広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

川と岸と木

2019-04-26 00:32:17 | 秋田の季節・風景
24日夜から雨が降って、秋田市内のソメイヨシノは散ってしまったものが多い。
保戸野街区公園
ソメイヨシノの後には、控えめながら個性的でそれぞれ美しい、他の桜が花を咲かせる。
秋田市内の斜面や川沿いには、真っ白い大きな花の桜がちらほらあることを、何度か取り上げた。今年も咲いているのだが…
楢山のイオン秋田中央店・東部ガス裏手の旭川(太平川合流点手前)左岸にも1本あったのが、
冬の間に伐られてしまった

再掲)2016年
根が護岸に影響を与えるとして、河川管理者の秋田県が伐ったのか、あるいは岸の市道のジャマだとして、道路管理者の秋田市が伐った(もしくは県へ依頼した)のか。

ただ、上の写真奥に写っているように、川の中の中洲状のところに生えている大きな木は、そのまま。別の場所では、河川愛護の看板が倒れてしまってそのまま。
街の中を流れる川は、自然任せにはできず、人の管理下に置かなければならないのは仕方ないけれど、そのバランスとかほんとうにやるべきことができているのかとか、どうなんでしょう(末尾へ続く)。


話変わって、イオンの向かい側の太平川と猿田川の合流点付近。
※旭川、太平川、猿田川とも一級河川の支流なので、法により国から委託されて県が管理。
3月中旬。手前右が猿田川
上の写真向かい側、楢山地区の太平川右岸で工事中。300メートルほどにわたって、ごろごろとした岩のような石を、積んでいる。
太平川は旭川ほどびっちりと護岸が固められておらず(水中部分だけ?)、土の斜面だった。その斜面の下側の一部(平常時の水面の少し上まで)を、こういう形に変えるらしい。
上のほうは土も入れ替えたのか従来とは違いそう

現地。岸の歩道は通行可
工事看板は「河川の改修工事を行っています」として「県単河川改良工事(自然災害防止債)」。男鹿の石屋さんが受注している。
なお、この看板では発注者名が「秋田地域振興局」から始まっていて、秋田県庁の組織(=地域振興局が県庁の出先機関であること)を知らない人には、これが県の工事であることが極めて分かりづらい。発注者名欄には「秋田県」を入れる決まりになっているはずなのだが…
このような工事が「自然災害防止」になるのだろうか。そもそも、ただ積んだだけのように見え、固定されていないので重力や水の流れで崩れてしまわないか、心配になる。素人には分からない。

よく見ると、石を積んだ上の部分が、ある程度の幅で平らになっていて、土がむき出しだが、そこも道のように見えなくもない。
この時は工事そのものはお休みだったが、工事関係者が来ていて、その現場を眺めていた通りがかりのおじさんが、タイミング良くそのことについて質問していた。
「歩いてはいけないわけではないけれど、充分気をつけて…」的な微妙な回答をしていたようだ。

看板では工事は4月19日までとなっている。それ以降、看板はなくなったが、ロープはまだ張られていて、入れそうでいて入れないような微妙な雰囲気。
桜の咲き始め。下は道っぽいけれど…
新たなアングルで花見ができるかと思ったが、かなわなかった。


最後は再び旭川に戻って、さかのぼって、五丁目橋。
昨年5月の大雨の増水で流されてきた流木(葉がついた状態の折れた大きな枝)が引っかかって留まり、そのまま葉を茂らせていたが、冬には枯れてしまっていた
4月に入ると、
 

なんと葉が芽吹いている!!
生け花状態でこうなるとは考えづらいから、ある程度根が伸びていて、ここの川底に根付いているのか。
でも、柳など水に強い木ではあるのだろうが、ずっと水に浸かったままで冬を越して新芽を出すとは、すごいど根性。
この分では、あと何年かすれば、このままここで大木になったりして。河川管理としてはこれでいいのでしょうか。
その後、夏までに撤去されてしまった。


そういえば、太平川の上流、横森地区では、地域住民が植えたソメイヨシノが老朽化し、扱いに困っていることが、先日の秋田魁新報で報道された。町内会側では、昔、秋田市へ管理を委託したとしているが、市はそんな記録はないと主張。そもそも、河川敷としては、国の土地で県の管理だし、ということで宙ぶらりんになっているらしい。
コメント (12)
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