昨日の記事の続きみたいなものです。以前読んだ「クマは人を食うか」という本に目を通しているうちに、ひと言モノ申したくなりました。
クマとはツキノワグマのことです。正式にはニホンツキノワグマというようです。
以前紹介したことがありますが、その生息域を示す地図です。これを見るとわが裏山は生息域に含まれているような、いないような、、、、
そのような状況ですが、裏山にクマが現れても不思議はないことが分かる分布図です。
2016年、2017年はクマの目撃情報が急増しました。そのためわが裏山の登山口にも注意喚起の掲示が行われました。
この本にも書かれていますが、クマが生息域を広げていることは間違いないようです。そのため目撃情報も増えたのでしょうが、その理由については諸説あるようです。そのことについて正面から論じるのが本稿の目的ではありません。
タカ長の能力ではこの問題を正面から論じることは出来ませんが、クマがその生息域を広げた原因の一つが落葉広葉樹の消滅、もしくはその生産性の減退であることは感覚的に理解できます。
広島県の最高峰恐羅漢山の稜線です。むかし、このあたりはブナの原生林でした。むかし、といっても何百年も前のことではありません。タカ長が若いころとか、それよりもう少し前のことです。
タカ長が恐羅漢山に登り始めたころ、「恐羅漢山など芸北山群のブナが伐採によって失われている」と嘆いていた先輩がいたことを記憶しています。
そのころの山友二人が恐羅漢山に登りましたが、下山が予定の時間より遅かったので民宿の親父さんが心配して様子を見に登ってきた、という話は今でも覚えています。女性の二人組だったので心配されたのですが、この山がうっかりすれば迷ってしまう深い森だったということでもあります。
その現場がここです。
いつの頃からか知りませんがクマが害獣と言われるようになりました。害獣の駆除が叫ばれるようになりました。
冗談じゃねえよ、害獣といわれるような獣はこの地球上には1匹もいませんよ、と言いたいのです。
もし、この地球上に害獣というものがいるとしたらそれは人間だけではないか?
お前らが勝手にわしらの住みかである落葉広葉樹の森を奪っておいて、仕方なく町のほうに行ったら害獣だといって駆除するなんて、、、、というような、クマの叫びが聞こえるような気がするのはタカ長だけでしょうか?
これなど食物連鎖の輪のなかから脱出した人間の、エゴのきわみだと思うのですが、、、、、。