広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

惣菜売場の柏餅

2021-05-06 23:38:57 | 各地お土産・食べ物
端午の節句と言えば、柏餅(かしわ餅、かしわもち)。
柏餅といえば本荘で、節句を過ぎてもしばらく売られるけれど、秋田市では5月5日を過ぎると、ほぼ入手困難になってしまうし。

秋田市内のスーパーの折り込みチラシを見ると、たけや製パン、千葉恵製菓など大量生産品に混ざって、「惣菜コーナーにて」という柏餅があるのに気付いた。おはぎなどと同じことであり、昔からあったのかもしれないけれど。
ちなみにメーカー製パック売りは、1パック200円前後が相場。千葉恵、あわしま堂、工藤パン(ハッピー・ドラッグにも行ってみたが、秋田ではなかった)は3個入り、たけや製パンは小さい4個入り。

惣菜扱いの柏餅は、チラシでは2社確認。
いとくで5日限定、1個141円、写真では色は白と緑とピンク。

総合スーパーのイオン(土崎港店、秋田中央店、イオンスタイル御所野)で、5日限定105.84円。
4日にイオン土崎港店へ行って、いちおう惣菜売り場を見ると、
あったあった!
「柏餅 白(こしあん)」の1種類が10個ほど。白というのは餅の色のことらしい。消費期限は当日中だったので、翌日に備えて試しに作ったのか。156kcal。原材料「こしあん(砂糖、小豆)、上新粉、砂糖/…」。

三角形の透明パックに入っている。それって、海苔で巻かないおにぎり用パックじゃありません?
※イオン土崎港店では、こういう透明パックの回収をしてくれるのでありがたい。

今年の大量生産の柏餅は、びっくりするくらい小さいのがある。1口で食べられそうだけど、葉っぱも小さそうでそういう葉があるのか。小さい柏餅の需要があるのか、実質値上げなのか。

イオンの惣菜の柏餅も、小さめに見えたが、パックを開けば、
まあ許せる大きさ
おにぎりパックの制約で、葉っぱが折りたたまれていたのだった。カシワの香りはよくしみていそう。
柏餅は、あんこを1枚の餅を折ってサンドする方式と、丸めこむ方式があるが、これは丸めこみタイプ。

餅もあんこも、おいしい。正統派の柏餅って感じ。
それがこの値段なら高くない。おそらく他店舗も共通のレシピだろう。

同じイオン東北運営でも、マックスバリュ(泉店で確認)では、自前の柏餅はなかった。たけやの個包装を129円で販売。


チラシには出ていなかったが、5日のタカヤナギ運営のグランマートでも惣菜柏餅があった。
発泡スチロール・ラップがけ2個入り
「柏餅(白) こしあん」、260円、1個232kcal。消費期限は翌日。原材料「国産米粉、小豆生あん、砂糖、水飴、塩/…」。

葉からはみ出すほど大きい、2つ折りタイプ。見た目としては機械製造らしさが強い。
この餅部分は、やや「鶴の子餅」っぽい味や食感だった(葉と餅がべったりくっつく)が、これもおいしい。

惣菜売り場の柏餅もあなどれない。

【2022年5月5日追記】翌2022年5月5日のイオン土崎港店では、チラシ掲載がなく、惣菜コーナーでは、たけや製パンの透明袋個包装の柏餅を1個129円で販売(2021年のマックスバリュと同じ)。自家製造はやめてしまったようだ。
なお、イオンスーパーセンター本荘店では、惣菜コーナー製と思われる、パックに複数個入った、こしあん、つぶあん、白あん(と表示。餅はピンク色)の柏餅を販売していた。
【2023年5月8日追記】2023年5月5日のイオン土崎港店では扱いなし。やはりやめてしまったらしい。
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JRバス秋田支店の今

2021-05-05 23:31:36 | 秋田のいろいろ
秋田市内の建物。
ガラスにツバメマーク、ブラインドにその影
国鉄バス→JRバスのシンボルマークである。これがあるのは、
この引き戸

秋田市内でJRバスといえば、保戸野桜町の天徳寺地下道の上。
その名称は、「ジェイアールバス東北秋田支店」だったけれど、2021年2月で廃止(この記事参照)。
秋田から完全撤退ではなく、3月以降は、仙台支店管理下の「秋田乗務員宿泊所」に変わったらしい。宿泊所といっても、乗務員の出退勤はあるそうだ。
車両の配置はなくなった。複数台のバスが線路と並行に置かれていた以前の光景はなくなり、秋田配置だった車両は他支店へ転属。
(再掲)秋田支店当時

