麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

仕度

2013年09月30日 | 身辺雑記
九州の国立大学からアンケートが届いた。
一瞬、はて?と思ったが……
第二回日韓演劇フェスティバル(2012年)
九州地区の実行委員長が、当時
その大学院に在籍していて、
彼女の卒論だか、ゼミの研究だかの
アンケートに答えたような記憶がある。

きっとその時のリストに名前があって、
送られてきたのではないだろうか。

丁寧に答えてポストに投函した。

その道すがら、とある劇場の裏手の緑地で
立ち小便してる外国人の横を通った。
久しぶりに《立ちしょん》を見た。
我が国のモラルは高まってるのだ。
或いはたまたま僕が見掛けないだけか……

いずれにしろ東京五輪までに
もっともっと民度が上がると良いなぁ。

さて。その足で地下鉄に乗った。
スーツケースを引いた中年女性が乗ってきて、
僕の真横に座る。その途端、携帯が鳴り、
彼女は手短に会話した。
「これから池袋よ」
けれど(><)
残念ながら有楽町線は逆に向かっていた。

教えるべきか悩んだが、暫くして
彼女は自ら気付いて降車した。

そんな、何とも平和な一日。
九月は終わり神無月になった。
そして数日すると、かみさんが帰る。
約一ヶ月の旅公演から。

我が家は「かみ在月」となる。

地下鉄のおばちゃんよろしく、
スーツケースをがらがら引いて還ってくる。

折紙を短冊に切り、楕円の環に繋げて、
部屋の隅から隅に垂らして飾る
なんとことも、手料理を用意する
なんて気のきいたこともせず、
つまりは別段何もしないで迎えるのだが。

祖父母や親戚、或いは旧友を訪ねる際
着替だの手土産だの移動中に読む本だの
こちらが旅の仕度を整えるように
待ち受ける側は掃除や蒲団干しなど
迎える準備がある、ということに
今更思い当たったのだ。

何故なら僕はいつも鞄に詰める側で
迎えの仕度をしたことがないから。

冒頭のアンケート。
幸せ度を調べるものでした。

さて自由で気儘な独り暮らしと、
窮屈だが愛する人との日常は
どちらが幸福なのやら……。
コメント
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