先日、由利本荘市のカダーレ付近をうろうろする機会があり、羽後交通本荘営業所の特徴的なバス3台を見ることができた。車両の経歴等はネット上の情報を参考にさせてもらいました。
手前の車
今年2月、羽後交通が新車の中型ノンステップバス、いすゞエルガミオを3台購入し、3台とも本荘に配置された。後ろ姿だけ掲載していたが、その後、本荘-秋田の急行バスで、けっこうな割合で充当されているのを見かけている。他車と比べて、運用範囲がある程度限定されているのかもしれない。
秋田200か13-88~13-90。
本荘に中古でない新車が入るのもかなり久々。
上の写真で後ろに続くエルガミオは2003年頃新車導入の「か302」。2010年には蛭子・太川・中山エミリが乗車。
本荘の路線用新車は、この後に日産ディーゼルが2台入っただけで、その次が今回の3台かな。
この写真では分からないが、装備など。
つり革は三角形(302もそうなので、羽後交通では標準のようだ)。※車載機器等についてはこの記事中ほど。
タイヤホイールは伝統の赤。
LED式行き先表示器はオージ製。横手などに、何年か前に導入されていた車では、側面の矢印が左向きに固定されているレシップ製だったが、都営バス中古の導入辺りから、メーカー変更。
オージのLEDは、秋田中央交通でも採用していて、経由地の矢印が左右両方向きに変えられ、周囲の明るさに応じた調光機能が標準装備。
ただ、私見としては、オージは文字が細いのと、中央交通だけかもしれないが、LED装置を後付けした車の一部において調光機能がうまく作動せず見づらい車、経年でLEDのドット落ちが激しい車が散見され、あまりいい印象がない。(レシップを採用する弘南バスでは、ドット落ちしたと思われる部分を、基盤ごと交換していると思われ、メンテンスが行き届いている。表示機メーカーでなく、バス会社の問題かもしれないが)。
中央交通の側面LEDは、「短冊」と称される縦書きの経由地が4行(矢印3つ)表示できるタイプ。都営バスや小田急バスでは、オージ製でも5行・矢印4つの別タイプを使っている。羽後交通のも5行タイプで、中央交通よりも高級品だ。
正面・後部のものも、表示面積は同じでも、英語などより細かくできるドット数が多いものと、中央交通採用の少ないもの2タイプがある。羽後交通のがどっちかは不明。
車内には、本荘営業所としては初の液晶式運賃表示器もある(これまでは運賃表示器自体がなく、紙の三角表)。整理券も感熱紙かな。
ところで、以前記事にしていたように、羽後交通では東京都交通局中古のいすゞエルガの大型ノンステップバスを導入していた。
車内の通路は後ろまで全面ノンステップというちょっと珍しいタイプで、横手に1台、本荘に2台配置。
本荘の2台は、急行で秋田市まで出てくることがあったが、最近は見ないと思っていた。
ネットの情報によれば、か12-14は、本荘営業所所属ながら、象潟のローカル路線専属になっているとのこと。先日、象潟駅近くの象潟案内所内に駐まっているのを見かけた。
12-16のほうは、2017年秋までは確かに走っていたが、その後、故障したらしく運用離脱。廃車になってしまったようだ。
ということで、秋田市内に来る羽後交通のノンステップバスとしては、2台減・3台増。
由利本荘市・本荘市街地の循環バス「ごてんまり号」。
「ごてんまり号」は路線名かと思っていたら、そうではなく、専用塗装で循環バス専属の車両の名称なのだった。ごてんまり号とは逆回りコース専属の、青い日野リエッセは名無し。命名してあげればいいのに…
ごてんまり号は、以前は、2003年製の中型短尺ノンステップの三菱エアロミディ「か379」であったが、一般路線バス塗装に塗り替えられたことを昨年紹介した。
代わりの2代目のごてんまり号を、やっと見ることができた。
2代目ごてんまり号
小型ノンステップの日野ポンチョ「か12-58」になって、塗装は基本的には同じ。
(再掲)初代。正面の文字やごてんまりの数が違う
中央交通のナンバープレートと照らし合わせれば、2017年春頃の登録。
新車ではなく中古。秋田市のぐるる用ポンチョと、車体形状・サイズやドア配置は同じ(ロング・2ドア)ようだが、型式は古い。
2010年製で、愛知つばめ交通で「みよし市さんさんバス」に使われていたとのこと。もう1台が大曲に配置された。
最後は、予備知識なく遭遇して、びっくりした車。ネットにもあまり出ていない。
秋田200あ238。正面にも「羽後交通」、行き先表示は板
バスというよりワゴン車、っていうかトヨタハイエース。
閑散地域のコミュニティーバスでは、こんなワゴン車やジャンボタクシーを使っているのは珍しくない。それらはタクシー会社であったり、バス会社であっても大きいバスとは塗装が違ったりして、そういうもんだと思えた。
でも、これはどう見ても羽後交通一般路線バスの塗装で、その忠実度がある種の違和感を呼ぶ。「羽後交通」も正式な書体だし、バス協会の会員章とCOOL CHOICEのステッカーもちゃんと貼っている。
大きいバスと比べたら、前面と側面で塗装がズレているけれど、この車体ではこうするしかないのでしょう。苦労と律儀さがしのばれ、嫌いじゃない。
タイヤホイールも赤にしたらさらに律儀だけど。
後部はきれいに羽後交通塗装。後ろにも表示板があるのもまた律儀
車種としては「ハイエースコミューター」。【5日補足】カタログ上は14人乗りとなっている。実際に客が何人乗れるのかは不明。
本荘の郊外のほうへ行くコミュニティーバス「子吉線」用として、2017年秋頃【6日補足・子吉線は2017年10月に新規運行開始】に新車で導入したようだ。