秋田乗務員宿泊所になった今
この時は1台だけいて、高速バス用の「H677-13414」「仙台200か500」。以前から仙台所属だったらしい。既存車と転属車が一体的に運用されているのか。
東京行き夜行高速バスの車も、仙台ナンバーの車が使われていた。

門柱と建物壁面
門柱は「秋田支店」をはがして「JRバス東北株式会社」に。壁面は「支店」をはがして「JRバス東北/秋田」に(別の面も同じ)。
【6日補足】現時点では「乗務員宿泊所」であることを示す大きな表示は見当たらなかった。

冒頭のツバメマークのガラスの建物は、別棟。
「JR秋田自動車整備工場」
これと逆側の隅には、洗車機もあったが、これらは稼働しているのだろうか。

再び本体の建物。写真は道路側だが、逆の線路から見える面も同じ表示のはず。

やはり「支店」は消されているが、その上。
「貸切バス 各種旅行のご相談は JRバスへ」
たしか昔は、旅行業務も行っていたとか聞いた。手書き風文字だし、その頃のものだろう。
貸切バスも、3月以降はここでは頼めなくなったようだ。秋田ナンバーの貸切車もいなくなったのだから当然。

E6系(スーパーこまち)カラーのバス「H647-07402」は盛岡支店へ移ったようで、「盛岡200か425」になったとのこと。
ちなみに、この車は、もともと盛岡支店配置の「びゅう」バスを塗装変更して、秋田へ転属させていたたもの。今回で盛岡へ戻る形になった。この記事参照。
いちばん最初に秋田にいたE6系カラーの新車「H647-13401」は、それと入れ替わりで盛岡へ転属していた。これで盛岡支店にE6系カラーが2台いることになるのかな。

人気があったであろうE6系バスも、【6日追記・個人的には憧れの存在であった】ツバメマークのバスも、秋田ではさらに縁遠い存在になってしまった。
あと、だいぶ前の話で、もうなくなっていたはずだけど、秋田支店の業務用車両の日産マーチ(たしか1992~2002年の2代目マーチ)があった。白い車で、ドアのところに、小さくツバメマークが描かれていて、かわいらしかった。【6日補足・集金や銀行回りのような、総務・経理業務に使っていたのかも。】

【6日追記】整備工場や駐車スペースを使わないのならば、用地を縮小するか移転する可能性もあり、今後に注目。
また、線路沿いの(線路と市道にはさまれた)土地のうち、ここより秋田駅寄りは、泉踏切まで微妙な幅の空き地になっている。家を建てるにはやや狭そう。道路に歩道がないが、泉外旭川駅開業で秋田工業高校の生徒がここを歩いて通学するようなので、安全のため歩道を造るのもいいかもしれないけど、歩道にしては広すぎる(けど悪くはないかも。泉踏切の狭さや車合流の多少の改善になるかもしれないし)。この記事にて

元秋田支店の1年後2022年5月の状況
コメント (2)
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地下道とGoogleMap

2021-05-03 23:57:49 | 秋田の地理
秋田市の奥羽本線・秋田貨物駅付近、保戸野、泉、寺内、外旭川の各地区にある、1960年代前半頃にできた古いアンダーパス(地下道と呼称)群のことは、2011年のこの記事などで取り上げてきた。
その後、菅野地下道は市道としては廃止されて、泉外旭川駅の地下通路「泉外旭川Weロード 菅野地下道」となった。
菅野地下道の北、八幡田地下道との間では、新しいアンダーパスの建設工事が始まっている。

今回は古い地下道とGoogleマップの話。
青空、ケヤキの若葉、終わりつつあるスイセン、そして地下道
地下道群のいちばん北「水口地下道」の西側入口の、さわやかな風景。

10年前触れたように、地元の子どもたちなどは「ゆうれいトンネル」と通称しているようだ。水口地下道の目立つ表示が現地にないこと、狭く、天徳寺地下道などと違って途中で途切れずにずっと天井があって圧迫感があることが理由なのだと思う。
タイミングによっては人通りがないので、防犯上注意させるため、「幽霊が出る」とあえて怖がらせる名前が作り上げられたのかもしれない。今回訪問時は、数人の歩行者のほか犬2匹も通っていたが、吠えも怖がりもせず通り抜けていった。

