麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

みやざき岡田心平演劇賞

2013年07月05日 | 身辺雑記
38歳の若さで急逝した岡田心平氏。
宮崎県綾町で藍染職人のかたわら
「劇団ゼロQ」を立ち上げ、
その旗揚げ公演の制作半ば他界。

同じく藍染職人にして劇作家として
稀有な才能を発揮する藤井貴里彦氏の
「産みの親」的な存在でもあった。

彼に僕が書き下ろしを依頼した
『浄瑠璃の庭』の完成にも
遠き地で気を揉む僕にかわり、
叱咤激励してくれた《同志》でもあった。

おかげで素晴らしい舞台が完成。
劇団東演は、さらに藤井作品
『空ゆく風のこいのぼり』を創り、
演劇の殿堂・紀伊国屋ホールで
上演した(2008年)。
『浄瑠璃~』から四年後のことだ。

その打ち合わせで、演出・磯村純氏と
宮崎に向かったときも岡田くんは同席。

聡明かつエネルギッシュな男だった。
もともとは東京の人間で、
当時すでに前進座に戯曲が採用される等
演劇との接点は強かった彼が
藍染に出会い、最高の地・綾町に辿りつく。

そんな彼の名を冠した「演劇賞」を
創設した宮崎の演劇人に拍手を贈りたい。

第一回の授賞式は今月30日。

それを伝える新聞記事が
昨日届いた藤井さんの手紙に
同封されていた。

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