春は、あけぼの
やうやう白くなりゆく山ぎは
すこしあかりて
紫だちたる雲の
細くたなびきたる
・・・古文でも習う『枕草子』冒頭で
清少納言による日本三大随筆の一編。
そんなことを思い起こしたのは、昨日の、
第64代横綱曙の逝去のニュース。
歴史上最初の、外国人横綱。
チャド・ジョージ・ハヘオ・ローウェン
という名前で産まれ、
身長2m、体重200kgをともに超える男を
他の多くの日本人同様、
私も応援することはなかった。
オコチャマだったのだ。
想像を絶するプレッシャーとも
闘っていたことを今は理解できる。
引退後のキックボクシング&
総合格闘技での負けっぷりにも
「国技の最高峰に座した漢が
何をやってんだよ〜」と、
ほぼ試合は見ず、結果だけで
トホホと思ったわけだが、
同じ戦うスポーツながら
まるで違う競技だから
そう簡単にはいかないよなぁと。
歳を重ねて考えは変わった。
それにしても54歳は早すぎる。
短命と謂れる力士の平均寿命は62歳
……だそうだ。
62歳といえば。
清少納言の父・清原元輔が
従五位下・河内権守に叙任されている。
西暦969(安和2)年のことだ。
三十六歌仙の一人でもある彼は、
平安時代でありながら83迄生きた長命。
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