今は表示されなくなっているようだが、2019年頃、Googleマップでここを見ると、
「おばけトンネル」「サイクリングロード付き公園」
幽霊でなく、おばけというネーミングもあるのだろうか。サイクリングロード付き公園って…
前から言っているように、こういうGoogleマップのいい加減さが嫌い(今は消えたのだから対応はされているのだろうけど)。
1件だけクチコミ(クチコミ機能に対する過去の記事)も投稿されていて、
2.0「狭い」
狭いのは事実だけど、暗いとか怖いじゃなく、狭いのを評価基準にして2か。徒歩・自転車で通るのなら、この幅でもいいのだから、車で通った感想なのか。

10年前の記事では、車が通るのは見たことがないとした。
Googleマップのストリートビューは、
撮影されている
2012年10月と2015年8月撮影の真っ暗な画像を見られる。
上の白いのは天井の照明(カバー付き蛍光灯みたいなのが並ぶ)
ストリートビュー撮影時では、両側入口に高さ制限3.3mの道路標識があるし、秋田市による「通学路この先狭い徐行運転」看板もあり、車が通行できる前提と受け取れる。
東側の高さ制限標識より外側、自転車道と交わる所には、
奥左が地下道
「自転車及び歩行者専用」標識が立っている。左右に道が並行していて、どちら向けの標識なのか分かりづらいものの、地下道へ続く左側向けのように見えるのだが。
一方、西側の他の道路と交わる所では、
左の下りカーブが地下道
何もない。これではストリートビュー撮影車が(その他車も)、少なくとも西側から水口地下道に入ってしまっても、とがめる理由がない。
ところが2019年に行ってみると、
自転車及び歩行者専用標識と車止めが設置された。
冒頭の写真で確認できるが、高さ制限標識はなくなっている(反対側は確認忘れ)。「この先狭い徐行運転」表示はそのまま。
東側でも、
左側にも新たに標識、車止めも設置
明確に、車が地下道を通行できないことになっていた。
西側入口周辺は、2019年9月にストリートビュー撮影車が来ているが、当然地下道内には入っていない。

水口地下道は1963年竣工なので、60年近く経って、やっと歩行者の安全が確保されたということになるのだろうか。
カーブした下り坂を自転車が突っこんでくるおそれはあるので、注意。また、路肩の側溝のフタの鉄板の腐食が激しく、踏み抜けてしまいそう(深くはなさそうだが、汚れたり軽いケガするかも)な箇所があったので、真ん中寄りを歩きましょう。

【2024年7月23日追記】2016年9月の時点で、車が入れないようになっていたとのコメントを、ほかの記事にいただいていたのを忘れていた。



もう1つは、旧菅野地下道。
加筆した赤い線が地下道
着工前の市道時代には公開されていたストリートビューが、今は見られない形になっている。
ただし、裏技がある。
外旭川側の現在閲覧できる道路から、順にたどっていくと、往時の菅野地下道内に入ることができる。ただ、それも途中で先に進めなくなり、泉側は見られない。
現在は見られない2015年8月撮影の泉側の画像。ここは今は埋められている
Googleとしては、道路ではなくなったからという理屈なのだろうけれど、撮影済みの画像が見られないのはもったいないし、ストリートビューの意義の1つと相反するのでは。
コメント (3)
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その名はヘールボップ

2021-05-02 23:41:41 | 秋田のいろいろ
珍名アパートシリーズ。
シリーズ最初の記事。←末尾に関連記事へのリンクがあります。

秋田市内に、たまに前を通るのに、先日初めて名前を知ったアパートがあって、珍名だった。画像はGoogleストリートビューより。
2012年撮影。この後2015年までの間に外壁の色が変わった
アパート正面が面する道路との間には駐車場があるし、その面は各室のベランダ。だから通行人がジロジロ見るのははばかられ、だから名前に気付かなかったし、写真を撮りづらいという事情なのです。

その名前。正面の中央部に階段があって、そのてっぺんの三角屋根のところに何か書いてある。
「DIAS」=ディアス?
Diasは人名にもあるが、スペイン語では「毎日」「日々」のほか、「時代」のようなニュアンスもあるらしいが…
実はこのアパートの名前はDIASでは不完全。「ディアス○○」と続く。

不動産検索サイトで、秋田市の「ディアス」を探すと、26もあった。「ディアス○○」という名が多く、このアパートの近くにもいくつかあるし、写真が出ているものでは、建物中央の階段の上に三角屋根が付いている、よく似たデザインのものもあるから、うちいくつかは関係があるはず
他のディアスは、若干メルヘンチックだったり意味不明のものもあるが、地名のものもあり、まあ許容範囲。すなわち、おもしろくない名前ということですが。

