ピタパタvol.4『痕-kon-』
アトリエ第七秘密基地にて
昨日、満員御礼での幕開き。
主宰・今井一隆は準備万端な男。
仕込の日、五時には解散。
初日の小屋入りも午後一で、
タイムテーブル通りゲネも終わり
夜七時半までた~っぷり空いて、
逆にコンセントレーションが
難しいくらいだった・・・。
初日はバタバタで開場時間ぎり迄
ゲネをやって、休憩もろくにとれず
本番突入なんてことが珍しくない
演劇界の実情はある。
勿論、よろしくないことだけれど。
池袋から一駅。
静かな住宅地とほどほどな商店。
住みやすそうな街に繰り出し、
一度リラックスした後で、
ウォーミングアップから
集中力を高めてのステージとなった。
そんな10月10日の、前の日に
僕は怒涛の二本立て公演
J-Theater『暗殺の年輪』と
『江戸おんな絵姿十二景』を終え、
ハラハラしながら自転車で劇場入りし、ピタパタに合流した。
落ち着いた雰囲気に、気持ちの切替が
うまく出来てホッとした・・・。
以下は藤沢周平・朗読劇の舞台写真。
(すべて写真は横田敦史氏)
まずは『暗殺の年輪』
黒一色で、じっくり聴かせる演出。
生の火も効果的に使って……。
最年長の石鍋多加史から
現役高校生女優・横田萌々まで
幅広い個性豊かな役者で上演。
一方、和装で華やかな構成の
『江戸おんな絵姿十二景』。
能管のやすだまことは両作品に登場。
周平の世界にふさわしい渋い音色で
観客の想像力を膨らませてくれました。