広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

新マンホール蓋

2017-02-13 00:01:29 | 秋田の季節・風景
趣味の分野に「マンホールのフタ(を写真撮影して分類する)」がある。
最近は、各都市や事業別に、個性的な絵入りデザインのフタが登場し、関心が薄い人でも目に留まることがある。
2016年には、国土交通省の呼びかけで、全国のいくかの下水道事業者が、それぞれのマンホールのフタの写真と説明をカードにした「マンホールカード」なるものを配布した。(正しくは「マンホールの“フタ”カード」じゃないの?)
秋田市上下水道局も参加し、川尻の上下水道局庁舎【3月1日補足・「川尻庁舎」と呼ぶらしい】で平日のみ1人1枚ずつ配ったとのこと。もらいに行った人は、どのくらいいるもんだろうか。
【2017年5月4日追記】2016年末から、ふるさと納税の返礼品の1つに、この竿燈柄のマンホールのふたが加わっていた。(12月20日付日本経済新聞サイトより)
25万円の寄付で重さ12キロ、直径40センチ、青地に黄色と赤で描いた「秋田市竿燈柄入マンホール鉄蓋」がもらえる。
竿燈柄のマンホールのふたは、色やサイズ違い合わせて5200か所に設置されているとのこと。
奈良県王子町でもマンホールのふたを2015年から返礼品にしており、1件だけ希望者がいたとのこと。


物好きを自認しているけれど、こういうのにはあまり興味がない。旅先で見つけたら撮影する程度。
スタンプラリーとかポケモンGOと同じように、作ったり設置したりしている側から「こういうものがあるから集めなさい」とお膳立てされてやるのは、向いていないようだ。ひねくれているからね。

ところが、マンホールのフタの世界にもお膳立されない範囲での違い、つまり絵入りでないマンホールのフタがあって、それらをまとめたサイトも存在する。そういうのにはちょっと興味をひかれるけれど、全部知るには気が遠くなりそうで、やる気は出ない。
と言いつつ、少し意識してみると、絵入りでない秋田市の下水道のマンホールのフタにも、いくつかのバリエーションがある。一般的なのはこんなもの↓でしょう。
フタの縁取りにも金属製のものがあるのは、ちょっと珍しい?【←13日追記・それほど珍しくもなさそう】

先日紹介した、道路や交差点の改良工事が行われた「保戸野みその通り」に、新しそうなマンホールがあって、それは初めて見たフタだった。(マンホールの中も新しそうだった)
マンホールのフタっぽくない印象
新しいからサビなどがなく真っ黒なのにも少し驚いたが、表面の模様が全然違って違和感。
細長いスリット状の穴がたくさん開いていて、その間に小さい突起がたくさん出ている。

目的は理解できる。少しでも多くの水が中に落ちるように穴が多く、踏んだ人が滑りにくいように突起があるのだろう。たしかに従来品よりは良さそう。
「福西鋳物株式会社」というメーカーが、これと同じ模様のマンホールのフタを製造していた。もしかしたら、ゲリラ豪雨でマンホール内の圧力が上がってフタが飛び上がるのを防止する「飛散防止」機能付きかもしれない。※飛散防止はフタ自体でなく、フタの下の穴部分に細工があるらしい。
【13日追記】このようなフタが新しく設置されたということは、今後の新設または更新は、すべて絵入りフタが採用されるというわけでもないようだ。費用が安く上がるのか、飛散や転倒の防止でこのタイプの方が有利だからか。

フタ中央には、
秋田市章と「合流」
「合流」とは、汚水と雨水をいっしょにして流す「合流式下水道」という古いタイプであることを示している。そうじゃない分流式だと「汚水」または「雨水」と表記されるはず。

気になるのは秋田市章。本来の市章は、円に「+」形の矢留だけなのに、それを囲うように「の」みたいなのが取り巻いている。
冒頭の古いフタの市章もそうなっているし、マンホールカードになった絵入りフタも、同じデザイン。

調べてみると、「下水」の文字を図案化しているそうだ。なるほど市章の上に「下」、下に「水」の縦棒がそれぞれあり、「下」の横棒と「水」の左右の線がつながっている。
秋田市以外の下水道事業者でも見られる図案(細部のデザインは異なる)らしく、正式な呼称なのかは知らないが、マンホールのフタ愛好家には「下水構え」と呼ばれているそうだ。【13日補足】「構え」というのは、漢字の部首の「もんがまえ」とかの「かまえ」から来ているのかな?
なお、秋田市上下水道局のホームページで用いられている市章(マスコット「カンちゃん」がかぶっているヘルメットなど)は、下水構えがない汎用の市章。


深入りするつもりはないけれど、マンホールのフタも奥が深い。※続きはこちら
コメント (4)
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