昨日のついでに、大学入試センター試験の青森のことを少々。個人的な感傷です。
【20日訂正】初回アップ時にジャンルを「秋田県」に誤って設定していたので、「青森県」に修正しました。
青森県内では、マスコミ向けに弘前大学会場の1室が公開された。
青森テレビより
NHK青森放送局より
この映像の部屋を知っている!
前から後ろまで緩く等間隔な階段の傾斜角度、窓、前方のドアの場所が凹んでいること、何よりも全体的な雰囲気からして、旧・教養部→共通教育棟のいちばん正門寄りの2階と3階に位置する、201もしくは301講義室だ!(両室の構造はほぼ同じで、区別不能)【後述の追記のように201の可能性が高い】
現在、建物の名称は「総合教育棟」に変わっているから、部屋番号も変わったかと思ってたが、2013年のオープンキャンパス案内図によれば、部屋番号は変わっていない。
映像左側の壁の外が廊下で、その外が富田大通り。
この建物は、外壁リニューアルやバリアフリー工事がされており、だいぶ変わったようだが、意外にも講義室内は20年前とあまり変わっていない。変わったのは、天井のテレビやドア、もしかしたら机程度。
特にNHKの映像は、なじみのあるアングル。僕がこの辺り(もうちょっと前方のテレビがぶら下がっている近辺)の席に好んで座っていたから。
僕の頃は、諸般の事情で学部の専門科目でも共通教育棟の部屋を借りて行ったものがあったので、教養科目(共通教育)と合わせて、201・301両講義室にはよくお世話になった。
学部長をされていたK先生(故人)の博識で含蓄のあるお話に感銘を受け、他学部の別のK先生(今は青公大の学長だって!)から、当時は最先端であったインターネットのお話を聞いて納得した(ような気がしただけ?)のも、この部屋(のどっちか)だった。
ちなみに、この上のフロアの401講義室は、廊下部分も部屋で、傾斜が急で、おそらく弘前大学最大の収容定員の講義室。20年前は、201・301ほど手が入っておらず、古臭いような薄暗いような独特の雰囲気があった。今はどうなっているか知らないけれど、センター試験では使わないのだろうか。構造が取材向きじゃないのか。
下の101講義室は、201・301と同サイズながら階段教室ではなく平面(2013年の案内図でも確認できる)。20年前は「LL教室(カセットテープ式)」としての機能があったが、今はどうなっているだろう。
懐かしい気持ちさせられた、センター試験のニュースだった。なんて言っておきながら、実際は別の部屋だったりして?!
大学の講義室なんて、どこも同じように思えるが、よく見れば微妙に違い、なんとなく区別がつくものだということも分かった。【末尾の追加画像・追記も参照】
※総合教育棟についての関連記事
あと、17日の「生物」の試験問題で「フロリゲン」が出ていたのには、隔世の感を禁じ得なかった。
フロリゲンは花芽形成に関わる植物ホルモンで、以前から理論的には存在するとされながら、長らく実際には発見されていなかった。2007年になって、日本の研究者によってようやく解明された。(昨年末、日本人が新元素を発見したのがニュースになったけど、それに匹敵する大きな功績だと思うのだけど、当時、一般マスコミはほとんど騒がなかった)
だから、20年前には高校の生物ではひとことも記載されていなかった。それが、発見から10年経たないうちに、高校で習うようになっていたとは。
最後に、前にも書いたし、毎年思うけれど、1年間でいちばん寒い時期に、全国的な試験をやるのってなんとかできないのか。
特に雪国では交通障害が発生しないかやきもきさせられるし、自宅と会場が比較的近いのに念のためにホテルに2泊を強いられる受験生もいる。
2012年には、にわかに「秋入学」が検討されだして、何か動くかもしれないと感じたけれど、その後音沙汰なし。
【19日追記】近い将来、センター試験に代わる新たな共通試験ができるそうで、記述式にするとか内容の検討が進んでいるが、実施期日はどうなんだろう。あまり変わらなそう。
※翌2017年のいろいろ
【2021年3月24日画像追加・追記】センター試験から大学入学共通テストに代わり、新型コロナウイルス流行下としても初となった、2021年入学者の前期試験でも、この部屋が報道公開されていた。
右下はNHK青森、他3枚は青森テレビのニュースサイトより
近年は、共通テストでも二次でも、その会場となる大学の入試課長のインタビュー(余裕を持って落ち着いて受験してくださいみたいな話が多い)が放送されることがわりとあり、今回も弘前大学の課長が登場。講義室前の廊下でインタビューされていて、背後にフロアガイドが映りこみ、そこが「3階」であることが分かった。ということで、おそらく201ではなく301講義室。
2016年の画像と比べると、椅子の背もたれの色合いが変わったようにも見えるが、光の加減かもしれない。【下記2023年の追記参照】
2016年に天井からぶら下がっていた薄型テレビは1つもない。教壇前にプロジェクターがある。
2017年以降に撤去されたのか、あるいは201のほうだけぶら下がっているかだろう。なお、昔は201、301どちらにもブラウン管テレビが下がっていたはず。
改めて見ると、横に長く5人がけ程度が左・中央・右と3つ配置、奥行方向の列数は少なそうで11列くらい?
