穏やかな冬が終わった2015年の秋田市の桜(ソメイヨシノ)は、4月11日に開花(平年より7日早く、昨年より9日早い)、15日に満開(平年より7日早く、昨年より9日早い)となった。
桜が咲いてからの天候は、あまり寒くはないものの雨またはくもり。晴天はほとんどなく、まさに「花曇り」の中での満開。
【17日追記】12・13日は星辻神社の「だるま祭り」。期間中に雨が降らない年は火災が多いという言い伝えがあるが、ちゃんと降った。今年はそこに桜の開花がぶつかったことになる。
まずは昨年も紹介した、市長公邸跡の保育園~保戸野街区公園裏側付近の旭川沿いの道。
カーブした川沿いに、ソメイヨシノと枝垂れ桜が同時に楽しめる。
曇天の下、満開
ここの枝垂れ桜は、ソメイヨシノと同色の淡い色(花弁はやや小さい)で、開花・満開も同時期。(保育園側にはやや遅れて咲く濃い枝垂れもある)
右の対岸にも枝垂れ桜が1本(奥の建物は県立秋田北高校)
せっかくなので、対岸からも。
さて、千秋公園。桜まつりは15日から26日開催。
ここの桜は、年によって花付きが極端に悪くなることが多い。
一般に「鳥のウソによってつぼみが食べられるから」とされているが、個人的にはそればかりが原因ではないと考える。
園内の特定の場所の木だけ偏って、かつ1本まるまる花付きが悪い状態が多く、鳥がそのような食べ方をするとは考えにくい(【18日補足】人通りや枝ぶりの違いによる食べやすい場所はあるだろうが、それにしては極端すぎると思う)。また、花付きの良い年と悪い年が1年ごとに交互に繰り返される傾向があるように見受けられ、これは木本植物が持つ表年と裏年を繰り返す「隔年結果」の習性のように感じられる(桜だと「隔年結“花”」か)。鳥の食害という外部要因だけでなく、木自体の状態も原因ではないだろうか。
そもそも、千秋公園に限らずソメイヨシノは寿命が長くない植物であり、角館や弘前のようによほど専門的に手厚いケアをしない限り、いつまでもきれいに咲き続けるのは難しいようにも思う。
で、一昨年は花付きが悪い裏年、昨年は表年だったと感じた。ということは今年は裏年?(上の旭川沿いの桜も、昨年よりわずかに花が少ないような気がしなくもない?)
本丸から二の丸を見下ろす
奥の二の丸広場がスカスカ。花がまだ開いていないのではなく、花(つぼみ)の数そのものが少ないようで、やはり今年は「裏年」だと思う。
参考までに、
(再掲)昨年の同じ位置
2009年ほど最悪ではないが、寂しい咲き具合。
本丸の桜のトンネル状の部分は、それなりに咲いている
でも、↑ここを二の丸の下(胡月池)から見上げると、スカスカ。
二の丸広場
二の丸広場も、上の写真奥の本丸側の木はスカスカ。写真左手前のトイレの脇の木だけは、ちゃんと咲いている。
二の丸の裏側へ至る、鐘撞き堂・公園事務所付近もかなりスカスカ。そこから下を見下ろす。
奥が旧・秋田県立美術館の空き家
上から見下ろす限りでは、県民会館の裏というか横にある、池のような内堀のほとりの数種類・数本の桜は、今年もよく咲いた。その向こう、秋田市立中央図書館明徳館(ほくとライブラリー明徳館)前に明徳小学校時代からあり、千秋公園ではいちばん早く咲くソメイヨシノも元気そう。
園内の一部エリアのソメイヨシノがよくないということのようだ。秋田市でも対策はしているようだけど、なかなか改善しない。
今日は時折、ごく細かい雨が降っていたせいか、二の丸で宴会していた人はいなかったものの、ベンチで数人で弁当を食べながら花見していた人はいたし、歩く人は多数いた。少人数グループののアジア系外国人も。
秋田は明日は雨で、土日は晴れ【17日予報変更】日曜日は晴れ。花見にふさわしい週末になりそう。
弘前公園は、今日、平年・昨年よりそれぞれ7日早く開花。
さくらまつりは23日からなので、18日から22日までを「準まつり体制」として前倒しで開催。【19日追記】準まつり体制は6年ぶり。
イベント内容等は弘前観光コンベンション協会のホームページ参照: http://www.hirosaki-kanko.or.jp/web/edit.html?id=cat02_spring_sakura
恒例の弘前市中心部の路線バス全便運賃100円化、弘南鉄道中央弘前駅下車客への公園無料入園、市役所屋上開放も、18日から実施。
【22日追記】市役所屋上は、今年から屋上の上のペントハウス(塔屋。本体より4メートル高い地上18メートル)の屋上も開放される。
石垣工事のため曳家される天守を現在の位置で見られるのは、今年が終われば当分ない。
さらに今年だけの特別イベントとして「内濠ウォーク」と称して、工事のために埋め立てられた堀を開放し、そこから天守と桜を見上げることが可能。時間制限はあるが、無料区画から入れるらしい。
内濠ウォークだけは23日から実施されるのが残念。
