夏は夜
月のころはさらなり
闇もなほ、ほたるの多く飛びちがひたる
また、ただ一つ二つなど
ほのかにうち光りて行くもをかし
雨など降るもをかし
前回の弊blogで『枕草子』春を紹介した
・・・ので、夏も。
というか春よりも、曙からの清少納言。
そして初の外国人横綱の重圧に
今更ながら気づいたよ、てな内容でした。
高校で古文を教えてくれた先生の、
お父様は大学教授にして、
辞書編纂の監修を務める高名な学者。
思えば彼女も、
プレッシャーと生きたのかしら、と
巨きなハワイ人逝くのニュースに触れ、
そののち
小柄で大きな瞳の恩師を思い浮かべた。
恩師? オコチャマだった僕は
友達のように接していた気もするが。
秋は夕暮
夕日のさして山の端いと近うなりたるに
からすの寝所へ行くとて、三つ四つ、
二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり
まいて雁などのつらねたるが
いと小さく見ゆるは、いとをかし。
日入りはてて、風の音、虫の音など
はた言ふべきにあらず
彼女の授業での「名調子」が記憶の底から
こぼれ落ちてきて《いとをかし》
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