いちばん前のドアや教壇のある部分と、同じレベル(段になっていない部分)には3列。そこの左右ブロックは4人がけで、斜めに角度を付けて設置している。この点は、映像で見て思い出した。僕はこの部分は座らず、1つ上の段の前方、教壇に向かって左側を好んだ。
となると、(試験時でなくフルに着席した)定員は150人程度? 思ったより少ない。
黒板に向かって左の廊下側の壁は、段でない部分だけに小さな高い窓がある。それより後方はしばらく窓がなく、スピーカー、その後ろに少し大きい窓が1つあるようだ。
当時から広くてゆとりがある感じがしていたが、横に広いせいかもしれない。机など白系統の色合いのせいか、明るい雰囲気もすると思う。だから好印象の部屋だったのかもしれない。
【2023年1月13日追記・2023年度共通テスト前日の報道より】青森の各テレビ局では、青森テレビ以外3局が弘前大学の同じ試験室で取材していた。
青森朝日放送(ABA)より
今回の部屋は、天井から薄型テレビがぶら下がっていて、椅子と背もたれは木製。そして、そこが「第1試験室(受験番号1001~1042)」で「C201 201講義室」であることが、NHKとABAの映像により判明。
したがって、2021年に取材された301講義室と、今回の201講義室では、テレビや椅子が異なることになる。昔は同じだったのに。
201の椅子は、僕の記憶にあるものと同じで、それなりに年季が入っている。だから、201は20年以上前とあまり変わらず、301のほうが多少手が入ったことになろう。
なお、ABAでは、講義室前の「試験時において不正行為を行った場合」という注意の掲示をアップで5秒ほど放映した。上の画像のいちばん下に映っている、イラストと赤い部分がある掲示。
しかし、そこには「1ヶ月の停学」「当該学期の試験のすべてが無効」と大きく書かれており、つまり大学生の定期試験用。入学試験用ではない。気付かないものでしょうか、ABAさん。
【2024年1月15日追記・2024年度共通テスト前日の報道より】青森朝日放送は青森大学、NHK青森が弘大で取材。弘大は恒例の201か301で、室内に目立った変化はなさそう。
【20日訂正】初回アップ時にジャンルを「秋田県」に誤って設定していたので、「青森県」に修正しました。
青森県内では、マスコミ向けに弘前大学会場の1室が公開された。
青森テレビより
NHK青森放送局より
この映像の部屋を知っている!
前から後ろまで緩く等間隔な階段の傾斜角度、窓、前方のドアの場所が凹んでいること、何よりも全体的な雰囲気からして、旧・教養部→共通教育棟のいちばん正門寄りの2階と3階に位置する、201もしくは301講義室だ!(両室の構造はほぼ同じで、区別不能)【後述の追記のように201の可能性が高い】
現在、建物の名称は「総合教育棟」に変わっているから、部屋番号も変わったかと思ってたが、2013年のオープンキャンパス案内図によれば、部屋番号は変わっていない。
映像左側の壁の外が廊下で、その外が富田大通り。
この建物は、外壁リニューアルやバリアフリー工事がされており、だいぶ変わったようだが、意外にも講義室内は20年前とあまり変わっていない。変わったのは、天井のテレビやドア、もしかしたら机程度。
特にNHKの映像は、なじみのあるアングル。僕がこの辺り(もうちょっと前方のテレビがぶら下がっている近辺)の席に好んで座っていたから。
僕の頃は、諸般の事情で学部の専門科目でも共通教育棟の部屋を借りて行ったものがあったので、教養科目(共通教育)と合わせて、201・301両講義室にはよくお世話になった。
学部長をされていたK先生(故人)の博識で含蓄のあるお話に感銘を受け、他学部の別のK先生(今は青公大の学長だって!)から、当時は最先端であったインターネットのお話を聞いて納得した(ような気がしただけ?)のも、この部屋(のどっちか)だった。
ちなみに、この上のフロアの401講義室は、廊下部分も部屋で、傾斜が急で、おそらく弘前大学最大の収容定員の講義室。20年前は、201・301ほど手が入っておらず、古臭いような薄暗いような独特の雰囲気があった。今はどうなっているか知らないけれど、センター試験では使わないのだろうか。構造が取材向きじゃないのか。
下の101講義室は、201・301と同サイズながら階段教室ではなく平面(2013年の案内図でも確認できる)。20年前は「LL教室(カセットテープ式)」としての機能があったが、今はどうなっているだろう。
懐かしい気持ちさせられた、センター試験のニュースだった。なんて言っておきながら、実際は別の部屋だったりして?!
