麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

森は生きている

2021年02月20日 | 鑑賞

『森は生きている』は、児童文学の金字塔。

ロシアのマルシャークが1943年ものし、

日本では53年、湯浅芳子の翻訳により

岩波少年文庫から出版されている。

原題は『十二月』で十二の月の精が

活躍する物語である。

 

演劇界では劇団仲間の代表作として知られ、

1959年以来、全国に届けられたのは

2000回を超え、今尚つづいている。。

その原点が俳優座にある。

54年の日本初演は、青山杉作演出で、

千田是也、東野英治郎、岸輝子など

創立メンバーを主に上演された。

衛星劇団(※)のひとつ「仲間」が

それを引き継いだかたちである。

 

※衛星劇団は他に青年座、三期会

(現東京演劇アンサンブル)、

新人会(現新人会と朋友)、

俳優小劇場(現俳小)など。

 

その他、多くのカンパニーが上演。

オペラ『森は生きている』は92年に生まれた

オペラシアターこんにゃく座のレパートリー。

同座の音楽監督でもある巨匠・林光が

台本と作曲を手掛けた。

そして、劇団創立50周年記念公演の

第一弾として、世田谷パブリックシアターで

19日開幕したが、その演出を弊団の

眞鍋卓嗣が務めている。

岡村晴彦、高瀬久男、大石哲史が担ってきた

仕事を巡りめぐって、眞鍋の仕事に。

 

ちなみに俳優座の『森~』の劇音楽も林。

22歳の若き天才は、子供たちが

♪もえろもえろあざやかに♬

と歌いながら劇場を出ていく姿を見て、

音楽を一生の仕事に決めた・・・と

チラシ裏面に綴ってあった。

 

24日まで東京公演。

そののち岐阜、福岡、広島と巡る。

 

 


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