関係があると思われる「ディアス○○」では、階段の下に、小さい表示板が出ていて、正式名はそこにしか書かないのが標準らしい。道路からなんとか見える。
で、このアパートは…
「ディアス ヘールボップ」
「ディアス」は共通なので「ヘールボップ」だけ分離して考えることができるけれど、ご存知ですか?
聞き覚えはあるけど、なんだっけ? というかたも多いでしょう。

24年前、1997年に話題になったものです。


「ヘール・ボップ彗星」からの命名で間違いない。
不動産サイトによれば、ディアス ヘールボップは1997年12月築と時期的に一致する。それに「ヘール・ボップ彗星」は発見者2名の姓を並べたものなので、ほかにこの組み合わせになることはまずないだろうから。

ヘール・ボップ彗星は1995年に発見。1997年3月22日に地球に最接近し、明るさも安定。その頃には、都市の夜空でも、日本でも、肉眼で見ることができて、世界的な話題となった。
ちなみに前年1996年には、日本人が発見した「百武彗星」も肉眼で見られる状態になった。

この2つの彗星が話題になる前は、彗星と言えば「ハレー彗星」。直近では1986年に接近。
当時小学生だったが、その前の1910年の接近時には、尾から有毒ガスが出るだか、地球上の空気がなくなるだかで騒ぎになったそうで、絵本やドラえもんで知っていた。
1986年の接近時は話題にはなったものの、地球から観測しづらい位置関係だったそうで、見ることもままならず、前宣伝のわりにぱっとせずに通過していった(次は2061年)。

その10年後、突如現れたヘール・ボップ彗星。ネットはまだ未熟だったから、たぶんテレビや新聞で知って、当時出入りできた秋田市内のビル4階の北の窓から眺めたら、たしか平和公園の上辺り(わりと低い位置)に、ほんとに見えて感激した。
ハレー彗星の絵本のような巨大さ・明るさではなかったが、普通の星(惑星や恒星)とは違い、これが彗星かと、寒い中でしばし見入った。ある程度の期間見え続けたので、何回か見た記憶がある。

ディアス ヘールボップも、そのような彗星を見た感動を、新しくできるアパートの名として残そうと名付けられたのだろうか。
そして、そのように考えた人は、秋田以外にももう1人はいたようだ。

神奈川県平塚市には、「ヘールボップ湘南」という、これはマンションがあった。
1998年4月か5月築。ディアス ヘールボップのほうが先。
アーチ状の構造物に看板
ヘールボップ湘南は、看板に星(★)が付いていて、天体由来の名であることを連想できなくはない。彗星なんだから尾を引かせればいいのに。

一方、ディアス ヘールボップではそういうものが一切ない。ほかの珍名アパートでは、それに合わせて名称表示も凝ったものが多かった。ここも壁にほうき星でも描けばいいのに。せっかくの命名がもったいない。
カッコイイんだかワルイんだか、よく分からない響きというか、そもそも外国の人名2つをつなげたアパート。ヘール・ボップ彗星を忘れたもしくは知らない入居検討者や入居者も増えていく中、どうとらえられるだろう。



ハレー彗星は75.32年周期だから、あと40年がんばればまた見られる。
ところが、ヘール・ボップ彗星は2520~2533年周期!(百武彗星はもっと長い) その時までディアス ヘールボップが残っていれば話題になるでしょうかね(無理)。
コメント (7)
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ワクチン予約@秋田市

2021-05-01 23:23:21 | 秋田のいろいろ
新型コロナウイルス感染症ワクチンの一般向け接種が、全国各地で高齢者から始まりつつある。
全国各地で予約受け付けが混乱したとか、そもそも日本国民分の全量確保の見通しが立っていないのに、国が地方自治体をせかすばかりで、見切り発車に感じる。変異株を含む感染拡大を防ぐには、のんびりでもいけないけれど。
今回は、秋田市民のひとつの記録。【以下は2021年4~5月頃の状況です。その後、予約方法等に変更点が多々生じています。】

秋田市では、65歳以上に順次接種クーポン券を郵送し、届いた人が電話かウェブサイトで、集団接種の会場・日時を予約する方式。明言はないが先着順。
コールセンターでは4月19日から予約受付を開始した。その時の報道では、80歳以上の3万5700人から無作為に選んだ526人が対象で、予約受付は混乱なくスタートしたとのこと。
身の回りの80歳代前半の複数の人には、4月中旬には届かず、4月末になって届いた(70歳代はまだ)。

急なことだから、秋田市も会場確保が大変だったようでリストと実際で違ったり(14会場記載だが、現在は12とのこと)、会場ごとに予約できる日時が違ったりするのだが、それらは少々分かりにくい。
また、今回は1回目接種が7月1日(22日に2回目)の分が最後。それ以降はワクチン供給状況によってまた案内とのこと。
サイトか電話で確認しないと、詳細は分からないことになる。少々不親切ではあるが、やむを得まい。