大学の講義室なんて、どこも同じように思えるが、よく見れば微妙に違い、なんとなく区別がつくものだということも分かった。【末尾の追加画像・追記も参照】
※総合教育棟についての関連記事
あと、17日の「生物」の試験問題で「フロリゲン」が出ていたのには、隔世の感を禁じ得なかった。
フロリゲンは花芽形成に関わる植物ホルモンで、以前から理論的には存在するとされながら、長らく実際には発見されていなかった。2007年になって、日本の研究者によってようやく解明された。(昨年末、日本人が新元素を発見したのがニュースになったけど、それに匹敵する大きな功績だと思うのだけど、当時、一般マスコミはほとんど騒がなかった)
だから、20年前には高校の生物ではひとことも記載されていなかった。それが、発見から10年経たないうちに、高校で習うようになっていたとは。
最後に、前にも書いたし、毎年思うけれど、1年間でいちばん寒い時期に、全国的な試験をやるのってなんとかできないのか。
特に雪国では交通障害が発生しないかやきもきさせられるし、自宅と会場が比較的近いのに念のためにホテルに2泊を強いられる受験生もいる。
2012年には、にわかに「秋入学」が検討されだして、何か動くかもしれないと感じたけれど、その後音沙汰なし。
【19日追記】近い将来、センター試験に代わる新たな共通試験ができるそうで、記述式にするとか内容の検討が進んでいるが、実施期日はどうなんだろう。あまり変わらなそう。
※翌2017年のいろいろ
【2021年3月24日画像追加・追記】センター試験から大学入学共通テストに代わり、新型コロナウイルス流行下としても初となった、2021年入学者の前期試験でも、この部屋が報道公開されていた。
右下はNHK青森、他3枚は青森テレビのニュースサイトより
近年は、共通テストでも二次でも、その会場となる大学の入試課長のインタビュー(余裕を持って落ち着いて受験してくださいみたいな話が多い)が放送されることがわりとあり、今回も弘前大学の課長が登場。講義室前の廊下でインタビューされていて、背後にフロアガイドが映りこみ、そこが「3階」であることが分かった。ということで、おそらく201ではなく301講義室。
2016年の画像と比べると、椅子の背もたれの色合いが変わったようにも見える
2016年に天井からぶら下がっていた薄型テレビは1つもない。教壇前にプロジェクターがある。
改めて見ると、横に長く5人がけ程度が左・中央・右と3つ配置、奥行方向の列数は少なそうで11列くらい?
いちばん前のドアや教壇のある部分と、同じレベル(段になっていない部分)には3列。そこの左右ブロックは4人がけで、斜めに角度を付けて設置している。この点は、映像で見て思い出した。僕はこの部分は座らず、1つ上の段の前方、教壇に向かって左側を好んだ。
となると、(試験時でなくフルに着席した)定員は150人程度? 思ったより少ない。
黒板に向かって左の廊下側の壁は、段でない部分だけに小さな高い窓がある。それより後方はしばらく窓がなく、スピーカー、その後ろに少し大きい窓が1つあるようだ。
当時から広くてゆとりがある感じがしていたが、横に広いせいかもしれない。机など白系統の色合いのせいか、明るい雰囲気もすると思う。だから好印象の部屋だったのかもしれない。
【2023年1月13日追記・2023年度共通テスト前日の報道より】青森の各テレビ局では、青森テレビ以外3局が弘前大学の同じ試験室で取材していた。
青森朝日放送(ABA)より
今回の部屋は、天井から薄型テレビがぶら下がっていて、椅子と背もたれは木製。そして、そこが「第1試験室(受験番号1001~1042)」で「C201 201講義室」であることが、NHKとABAの映像により判明。
したがって、2021年に取材された301講義室と、今回の201講義室では、テレビや椅子が異なることになる。昔は同じだったのに。
201の椅子は、僕の記憶にあるものと同じで、それなりに年季が入っている。だから、201は20年以上前とあまり変わらず、301のほうが多少手が入ったことになろう。
なお、ABAでは、講義室前の「試験時において不正行為を行った場合」という注意の掲示をアップで5秒ほど放映した。上の画像のいちばん下に映っている、イラストと赤い部分がある掲示。
しかし、そこには「1ヶ月の停学」「当該学期の試験のすべてが無効」と大きく書かれており、つまり大学生の定期試験用。入学試験用ではない。気付かないものでしょうか、ABAさん。
【2024年1月15日追記・2024年度共通テスト前日の報道より】青森朝日放送は青森大学、NHK青森が弘大で取材。弘大は恒例の201か301で、室内に目立った変化はなさそう。