コミュニティーバスは、予約式でないものであっても、よそ者がふらりと出向いて乗車するには、心理的にいろいろとハードルが高い。そんな時、大きい路線バスと同じデザインなら…それでもやっぱり戸惑うな。※2024年5月の変わらぬ姿(屋根の状況が分かる)がこの記事最後に。

今年2月、羽後交通が新車の中型ノンステップバス、いすゞエルガミオを3台購入し、3台とも本荘に配置された。後ろ姿だけ掲載していたが、その後、本荘-秋田の急行バスで、けっこうな割合で充当されているのを見かけている。他車と比べて、運用範囲がある程度限定されているのかもしれない。
秋田200か13-88~13-90。
本荘に中古でない新車が入るのもかなり久々。
上の写真で後ろに続くエルガミオは2003年頃新車導入の「か302」。2010年には蛭子・太川・中山エミリが乗車。
本荘の路線用新車は、この後に日産ディーゼルが2台入っただけで、その次が今回の3台かな。
この写真では分からないが、装備など。
つり革は三角形(302もそうなので、羽後交通では標準のようだ)。※車載機器等についてはこの記事中ほど。
タイヤホイールは伝統の赤。
LED式行き先表示器はオージ製。横手などに、何年か前に導入されていた車では、側面の矢印が左向きに固定されているレシップ製だったが、都営バス中古の導入辺りから、メーカー変更。
オージのLEDは、秋田中央交通でも採用していて、経由地の矢印が左右両方向きに変えられ、周囲の明るさに応じた調光機能が標準装備。
ただ、私見としては、オージは文字が細いのと、中央交通だけかもしれないが、LED装置を後付けした車の一部において調光機能がうまく作動せず見づらい車、経年でLEDのドット落ちが激しい車が散見され、あまりいい印象がない。(レシップを採用する弘南バスでは、ドット落ちしたと思われる部分を、基盤ごと交換していると思われ、メンテンスが行き届いている。表示機メーカーでなく、バス会社の問題かもしれないが)。
中央交通の側面LEDは、「短冊」と称される縦書きの経由地が4行(矢印3つ)表示できるタイプ。都営バスや小田急バスでは、オージ製でも5行・矢印4つの別タイプを使っている。羽後交通のも5行タイプで、中央交通よりも高級品だ。
正面・後部のものも、表示面積は同じでも、英語などより細かくできるドット数が多いものと、中央交通採用の少ないもの2タイプがある。羽後交通のがどっちかは不明。
車内には、本荘営業所としては初の液晶式運賃表示器もある(これまでは運賃表示器自体がなく、紙の三角表)。整理券も感熱紙かな。
ところで、以前記事にしていたように、羽後交通では東京都交通局中古のいすゞエルガの大型ノンステップバスを導入していた。
車内の通路は後ろまで全面ノンステップというちょっと珍しいタイプで、横手に1台、本荘に2台配置。
本荘の2台は、急行で秋田市まで出てくることがあったが、最近は見ないと思っていた。