電話よりはつながりやすく分かりやすいだろうと、パソコンからネットで予約してやることにした。
「vaccine-reserve.net」で始まるサイトに接続すると「LINEワクチン接種予約システム」というタイトル。ラインが提供しているようだ。使い勝手としては、おおむねシンプルで悪くはないが、パソコンのブラウザで見ると、文字やや小さい、もしくは薄いところがある。
【「秋田市新型コロナウイルスワクチン接種ポータルサイト(https://acity-va.com/)」というのがあり、告知などは市の本来の公式サイトでなく、そこに掲載される。予約サイトへのリンクもあるので、ポータルサイトをこまめに見るのがいいようだ。】

クーポン記載の「券番号」という10桁の数字、生年月日(送付物には記載なし)、メールアドレスを入力すると、すぐに予約画面に。氏名入力、認証などは不要で、おそらく複数人分を同一メールアドレスで申しこみ可能。【6月2日追記・生年月日がパスワードの役目をしており、入力を間違うとエラーになる。1つのメールアドレスで複数人予約は可能。】
最初に「接種会場」を選ぶ。会場名の下にワクチンのメーカー「取扱ワクチン・ファイザー」が併記され、次の選択に「ワクチン種別」もあるが、現状の秋田市は「ファイザー」で固定。

12会場のリストが出て、システム上はどれでも選択できそう。
しかし、広報やホームページなどには「原則、お住まいの地区の会場をご予約ください。」とある。
となれば、中央地域の会場は「秋田市保健センター(八橋)」しかないので、中央地域住民は、選択の余地なし。
【31日追記】しかし実際には、居住地区以外の会場での“越境接種”する人も少なくないようで、別段問題視もされていなそう。接種開始直後の秋田魁新報には、保健センターで接種した河辺地域住民のインタビューさえ載っていた。告知を真に受けて守った人にとっては、なんだかなという気持ち。

次に、横軸に1週間ごとのカレンダー、縦軸に1時間ごとの受付時間が記された表が出る。実際には接種自体を行わない日時分も表示される。
接種開始前の連休中も出てしまう
それがほぼ「×」。もう予約で埋まっている(または実施されない)。

特に高齢者は「いつでもいい」という人も多いだろうから、「空いている日時を探す」みたいな機能があれば便利だが、それはないので「次の一週間」で次々見ていくしかない。
今回分の終わり近く、6月末になって、午後遅い時間帯にやっと「△」や「○」があった。
▲○でも、色は付くが色は薄くて見にくい
1時間ごとの枠をクリックすると、15分刻みの表(背景が黄色)が開いて、さらに○、▲、数字(5以下?)、×があって、そこで希望する時間を選ぶ。
17時15分が最終時間帯らしい
「ご予約が確定しました」画面に変わり、メールが送信される。件名「ワクチン接種予約完了メール」、差出人「[Vaccine]」。メールには「曜日」と「1回目/2回目」とが記載されないのは、ちょっと不親切。

「続けて2回目を予約する」をクリックして、同様に予約。
ファイザーのワクチンは3週間後に2度目を打つことになっていて、秋田市では「2回目の接種は1回目の予約日の3週間後の同じ曜日にご予約ください。」としている。
システムでは、自動的に3週間後のカレンダーが表示されて選ぶ作りになっているようだ。それ以前や1回目接種日は表示されても、全部×になるようだ。
時間は15分ずれたが、3週間後も予約完了。再度メールが届く。
【7月2日追記】ちなみに、予約した接種日の前日18時00分に「ワクチン接種予約前日リマインドメール」という件名で、再度メールが届いた。

2日前までなら、予約キャンセルもできるらしい。それ以降直前のキャンセルはコールセンターへ電話。
中央地域以外の会場も軽く見てみたが、やはり6月終わり近くでないと、もう空いていなそう。

秋田市に限らないと思われるが、これではネットを使えない、代わりに使ってくれる人がいない高齢者は、大変だ。電話するにしても、少ない枠から選ぶやり取りの苦労、予約日時の聞き間違えとか、かけるほうも受けるほうも大仕事では。
【3日追記】こんなに残り枠が少ないことを知らず、電話すれば簡単に希望の時間で予約が取れるものだとのんびり構えている高齢者もいるようだ。下記のように国からの供給状況が日に日に変わっていく中で難しい面はあるが、市町村が「現時点では空きは、申し込み率はこの程度です」という状況を定期的に発信(帰省ラッシュ時の予約状況をJRが出すように)すれば、思い違いや無用な電話のやり取りをしなくて済むのではないだろうか。それならば、次回以降をのんびり待とうとゆとりを持てる人も多いはずだから。



