麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

galaxy―M005~カレイ

2016年10月11日 | 制作公演関連
【前回ブログからのつづき】

○十月十日(祝)

七月初演の好評に、御縁も重なり、
プラネタリウムでの上演が決まった
J-Theaterの宮沢賢治作品集。

では、これを機に拡げる準備を!と
新作を加え、新キャストを迎えた全九回。

そうそう。
初演は三好十郎との二本立て、
その翌週には宇井孝司との二本立て、
と二週に渡りながらも僅か四回の披露。
疲労に合わなかったことも
こんなにも早い再上演の決断に拍車。

ただ急に決まったスケジュールで
昨日書いたようにスタッフキャストの
やりくりに苦心しての公演となった。



さて世は連休。
プロ野球はCSに突入したそう。
ここ下北沢では「カレーフェスティバル」が
我々の初日と同じ金曜から始まり、
終わりは少し先の十六日まで。
街中に黄色いフラッグやポスター。
駅頭にはフェスのキャラも立っていた。



そんな中『黄色いトマト』や
『やまなし』『注文の多い料理店』
『セロ弾きのゴーシュ』などなど
有名なもの、余り知られていないもの、
賢治の世界を歌やダンスを交えた
J-Theater〈日本人作家シリーズ〉
宮沢賢治生誕百二十周年特別記念公演
『KENJI MIYAZAWA.GALAXY SPECTACLE
ENTERTAINMENT LIVE !!』は、
千秋楽を〈華麗〉に迎えました。



冒頭書いた公演は、足立区の
西新井ギャラクシティー
「まるちたいけんドーム」にて。
十月十五日、十四時半~
『語り芝居 宮沢賢治の世界』
(事前申込制)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

galaxy―M004~40

2016年10月09日 | 制作公演関連
演者だけで四〇名を超える座の
乾杯は矢張り圧巻であった。

J-Theater〈日本人作家シリーズ〉
宮沢賢治生誕百二十周年特別記念公演
『KENJI MIYAZAWA.GALAXY SPECTACLE
ENTERTAINMENT LIVE !!』のことを
日記形式に綴る。



○十月七日(金)

銀座ではリオの日本代表に
多くの人々が感謝の意を表した由。
その規模には遠く及ばないが
下北沢のシアター711も満席。
\(^-^)/

台風一過、十月だというのに
木曜日には夏日になった首都圏で
幸先良い船出となった。

○十月八日(土)

一転秋。いきなりの気温低下。
タイトルはステージのプレイヤー数と
近しくもあるのだが、実は
朝の涼しさからシャワーの温度を
四〇度に上げたことに由来する(^_^;)

そんな二日目。
J-Theaterでは定番となった一日三廻し。
一時(栗鼠)、四時(梟)、七時(栗鼠)。
括弧内はダブルキャストのチーム名。

また、この日『赤毛のアン』のアン、
『キャプテン翼』の岬くんなど
声優として活躍する
スペシャルゲストの山田栄子が
フルート(須永諒子、河島玲奈)を従えた
賢治の『ふたごの星』を語り終えた。

前日、初日乾杯したばかりなのに
「栄子さん、お疲れさま~」と飲む。
🍺🎶🍺🎶🍺

○十月九日(日)

今日明日は『ふたご~』にかわり、
『黄色いトマト』が演目に加わる。

照明と音響は、早入りして仕込み。
十一時からキャストとの合わせ。
公演三日目になっても落ち着かない。
今日も三廻しのJ-Theaterだ。

華やかな表を支えるスタッフ達の、
力なくして芝居は成り立たないが、
今回は格別に、その働きに助けられた。

初演に続き音楽監督に座った
小森広翔は七月以上に獅子奮迅。

例えるなら、打撃コーチから
ヘッドに昇格してそれまで以上に、
つまり音楽を越えて舞台全般に関わる
働きで作品を仕上げてくれた。

主宰で演出を務める小林が
つい先日終演の『近代能楽集』と
掛け持ちで多忙だったこともあり、
振付の三浦小季と力を合わせて。

その『近代~』では出演していた
望野哲也は「演出助手」と
チラシ等クレジットしているが、
ある時は舞台監督、そして今日は、
どうしても外せない仕事があり抜けた
小森にかわり音響操作まで担った。

【つづく】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みずどり~葵上と塔婆小町(六夜)