ネットの情報によれば、か12-14は、本荘営業所所属ながら、象潟のローカル路線専属になっているとのこと。先日、象潟駅近くの象潟案内所内に駐まっているのを見かけた。
12-16のほうは、2017年秋までは確かに走っていたが、その後、故障したらしく運用離脱。廃車になってしまったようだ。
ということで、秋田市内に来る羽後交通のノンステップバスとしては、2台減・3台増。
由利本荘市・本荘市街地の循環バス「ごてんまり号」。
「ごてんまり号」は路線名かと思っていたら、そうではなく、専用塗装で循環バス専属の車両の名称なのだった。ごてんまり号とは逆回りコース専属の、青い日野リエッセは名無し。命名してあげればいいのに…
ごてんまり号は、以前は、2003年製の中型短尺ノンステップの三菱エアロミディ「か379」であったが、一般路線バス塗装に塗り替えられたことを昨年紹介した。
代わりの2代目のごてんまり号を、やっと見ることができた。

小型ノンステップの日野ポンチョ「か12-58」になって、塗装は基本的には同じ。

中央交通のナンバープレートと照らし合わせれば、2017年春頃の登録。
新車ではなく中古。秋田市のぐるる用ポンチョと、車体形状・サイズやドア配置は同じ(ロング・2ドア)ようだが、型式は古い。
2010年製で、愛知つばめ交通で「みよし市さんさんバス」に使われていたとのこと。もう1台が大曲に配置された。
最後は、予備知識なく遭遇して、びっくりした車。ネットにもあまり出ていない。

バスというよりワゴン車、っていうかトヨタハイエース。
閑散地域のコミュニティーバスでは、こんなワゴン車やジャンボタクシーを使っているのは珍しくない。それらはタクシー会社であったり、バス会社であっても大きいバスとは塗装が違ったりして、そういうもんだと思えた。
でも、これはどう見ても羽後交通一般路線バスの塗装で、その忠実度がある種の違和感を呼ぶ。「羽後交通」も正式な書体だし、バス協会の会員章とCOOL CHOICEのステッカーもちゃんと貼っている。
大きいバスと比べたら、前面と側面で塗装がズレているけれど、この車体ではこうするしかないのでしょう。苦労と律儀さがしのばれ、嫌いじゃない。
タイヤホイールも赤にしたらさらに律儀だけど。

車種としては「ハイエースコミューター」。【5日補足】カタログ上は14人乗りとなっている。実際に客が何人乗れるのかは不明。
本荘の郊外のほうへ行くコミュニティーバス「子吉線」用として、2017年秋頃【6日補足・子吉線は2017年10月に新規運行開始】に新車で導入したようだ。

コミュニティーバスは、予約式でないものであっても、よそ者がふらりと出向いて乗車するには、心理的にいろいろとハードルが高い。そんな時、大きい路線バスと同じデザインなら…それでもやっぱり戸惑うな。※2024年5月の変わらぬ姿(屋根の状況が分かる)がこの記事最後に。