連休明け以降、ワクチン供給量が増え、新しい注射器も導入されるため、6月までに秋田県内の全高齢者分のワクチンは確保されるらしい。
ただ、現状の秋田市では、70歳代以下の人が接種できる余地はなく、クーポンは当分届かないだろう。
そんな先の見えない状況で接種させられる、地方自治体、医療関係者、一般市民も大変だ。
最近、「高齢者向けのワクチン接種を7月末までを念頭に終え」とか言った総理大臣がいたけれど、果たして実現できるか、できるとしてもどれだけ苦労させられる人たちがいるか。



これも仕方ない面はあるけれど、秋田市の接種会場について。
中央地域は八橋の保健センターだけ、ほかは各地域の市民サービスセンターが多い。加えて北部地域は下新城交流センター、東部地区は秋田大学医学部(本道キャンパス)体育館など別会場を設けることも。
保健センターも不便な場所ではないが、地域の北西端に近く、バスの便が良いとは言えない。せめて中央市民サービスセンター=市役所にできなかったのか。
どこにしても、歩くのや乗車が大変な人もいるだろうし、自家用車を自ら運転して、事故を起こしてしまうかもしれない。ほかの市町村では送迎バスが出るなどする所もあるようだが、秋田市ではなさそう。
いずれは、会場が(アクセス良好な場所に)増えたり、かかりつけ医などでも接種できるようになるはず。今はあえて予約せず、その時を待ったほうがいいのでは、という予感もしてしまう。


そもそも、高齢者からでなく、無症状で感染を広げるリスクがより高い、若年者から接種を進めるべきとの意見もあり、なるほどと思える。
未知のことが多くどれが正解か分からない。これだけ早くワクチンができたことには、科学の進歩の証明でもある。でも、科学技術大国だったはずの日本で、いつになったら自分の番が来るのか見通せないのはもどかしい。

【6月1日追記】5月31日に、秋田市長が記者会見し、集団接種枠を増強することができ、個別接種と併せて高齢者の7月末接種完了の目処が立ったとした。6月初めの市議会に予算案提出。
高齢者約10万人中、接種希望者推定7万人に対し、5月30日時点では2回目まで終えたのは715人に過ぎない。【6月2日補足・5月31日時点の全国では13.9%、30日時点の秋田県内では15.8%(高齢者施設職員等含む)。秋田市は1桁少ない。】
追加される集団接種は、秋田厚生医療センターの人員提供による北部市民サービスセンター会場と、秋田大学の会場提供による同大学医学部体育館会場の2会場。特に医学部では、秋田市が冷房機器をリースで設置し、曜日を問わず毎日行う。【さらに医学部へはシャトルバスも運行。下記6月26日付追記参照】
そんなことを知ったのは、5月31日夕方以降の報道。新聞では6月1日付。
予算承認が必要だから、実際に増えた枠を予約できるのは、少し先だと予測した。ところが、6月1日の深夜0時過ぎにポータルサイトへアクセスすると、もう予約枠が増えたと告知されていた(未確認だがおそらく予約可能)。

やはりなんだかなと思ってしまう。これでは予約を取ることが早いもの勝ちな以前に、追加予約枠ができたことを知るのも早いもの勝ちで、二重の早いもの勝ち。
またJRの指定席で恐縮だが、JRでは「1か月前の午前10時に予約開始」と決まっており、1か月を切ってから新たに設定される臨時列車でも、事前告知の上で特定の日の10時から予約が始まる。
秋田市のワクチン予約も、初回は4月19日9時と告知されていたのだから、追加分も何日何時と決めて告知の上で受け付け始めるほうが、公平感は増すと思う。
秋田市役所には、もっと予約を(代行)する市民の立場になった運用、というか追加予約枠の事前告知をお願いしたい。国に強引強硬にせっつかれて、会場・人員確保やその他事務処理が大変なのは分かるけれど。
あと、2会場の増強に伴い、「お住いの地域の会場で」ってのは、無効になるのだろうけれど、送付済みの案内を信じ切って、かたくなに地元会場にこだわるお年寄りも出るかもしれない。そういう配慮もお願い。


