麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

よみち

2013年07月09日 | 制作公演関連
連日の夕立
しばらく不安定な空が続くらしい。
でも今日はまだ大丈夫。

夏。
その時間から少し時計を進めると。
夜道で長~いみみずだの、
どでかいイボガエルに遭遇して
ぎょっとする「刻(とき)」になる。

今でも一瞬ハッとするが
子供の頃の《驚愕》ったらなかった。

政令指定都市でありながら
川崎のはずれ柿生は
田園がまだ十分広がる田舎で
(1970年代のこと)
それこそ「蛙の歌」が
五月蝿いほど。

闇も深く、今思えば《想像力》を
掻き立てる天然の《教育装置》に
恵まれていたのだった。

前述の生物も怖かったが、むしろ
見えない暗さが一番恐ろしかった。
その恐怖から逃げたくて、
駆け出したこめかみあたりに
蜘蛛の巣の一部が絡んだ時
絶叫を通り越して失神するくらい
慄きを感じた。
で、あれはまるで馴れることがなく、
何度も何度も恐怖した。

そして『子宝善哉』は、
そんな「闇」の物語。
夜の、という意味でなく、
「人に潜む闇」を描く芝居である。

遊戯空間公演。本番は九月。
その前にW・ローズの『ROSE』が
いよいよ7月15日に迫っている。

こちらは「陽だまりの芝居」。
ただしその裏に
深い深い哀しみの在る作品。

劇場レパートリーに選出され
料金は驚異の1000円ぽっきり。
両国のシアターΧにて。

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