芝生のなかは童だらけで。
歩むバランスの悪い彼ら彼女らが、
転びそうで転ばなかったり、
こけなそうにないのに、こけて。
瞬間、若い母親達が声にならない声、
或いは実母のみ何より先に駆け寄るのだが、
間に合わず、ゴロンとなった童を抱き起こす。
柔らかな草地のおかげか泣きもしない。
笑っていたりもする。
一畳に足らぬシートにいる母達はホッとし、
その周辺の丸卓子と椅子(グレーの鉄製)の
ギャラリーも一瞬のんだ息を吐く。
全員ではなく、知らずにビールだの呑む者もいて。
そのさらに外周に満開を過ぎたソメイヨシノ五本。
このまちの染井生まれの、区の木でもある。
新年度にふさわしい晴れた日の公園。
2023年の今日。
毎度のことながら、転んだり起きたりの365日。
それが今日から始まります。
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