『子宝善哉』の話が続いているが
W・ローズ『ROSE』は、
月に一日だけの公演をロングラン
……という、かなり野心的試み(?)を
今年七月から始めて、
先月(8.25)に続く三度目の舞台を
今日(9.24)上演するのだ。
僕自身、勿論はじめての経験。
間が長~く空く公演形態で
芝居はどうなるのか……
正直不安だったが、
ぐんぐん佳くなっていく。
冒頭の写真は7.15のゲネプロ、
二枚目三枚目は8.25のもの。
(撮影=三村正次/シアターχ)
一人芝居である。
志賀澤子が1時間45分、
ひたすら語る。
ほぼベンチに腰掛けて……。
静謐な舞台だが、その内容は
あまりに波瀾に満ち満ちている。
毎回あるアフターミーティング。
最高齢94歳から高校生まで
幅広い方々から生の声を戴いている。
「最後に拍手をして終わる、
そういう芝居ではないと思った」
という深い言葉は演出家志望の
日比谷高校三年男子の感想。
彼はそのほかにも興味深い発言で
会場を沸かせた。先月のこと。
これまでは祝日および日曜で
夕方5時の開演でしたが、
「芸術の秋」に突入した
今月からの四回は、
ぐっと時計の針を進めて
夜7時半、ちょい遅めの開幕。
仕事帰りに立ち寄って欲しいと設定。
なぜなら「大人の芝居」だから。
10月は21日、
11月は18日、
そして師走は16日、
すべて月曜日。
シアターΧとの共同企画です。