『森は生きている』は、児童文学の金字塔。
ロシアのマルシャークが1943年ものし、
日本では53年、湯浅芳子の翻訳により
岩波少年文庫から出版されている。
原題は『十二月』で十二の月の精が
活躍する物語である。
演劇界では劇団仲間の代表作として知られ、
1959年以来、全国に届けられたのは
2000回を超え、今尚つづいている。。
その原点が俳優座にある。
54年の日本初演は、青山杉作演出で、
千田是也、東野英治郎、岸輝子など
創立メンバーを主に上演された。
衛星劇団(※)のひとつ「仲間」が
それを引き継いだかたちである。
※衛星劇団は他に青年座、三期会
(現東京演劇アンサンブル)、
新人会(現新人会と朋友)、
俳優小劇場(現俳小)など。
その他、多くのカンパニーが上演。
オペラ『森は生きている』は92年に生まれた
オペラシアターこんにゃく座のレパートリー。
同座の音楽監督でもある巨匠・林光が
台本と作曲を手掛けた。
そして、劇団創立50周年記念公演の
第一弾として、世田谷パブリックシアターで
19日開幕したが、その演出を弊団の
眞鍋卓嗣が務めている。
岡村晴彦、高瀬久男、大石哲史が担ってきた
仕事を巡りめぐって、眞鍋の仕事に。
ちなみに俳優座の『森~』の劇音楽も林。
22歳の若き天才は、子供たちが
♪もえろもえろあざやかに♬
と歌いながら劇場を出ていく姿を見て、
音楽を一生の仕事に決めた・・・と
チラシ裏面に綴ってあった。
24日まで東京公演。
そののち岐阜、福岡、広島と巡る。
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