これも恒例の583系電車による快速「弘前さくらまつり号」、クルージングトレインによる「弘前夜桜観賞号(全席指定)」、秋田内陸線経由で角館-弘前を結ぶ臨時列車は、いずれも4月25~29日と5月2~6日運転。列車は早咲きには対応し切れなかった。
桜が咲いてからの天候は、あまり寒くはないものの雨またはくもり。晴天はほとんどなく、まさに「花曇り」の中での満開。
【17日追記】12・13日は星辻神社の「だるま祭り」。期間中に雨が降らない年は火災が多いという言い伝えがあるが、ちゃんと降った。今年はそこに桜の開花がぶつかったことになる。
まずは昨年も紹介した、市長公邸跡の保育園~保戸野街区公園裏側付近の旭川沿いの道。
カーブした川沿いに、ソメイヨシノと枝垂れ桜が同時に楽しめる。
曇天の下、満開
ここの枝垂れ桜は、ソメイヨシノと同色の淡い色(花弁はやや小さい)で、開花・満開も同時期。(保育園側にはやや遅れて咲く濃い枝垂れもある)
右の対岸にも枝垂れ桜が1本(奥の建物は県立秋田北高校)
せっかくなので、対岸からも。
さて、千秋公園。桜まつりは15日から26日開催。
ここの桜は、年によって花付きが極端に悪くなることが多い。
一般に「鳥のウソによってつぼみが食べられるから」とされているが、個人的にはそればかりが原因ではないと考える。
園内の特定の場所の木だけ偏って、かつ1本まるまる花付きが悪い状態が多く、鳥がそのような食べ方をするとは考えにくい(【18日補足】人通りや枝ぶりの違いによる食べやすい場所はあるだろうが、それにしては極端すぎると思う)。また、花付きの良い年と悪い年が1年ごとに交互に繰り返される傾向があるように見受けられ、これは木本植物が持つ表年と裏年を繰り返す「隔年結果」の習性のように感じられる(桜だと「隔年結“花”」か)。鳥の食害という外部要因だけでなく、木自体の状態も原因ではないだろうか。
そもそも、千秋公園に限らずソメイヨシノは寿命が長くない植物であり、角館や弘前のようによほど専門的に手厚いケアをしない限り、いつまでもきれいに咲き続けるのは難しいようにも思う。
で、一昨年は花付きが悪い裏年、昨年は表年だったと感じた。ということは今年は裏年?(上の旭川沿いの桜も、昨年よりわずかに花が少ないような気がしなくもない?)
本丸から二の丸を見下ろす
奥の二の丸広場がスカスカ。花がまだ開いていないのではなく、花(つぼみ)の数そのものが少ないようで、やはり今年は「裏年」だと思う。
参考までに、
(再掲)昨年の同じ位置
2009年ほど最悪ではないが、寂しい咲き具合。
本丸の桜のトンネル状の部分は、それなりに咲いている
でも、↑ここを二の丸の下(胡月池)から見上げると、スカスカ。
二の丸広場
二の丸広場も、上の写真奥の本丸側の木はスカスカ。写真左手前のトイレの脇の木だけは、ちゃんと咲いている。
二の丸の裏側へ至る、鐘撞き堂・公園事務所付近もかなりスカスカ。そこから下を見下ろす。
奥が旧・秋田県立美術館の空き家
上から見下ろす限りでは、県民会館の裏というか横にある、池のような内堀のほとりの数種類・数本の桜は、今年もよく咲いた。その向こう、秋田市立中央図書館明徳館(ほくとライブラリー明徳館)前に明徳小学校時代からあり、千秋公園ではいちばん早く咲くソメイヨシノも元気そう。
園内の一部エリアのソメイヨシノがよくないということのようだ。秋田市でも対策はしているようだけど、なかなか改善しない。
今日は時折、ごく細かい雨が降っていたせいか、二の丸で宴会していた人はいなかったものの、ベンチで数人で弁当を食べながら花見していた人はいたし、歩く人は多数いた。少人数グループののアジア系外国人も。
秋田は明日は雨で、
弘前公園は、今日、平年・昨年よりそれぞれ7日早く開花。
さくらまつりは23日からなので、18日から22日までを「準まつり体制」として前倒しで開催。【19日追記】準まつり体制は6年ぶり。
イベント内容等は弘前観光コンベンション協会のホームページ参照: http://www.hirosaki-kanko.or.jp/web/edit.html?id=cat02_spring_sakura
恒例の弘前市中心部の路線バス全便運賃100円化、弘南鉄道中央弘前駅下車客への公園無料入園、市役所屋上開放も、18日から実施。
【22日追記】市役所屋上は、今年から屋上の上のペントハウス(塔屋。本体より4メートル高い地上18メートル)の屋上も開放される。
石垣工事のため曳家される天守を現在の位置で見られるのは、今年が終われば当分ない。
さらに今年だけの特別イベントとして「内濠ウォーク」と称して、工事のために埋め立てられた堀を開放し、そこから天守と桜を見上げることが可能。時間制限はあるが、無料区画から入れるらしい。
内濠ウォークだけは23日から実施されるのが残念。
これも恒例の583系電車による快速「弘前さくらまつり号」、クルージングトレインによる「弘前夜桜観賞号(全席指定)」、秋田内陸線経由で角館-弘前を結ぶ臨時列車は、いずれも4月25~29日と5月2~6日運転。列車は早咲きには対応し切れなかった。