【6月8日追記】6月に入り、市内の医療機関(個人開業の医院や病院)での「個別接種」も決まった
各医療機関の判断で実施するわけだが、「かかりつけ患者のみに接種」か「誰でもOK」かも、それぞれの判断とのこと。
接種は6月21日から開始で、6月11日9時から予約開始。予約はサイトかコールセンターのみ【通院時に予約という手段もあった。6月11日追記参照】で受け付け、各医療機関へ直接申しこみはできない。コールセンターも集団接種とは別らしい。現時点では、どの医療機関で接種できるかといったリストのようなものは見当たらない。
したがって、受け付け開始前の現時点では、個別接種を受けたいと思っているのに、情報が足りなくてヤキモキしている人もいる。
懇意にしているかかりつけ医療機関があるのなら「おたくでは接種してくれるんですか?(先生、あんたやる気あるの?)」と尋ねれば、教えてくれるはず。聞いた話では、6月に入って定期受診に行ったら「うちでやりますから、受けてください」と、接種を勧められた患者がいたとのこと。身近でなじみのあるかかりつけ医でできるのから、高齢者は特に負担が少なく安心でしょう。
医療機関側では、収入にはなるけれど、注射する作業よりも事務処理がネックになると考えるところもあるようだ(医療機関向け説明会の報道でのインタビューより)。
【6月11日追記】受付開始の11日付 秋田魁新報7面に全面広告が出て、その時点での実施医療機関の一覧表が掲載された。その時点ではネットには掲載されておらず、わずかに新聞のほうが先になったようだ。
リストを見ると、千秋公園の下の、旧脳研「秋田県立循環器・脳脊髄センター」といった大手や、隣接する、人間ドックなどのみで診療はしていないと思われる「秋田県総合保険事業団(秋田県総合保健センター)」でも実施。「外旭川病院」「土崎病院」といった地域の大きめの病院もあるが、基幹となる大手の総合病院はなさそう。
医療機関の名前だけからの判断になるが、内科系のほか耳鼻咽喉科、婦人科や眼科などのほか小児科もいくつかある。
「すべての希望者」「かかりつけ患者優先」かも記されているが、後者のほうが多い(小児科はもちろん前者)。
サイトでの受付は、開始と同時に「不具合が発生し、予約受付を停止」となってしまった。11時53分復旧。

サイトでの予約操作は、集団接種と同じ。会場名と同様に医療機関名をプルダウンで選ぶ。
医療機関の順番は、五十音順っぽいが必ずしもそうでなく、地域別でもなく、頭に「医療法人」が付くものも一部あるなど、分かりづらい。
特に同姓医院、漢字かひらがなの違い、「医療法人」の有無、をしっかり意識しないと、音が同じ別の医者を予約しかねないのが怖い。某バス会社サイトの時刻表検索に似た、詰めの甘さとユーザーの立場になっていないことによる、使いづらさを覚える。
すずき、鈴木で泉、中通、牛島に3つ
バス会社よりマシなのは、そのプルダウンに「医院名を検索」とあり、そこに文字を入力して検索できるようになっていた。ただし、完全一致でないとだめなので、漢字/ひらがなの別が正確でないといけないし、上の漢字の鈴木の例では、取り違える可能性は変わらない。
例えば、医療機関名にカッコで地域名を入れるとか、地域で絞りこむ機能を付けるとか、通し番号を振るとか、改善の余地がある。電話ではどうしているんだろう。
【6月11日追記】広告をよく見れば「かかりつけ医院で通院時に接種予約」という第3の予約方法があった。「通院時以外の予約はできません」「ご予約のための来院はお控えください」との注記【12日付追記参照】。
つまり、かかりつけ患者が受診した「ついで」に限って、対面で予約できるということになろう。
以前から、医療機関への直接の電話予約はしないように言われていたので、矛盾するように感じるが、高齢者などにはいちばん分かりやすく安心できる予約方法ではあろう。
【6月12日追記】↑とはいうものの、定期受診のタイミングでないのに、かかりつけ医院に顔を出して、接種予約をしてもらえた人がいた。
各医療機関の判断や、混雑状況にもよるのだろうが、この点は臨機応変というか、患者も医療機関もスムーズかつ確実でいいのかもしれない。
【7月8日追記】個別接種の予約をネットで試みたものの、枠がいっぱいで予約できず、結局かかりつけ医院に出向いて予約した人のこと。
その場合でも、予約日前日18時に「ワクチン接種予約前日リマインドメール」が送信された。予約しなかったとしても、前段階でメールアドレスは入力しているし、医院側で入力した予約日データと紐付けられて送信されるのだろう。親切ではあるが、ネットで予約できなったという認識でいたので、一瞬驚いた。