2016年10月06日 | 制作公演関連
仙川の「三途」を渡った僕だったが、
すぐさま踵を返して初台へ。

そこは教会のような造りの近江楽堂。
東洋的なところから西洋的な空間に
辿りついたのは三日、月曜のこと。

高い天井に十字の明り窓があしらわれ、
左右にマリアとセシリアの像が立っている。
とても落ち着いた雰囲気の中、
J-Theaterは、せわしい大回転
(;>_<;)
朝一に搬入して、舞台を建て込み、
「葵上」「卒塔婆小町」の
場当たりからゲネプロを駆け足に。

そして三時に幕を開けて、夜七時にも。
だが、まだ終わらない。
水曜までの公演ながら、ここで一度、
セットも客席も元通りの現状復帰。
劇場主催のランチタイムコンサートが終わる
翌日の夕刻から、昨日の朝を再現。
(|| ゜Д゜)
七時、三回目の上演は超満員\(^-^)/

優雅に水面をゆく水鳥が
実は水中で激しく足を掻くように、
キャストスタッフが汗をかく。



さて十月四日。
未成年での飲酒で大変なことになった
タレントさんの誕生日だったらしいが、
「葵上」演出の篠本賢一の
バースデーでもありましたよ。

終演後に打ち上げを兼ねた……
いやいや誕生祝いを兼ねた打ち上げ
🍺🎶🍺🎶🍺

千秋楽はばらしたあと返しものもあり、
皆が揃わないので前倒し。

そうして迎えた十月五日。
昼も超満員\(^^)/
実はこの回のみ、順番を入れ替え
卒塔婆~葵で上演した。
夜は再び葵で始まり、卒塔婆で。
怒濤の五回の公演がはねた。

三島由紀夫への関心は強いことが
今回改めて判った。
いわゆるカンパニーや役者のファン以外の
フリーの客の率が高かった。

東京オペラシティー。
僕は初めて使わせていただいたが、
小さな近江楽堂のほかにも、
1600席超のコンサートホール、
265席のリサイタルホール、
さらにはアートギャラリーに
レストランやショップからなる
複合施設で開場から二十年。

我々の公演中も連日、
同じフロアのコンサートホールで
「アジアオーケストラウィーク」があり、
賑わいをみせていた。

来年はシェイクスピアをここで、
とJ-Theater主宰は言っている。

実は「近代能楽集」を昨日終え、
今日から宮沢賢治の作品を打つべく、
下北沢の劇場に入ったJ-Theaterなのだ。
C=C=\(;・_・)/
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

めいどの土産(参)~三途の川、渡りきり。

2016年10月03日 | 制作公演関連
ピタパタvol.6『冥途』
於・せんがわ劇場
時・九月三十日~十月二日
お陰様で無事全五回の幕を降ろしました。



旗揚げの小屋に帰ってきた今回、
千秋楽に十一時開演という、
アグレッシヴな設定に挑戦!
キャスト含め不安も大きかったが
(クレジットこそ「制作」ながら
実質当日運営のみなので、
企画書を読んで吃驚したし、
もし相談されても、すぐに首縦とは
絶対ならなかったと思う)
で。な、なんと(土)夜の回と遜色ない入り。

固定観念恐るべしだ(>_<)
確かに開演時間に決まりはない。
そんな打ち日の決め方は一端。
今井一隆ワールドは常識に囚われない。

数々の賞を獲得してきた戯曲の
独創性は言うに及ばず、
稽古の進め方やスタッフ選定等々
さまざまなところでその色は見える。

勿論。はなから在ったわけではなく
旗揚げ以来の試行錯誤を踏まえた
汗と涙の・・・と、こうゆ~表現も
陳腐で似つかわしくない。
経験を踏まえながら、さらりとやる
それが今井スタイルだ。

そんな舞台に宮崎や岐阜等々
遠方からのお客様にもお越し戴き、
また心配された天気も荒れずに済んだ。

役者についても書こう。
オーディションを絡めた座組が
ジャストフィットだった。
常連は十分の二。
新顔が多い座組ながら、
別現場で一緒だった役者の
偶然の再会などもあり、
まとまり感が半端なかった\(^^)/

再会といえば、差し入れに
「最愛」という日本酒があった。
今井の推すアイドルと同じ漢字
(読みは異なるが)がラベルに燦然と輝く
純米酒🍶・・・そうそう。
話がどんどんと脱線するけれど、
まとまりのある面子はよく飲みをする。
そして、ポン酒を嗜む役者が多かった印象。



打ち上げも、僕は次の公演の
初日が翌日に迫っており退散したが、
長い夜をすごしたんじゃないかしらん。

とにもかくにも。
三途の川、見事に渡りきりました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする