薙刀の格好ながら、青い髪の女子大生を見た。
青といっても、ナチュラルなそれではなく
綾波レイのよーな……あ、え~と、
綾波レイというのは世界的な人気アニメ
『新世紀エヴァンゲリオン』の登場人物で、
見事なサックスブルーの髪なのだ。
その作品は知らずとも、街を闊歩する
コスプレする若者を見て、
「なんじゃあの青い短髪は?!」と
驚愕した人は少なくないだろう。
で、薙刀娘もまさしくショートヘア。
エヴァンゲリオン零号機パイロットを
意識しているのは明白だった。
話が前後するが、そんな彼女は西洋人。
ここで胸を撫で下ろした読者も多いはず。
外見で判断してはいけないけれど、
茶髪のロン毛や多色のソバージュの
武道家がいたら、心中穏やかではない。
その論でいえば、国籍がどこだろうと、
黒髪であってほしいって流れにもなる。
いや生来の金髪とかなら話は別だが。
ただきっと、彼女にとっては武道もアニメも
「同等の日本文化」なのだろうと察せられ、
「この留学体験をきっかけに
母国との架け橋のひとつになってよね」
てな気持ちに個人的に、僕は、なった。
※※※
昨夜観たのは俳優座劇場プロデュース
『インポッシブル・マリッジ』
(作/ベス・ヘンリー、翻訳/常田景子、
演出/西川信廣。於/俳優座劇場、
2014年9月25日~10月5日)
こちらは逆に、キリスト教文化圏の話で。
年の離れた作家との結婚を明日に控えた
次女と、それを歓迎していない母と長女。
長女の夫、作家の息子と牧師が登場し、
それぞれの「ありえない」秘密が交錯する
宣伝の言葉をまんま借りれば
《ちょっとビターな大人の喜劇》でした。
本国では爆笑また爆笑の舞台だったと
確信できた。けれど日本では「それ」の
半分も理解できない。
観劇後に「人間とは?」という
本質的な問題を考えたりもできる芝居。
宗教や生活習慣が理解できずとも、
本当は良いのである。あるのだけれど
解った方がもっと楽しめたのは事実。
嗚呼、翻訳ものをやる難しさ。
ただ素敵な俳優さんばかりで
かなり満足した鑑賞でした。

喜劇だから、ハッピーエンド。
次女のウエディングドレスが
彼女の望みを叶える青い羽根のドレス。
年の離れた新郎と手に手をとって去ります。
二つの「青」から、文化の相互理解について
少し考えたりしたりした2014年10月。
青といっても、ナチュラルなそれではなく
綾波レイのよーな……あ、え~と、
綾波レイというのは世界的な人気アニメ
『新世紀エヴァンゲリオン』の登場人物で、
見事なサックスブルーの髪なのだ。
その作品は知らずとも、街を闊歩する
コスプレする若者を見て、
「なんじゃあの青い短髪は?!」と
驚愕した人は少なくないだろう。
で、薙刀娘もまさしくショートヘア。
エヴァンゲリオン零号機パイロットを
意識しているのは明白だった。
話が前後するが、そんな彼女は西洋人。
ここで胸を撫で下ろした読者も多いはず。
外見で判断してはいけないけれど、
茶髪のロン毛や多色のソバージュの
武道家がいたら、心中穏やかではない。
その論でいえば、国籍がどこだろうと、
黒髪であってほしいって流れにもなる。
いや生来の金髪とかなら話は別だが。
ただきっと、彼女にとっては武道もアニメも
「同等の日本文化」なのだろうと察せられ、
「この留学体験をきっかけに
母国との架け橋のひとつになってよね」
てな気持ちに個人的に、僕は、なった。
※※※
昨夜観たのは俳優座劇場プロデュース
『インポッシブル・マリッジ』
(作/ベス・ヘンリー、翻訳/常田景子、
演出/西川信廣。於/俳優座劇場、
2014年9月25日~10月5日)
こちらは逆に、キリスト教文化圏の話で。
年の離れた作家との結婚を明日に控えた
次女と、それを歓迎していない母と長女。
長女の夫、作家の息子と牧師が登場し、
それぞれの「ありえない」秘密が交錯する
宣伝の言葉をまんま借りれば
《ちょっとビターな大人の喜劇》でした。
本国では爆笑また爆笑の舞台だったと
確信できた。けれど日本では「それ」の
半分も理解できない。
観劇後に「人間とは?」という
本質的な問題を考えたりもできる芝居。
宗教や生活習慣が理解できずとも、
本当は良いのである。あるのだけれど
解った方がもっと楽しめたのは事実。
嗚呼、翻訳ものをやる難しさ。
ただ素敵な俳優さんばかりで
かなり満足した鑑賞でした。

喜劇だから、ハッピーエンド。
次女のウエディングドレスが
彼女の望みを叶える青い羽根のドレス。
年の離れた新郎と手に手をとって去ります。
二つの「青」から、文化の相互理解について
少し考えたりしたりした2014年10月。