にわりとあるような気がする。
♪ネスカフェの缶コーヒーネスカフェの缶コーヒー!
UCCとBOSSに挟まれて、2つだけ、ネスレの缶コーヒーがあった。
3月末は「生産終了」のようだから、まだしばらくは流通するということか。
自販機を管理している業者は、2台とも同じようだが、設置場所提供者の意向や売れ筋の違いということだろうか。
今を逃せば、もう永久に入手できないかもしれないから、購入。(右側の商品)
普段ほとんど自販機で買わないけれど、今は130円もするんだもんね。
ネスカフェゴールドブレンド
「つこてる豆がちゃう。」かどうかは分からなかったけれど、コーヒーの味がしっかりした缶コーヒーかな?
「販売者」が「ネスレ日本」、枠外の「発売元」が「大塚食品」
鳥の巣マーク付きの缶(「ネスレ」はドイツ語で「鳥の巣」の意味)
賞味期限は来年1月だった。
ネスレのホームページ(http://d.nestle.jp/nescafe/can/)には、4種類がラインナップされている。
今回買った「微糖」でない「ゴールドブレンド」が出ていないけど
かつての「サンタマルタ」「モンテアルバン」なんて商品名はなくなっていた。
「NESCAFE」の自販機も、早晩別のブランド表記に変わっていくのだろう。
【7日追記】自販機と缶で「NESCAFE」のロゴが違っている。自販機のほうが見慣れた印象。
やや角が丸みを帯び、Eの上の点が赤色である缶のロゴが2014年9月から使われている現行のもの。(上のホームページの商品紹介の画像は自販機と同じだから、更新していないことになる)
したがって、新ロゴの缶は、最後のわずか半年間しか製造されなかったことになり、貴重かもしれない。(新ロゴの自販機が存在するとすれば、それも貴重だ)
【5月9日追記】この「NESCAFE」表記の自販機と同一の色・柄で、文字だけが「NeOS」と表記された自販機もわりと見かける。どちらの自販機も「ネオス」という企業(大塚やネスレなどが株主)が管理しているので、今後はNeOS表記が増えていくのだろう。
なお、「NESCAFE」の自販機も、秋田駅周辺ではアゴラ広場やアトリオン隣の駐車場にあって、まだそれなりに残っている。
【6月19日追記】白いボディで「POCARISWEAT」「Asahi」とともに三者連名の自販機も発見。小さく「大塚」と書いてある。
※同じ年、JT(日本たばこ産業)の飲料自販機にも変化があった。
報道された通り、4月から乳製品、食用油、ケチャップ、ネスカフェのインスタントコーヒーなどが値上げされた。
原料から流通までのどこかでコストがかかり増しになったから、その分が価格に転嫁されたわけで、消費者としては受け入れるしかない。
今回は、購入頻度が多い商品で、値上がり幅が大きいものがあり、痛手だ。
イオンリテールでは1000mlの成分調整牛乳が、税込み160円から178円に一気に値上がりした。11%の値上げ。
5年くらい前には、たしか130円くらいで買えていたのが夢のよう。
なお、マックスバリュ東北では、メーカーは別だが価格は据え置きで、系列内で価格差が広がった。
値上げには、1商品当たりの量を減らして実質値上げとすることもある。
減量を知らずに買ってしまう(この記事末尾)ことがあり、消費者としては複雑な心境になる。
ホームページや店頭で、目立つような「減らしてしまいました」との告知はない。もう少し、謙虚というか誠実な態度ならば、消費者としてはより納得できそうに思えるが…
今回は森永「ビヒダスヨーグルト」。
左が新しいもの、右が3月まで。下部のキャッチコピーも変わった
店頭で容器の「ビヒダス」の文字が大きくなったのに気づき、もしやと思ったら、内容量が450グラムから400グラムに減らされていた。
多くの店で価格はほぼ変わっていないので、実質12%程度の値上げ。
2009年3月に明治ブルガリアヨーグルトが500グラムから
その時は同年6月にビヒダス、さらにプライベートブランドも追随し、ヨーグルトは450グラム入りが基本になってしまった。
※現時点で例外は、雪印メグミルクナチュレやイオンの黄色くて安いトップバリュベストプライスは各400グラム、グリコ朝食BifiXヨーグルトは375グラム。
今回はビヒダスが先に減量。今後、ブルガリアやプライベートブランドが追随することになるかもしれない。
それにしても、昔はこのタイプのヨーグルトは500グラム入りが長らく一般的だった。
例えば、明治ブルガリアヨーグルトは、発売された1971年からほぼ一貫して500グラム入りだった。(消費税導入などの影響か、1990年前後に何度か一時的に550グラムに増えていたことがあるようだ)それが、2009年に450グラムになり、わずか6年後に400グラムに。
メーカーとしては「家族の人数が減って」とか理由を付けて、今後もどんどん減らされかねない。
最近は小容量の機能性ヨーグルトが流行っていて、メーカーとしてはそっちを売りたいのかもしれない。
個人的には、機能性ヨーグルトの「機能」は副次的なものであり、過度に期待してはいけないと思う。整腸作用なら普通のヨーグルトで充分。
だから、普通のヨーグルトをたっぷり食べればいいと思う。そのためにも、500グラムとかそれ以上の大容量にすれば、重さ当たりでは割安になるし、消費拡大になるのではないでしょうかね。
いずれにしても、たかが数十円かもしれないが価格差にほんろうされる消費者は少なくない。昨年と2017年(予定)に消費税増税もあるし、この程度景気が良くなったくらいでは、消費者の負担が増えるばかりである。
政治家のみなさんは、こうしたことをご存知なのでしょうかね。
【11日追記】一昨年~昨年辺りからだが、バナナの値段も上昇傾向だった。この4月からはイオンリテールで、さらに値上がりした。以前は1房100円台から揃っていたが、4月からはプライベートブランドも含めて200円台が主流になった感じ。マックスバリュ東北でも値上がり気味ではあるが、そこまでは高くない。
【5月10日追記】その後、2015年5月初め頃から、プライベートブランドのヨーグルトが値上げされた。いずれも8%税込みで、セブンプレミアム450gが128円→138円、トップバリュ450gが128円→135円、トップバリュベストプライス400gが98円→105円。
【2016年1月7日追記】セブンプレミアムのヨーグルトを久々に見たら、450g→400gに減量されていた。価格は138円のまま。
【2018年3月12日追記】2018年4月3日には、明治ブルガリアヨーグルトも450g→400gに減量。希望小売価格は少し下がるそうだが、それでも実質値上げ。これで、大手はどこも400グラム以下になった。