【6月26日追記・集団接種・医学部体育館会場へのシャトルバス
医学部体育館での連日接種は、6月26日土曜日から開始。平日は午後のみ、土日は朝から。
これに合わせて、28日・月曜から(26・27日はなし)、秋田駅東口との間に無料シャトルバスが運行されることになった。予約不要。
接種実施時間中、東口を毎時00分と30分、医学部を毎時15分と45分出発で運行。所要15分のピストン輸送となり、定員20人だそうで、市所有のマイクロバスでも使うのか?
25日・金曜日の市長記者会見で発表されたのか、その告知は、26日の新聞(その時点でワクチンサイトには掲載あり=25日付)。調整や手配に手間取ってしまったのは予想でき仕方ないが、もう少し早く周知してもらえれば、市民の不安解消や予約する場所の検討が違うことになっていただろう。
バス運行は、自家用車で来て駐車場が埋まり、通院患者への影響が出ないための配慮でもあるようだ。一方、市ワクチンサイトでは、シャトルバスはワクチン接種専用であり、通院など他用途での利用はしないよう呼びかけている。

【運行初日6月28日に利用した人からの情報】※後日変更になる可能性もあるので、参考まで。
秋田駅東口は、貸切バスなどが使う5番乗り場発着。5番乗り場の件は、ワクチンサイトでは28日朝に追記されたようだが、現地には表示が不充分だったようで、やや遅れていた(遅延可能性はサイトには説明あり)こともあって戸惑う人がいた。東口に居合わせた別の貸切バスの乗務員が心配してくれた場面もあったとのこと。
バスは、意外にも秋田中央系列(中央交通本体か、子会社の中央トランスポートかは未確認【下の追記参照】)の観光車両。実際には20人以上乗れることになる。
利用者は皆無ではなく、ごくわずか。体育館に横付けするような形で乗降でき、とても分かりやすくて楽だったとのこと。

もう1点。実は、シャトルバス運行を告げるワクチンサイトの告知に理解できない文言があった。
「秋大医学部体育館で接種される方向けに、秋田大学構内の循環バスのほか、28日より秋田駅東口からシャトルバスを運行いたします。」
「秋田大学構内の循環バス」って何?
ワクチンサイト内どころか、Googleでネット検索しても、そんな情報はなし。「路線バス」の間違いか? などと考えていた。
ところが、医学部には中央交通の東口シャトルのほか、工藤興業の貸切バスも来ていて、それが「秋田大学手形キャンパス(正門?)と医学部体育館の間の無料バス」なのだという。【7月8日追記・そうでもなく「医学部敷地内を循環し、駐車場と体育館を結ぶ」バスなのかもしれない。大学病院前の一般路線バスのバス停の裏に、乗り場があり、工藤興業のマイクルバスが動いていた。】
じゃあ「大学構内の循環バス」ではなく、「大学キャンパス間のシャトルバス」のほうが適切だと思うが… そしてその時刻表さえ公表されていないのだから、走らせるのが無駄。
バス運行経費も国に請求できるのかもしれないし、利用が激減した貸切バス業界の支援の意味もある運行なのかもしれないが。
運行するのなら、ちゃんと告知してほしい。秋田市へは、利用者から伝え聞いた感想とともに要望した。
【6月29日追記】2日目の29日は、子会社・中央トランスポート(中央観光)の小型観光バスが2台態勢で運用。「AKITA CHUO KANKO」表記で大型車とは車体塗装が違い、正座席25名程度の車。【7月2日追記】中央交通本体の大型観光バスが走ることもあるようだ。
車両などシャトルバス関連の続きはこちら

【8月13日追記】夏以降の65歳未満向け接種では、予約サイトのデザイン(いくらか改善?)や手順(2回目が自動的に決まるなど)が変更された。

【8月24日追記】8月23日になって、やっと40歳代の一般(職業や基礎疾患で優先されない)の予約が開始。集団接種は10月以降。
予約の大まかな仕組みは変わらないが、サイトデザインやユーザーインターフェースはかなり変わっていた。それもそのはずで、LINEでなく「人間ドック・検診[マーソ]MRSO」という企業のものに変更されていた。
クーポン番号と生年月日以外に、カタカナ氏名や電話番号も入力が必要になったほか、空き枠を検索できたり、2回目接種は自動的に3週間後の同じ枠に割り当てられるようになった。
ただ、「マイページに2回目予約情報が反映されるのは、1回目の接種後になります。」とのことで、1回目の予約時点では2回目が何月何日かが明示されないのは不親切。自分でカレンダーをめくらないとならないし、日付を勘違いして誤認する人もいそう。
コメント (21)
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