麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

無畏

2020年07月23日 | 俳優座
今月のあたまに新国立劇場の公演に触れた。
それも我が座との関連があったからだが、
今日は、俳優座の2020ラインナップ第二弾
『火の殉難』の作者と絡めて……

古川健氏が所属する劇団の
第32回公演『無畏』が下北沢の駅前劇場で
7月31日(金)~8月10日(月・祝)に。

さすがに人気の劇団チョコレートケーキ。
発売早々にチケットはソールドアウト。
しかし、諦めることなかれ、
映像配信もあります。ありますどころか、
かなりの工夫が・・・

客席から5台のカメラで撮影した
スタンダード版にくわえて、
俳優1人にボディカメラを装着した
アクターカメラ版が用意されている。

このようなアイデアを持ち込むのが
これからは当たり前になるのだろうか?

とはいえ、これらは主ではなく、
勝負どころはやはり作品自体だ。
今月末上演の『無畏』が描くのは、
松井石根。
「まついいわね」と読みます。

一般的には有名とは言えないだろう。
けれど、日中友好を強く願って、
孫文、蒋介石と親交を結んだ
稀有な陸軍大将として知る人ぞ知る男だ。

そんな松井が好んだ言葉が〈無畏〉。
今更ですが、読みは〈むい〉です。

松井は戦犯となり、死刑宣告を受け、
70年の人生を終えたのだが、
彼の人生を描く古川氏が俳優座に
書き下ろしていただくのは、
1936年の二・二六事件に散った
高橋是清と、その家族である。
それが冒頭に挙げた『火の殉難』。

書店や図書館に立ち寄った時には
かのクーデターに関連する本を
手に取るようにしているのだけれど、
なかなか難解で、つい真後ろの棚にある
三国志など、個人的に興味のある
中国古典に浮気しがちなのだが
第二次大戦に繋がるキーの事件だけに
深く読み込まねばと、思いだけは強くある
……そう自分に言い含める今日この頃。


さて。日本史というくくりで言うと
満蒙開拓団をテーマにした
『血のように真っ赤な夕陽』に続く
古川作品第二弾。
演出は前作に続き川口啓史が務める。





また出演者も、劇団代表の岩崎加根子、
平田朝音、河野正明、渡辺聡、谷部央年が
再び登場し、スタッフもほぼ前作と同じ。
新たなキャストは……このあたりはおいおいと。

今日は、劇団チョコレートケーキの
本番迫るの話でした。

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