タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

テングシデ

2009年06月23日 | 山歩きから
テングシデを見てきました

 今日は仲間とテングシデを見てきました。場所は広島県北広島町大朝。

 突然変異でこのようなよじれたかたちになったそうで、国指定の天然記念物になっています。







 今日のタカ長、朝はテングシデの近くの枕牧場に行って朝の散策、そのあと熊城山に登って昼食、下山してテングシデを見てから近くの温泉で汗を流して帰りました。今日も充実した一日、感謝、感謝です。

 その温泉で聞いた話ではテングシデを見る時期は冬が良いそうです。言われてみればその通りですが、このテングシデは幹や枝がよじれているのが見所なのです。と言うことは冬に葉を落としたところが良い、と言うことなのです。

 ご覧になりたい人は冬が狙い目です。特に写真を撮りたい人は雪の中のテングシデが良さそうです。

 この冬傑作をものにして下さいね。


0905韓国探鳥旅行~17

2009年06月23日 | 韓国情報
サバクヒタキ・フィーバーは続きます

 私たちがサバクヒタキを見たのは5月2日の17時~18時ころです。この時期、天気が良ければ十分な明るさはあるのでしょうがなにぶんにも霧雨模様の天気です。このように撮影条件が悪くなると機材の差が出てくるはずです。

 もともとピントが良くないズームレンズに手持ち撮影ではシャープな写真を撮ることは最初からあきらめです。とは言っても何枚撮ったのでしょう?フィルム時代には考えられないくらいたくさん撮りました。しかし、私の数など知れたものです。多くのカメラマンは連写、連写。マシンガンのように撮り続けていました。



 タカ長の仲間が撮った写真を借用しました。デジスコ写真です。大砲のような本格的なレンズではありませんが、タカ長カメラよりはるかに良い写真が撮れます。バックの処理が出来るだけで印象がまったく変わりますね。



 この写真などサバクヒタキの目が写っています。ウデの差ではなくて機材の差、と負け惜しみを言っておきます。

 このサバクヒタキ・フィーバーを知らないで民宿で休んでいた仲間が居ました。彼がその情報を知ったのはもう暗くなってから、明日に期待する以外に方法がない時間でした。

 韓国2例めのサバクヒタキ出現のニュースは即座に韓国中を飛びまわっていることは容易に想像出来ました。その人たちも明日に期待するだけです。順調に着てもオチョンド到着は明日の昼前、それまでサバクヒタキハオチョンドに居るのでしょうか?

 チョッと気にしながらその日の探鳥を終わりました。



 ところでこのコホオアカも同じ広場で、デジスコで撮影されたものです。ここまで近づいて表情まで映すと、タカ長カメラで撮ったものよりはいくらか元気に見えるような気がします。確かにお疲れには違いないのですが、中途半端に表情の見えない写真を撮るといっそう疲れて見えるのでしょうか?

 とは言っても今回も何羽も落鳥していたようです。渡りをすることは、彼らにとっては間違いなく命がけのことなのです。そのことを実感したオチョンドでの探鳥でした。




0905韓国探鳥旅行~16

2009年06月22日 | 韓国情報
サバクヒタキとの出逢い

 5月2日、天気が悪くなったので民宿で休んでいたら、弱雨模様の中を出て行ったタカカノがシマアオジらしいのが居る、と迎えに来てくれました。一緒に南の広場に向かっていたら後ろから人影がついてきます。同じような思いで広場に急いでいるのだろう、と勝手に判断していました。

 広場に入るとすぐにシマアオジは見つかりました。タカカノは得意げにシマアオジのことを後ろから来る人たちに告げましたが、彼らはそれを無視して先を急いでいました。弱雨もようの天気、時間は17時頃。悪い条件の中でシマアオジを見て、私は先の人たちが居るところに近づいていきました。



 彼らの近くに着くと前方の岩礁の上に見慣れない鳥がいるのに気がつきました。アッ、これは何たらヒタキだと頭に浮かんだのですが詳細は分かりません。彼らの後ろからそっと証拠写真を撮りました。

 カメラマンの中の一人が私のほうを振り向いて、親指を立ててにっこりとしました。とにかく珍鳥ゲットです。



 最初は恐る恐る、少し慣れてきて前に出させてもらってこの程度の写真を撮りました。



 タカ長カメラではどんなにがんばっても限度があるので、適当に撮ったら後ろに下がってカメラマン氏を観察することにしました。こうして見ると皆さん熱心に撮っておられますね。

 それもそのはず、この鳥はサバクヒタキで、このときが韓国で2回目の出現とのことでした。

 このサバクヒタキも疲れているのでしょうか?ヨロヨロの状態ではありませんでしたが、遠くに逃げることもなくカメラマン氏の相手をしてくれていました。



 レンズらしいレンズを持っていればもう少しアップで、ゴミなどもきれいに処理した写真を撮ることも出来るのでしょうが、私の機材ではこの程度が限度でした。

 ところでこの鳥がどうしてサバクヒタキだと断定したのか? そのような識別がタカ長に出来るわけがありません。



 ひと騒動終わると、いや撮影に熱中している人の横ではカメラのディスプレイを熱心に見ている人がいます。



 黄緑のものを着ているのは朴君でソンヒョン君の後輩、もちろん鳥の専門家です。カメラのディスプレイを見ながら詳細な識別をしています。
 私たちは彼らに教えてもらって知ったかぶりをしているだけなのです。上の写真に写っているカメラマン氏は、韓国野生鳥類協会の会長や群山のチェ・スンフン氏、その人たちのメンバーやソンヒョン君の後輩たちなど、言ってみれば専門家ばかりの状態ですから難しい鳥が出ても対応が出来たわけです。

  このサバクヒタキ騒動は翌日も続くことになります

0905韓国探鳥旅行~15

2009年06月21日 | 韓国情報
お疲れ顔の紳士たち

 島の南の広場。一部に雑草の生えた学校の運動場+ゴミ捨て場、と言いたいようなこの広場で見る鳥は、北側の畑で見る鳥とは様子が違っていました。壮絶な渡りの現場、と言えば良いのでしょうか、ここで見る鳥は皆さまお疲れの様子でした。







 広場でゴロゴロしていたコホオアカ。私たちが近づいても俊敏に逃げるだけの体力が残っていないようでした。本当にお疲れなのです。





 シマアオジも広大な草原で風のような歌を唄っているあのシマアオジとはまったく違います。ここで見たシマアオジはすべてお疲れ顔の、草原の歌い手とは別物のシマアオジです。



 このサバクヒタキはまだ元気だったほうです。この写真はノー・トリミングです。この距離まで寄ることの出来る鳥かどうか、あまり見かけない鳥なので私には分かりませんが、これでも人の存在を気にするよりは餌を採るのが先だったようです。

 このような離島での探鳥経験の少ない私の印象では、離島ではチョッとした天気の変化で「入れ食い状態」の探鳥になる、と言うことです。このような状態では多くの鳥を間じかに見ることが出来ますが、その鳥たちはお疲れ顔で、いつもの精気が感じられません。このような鳥の見方がフェアーなものかどうか、タカ長の頭の中ではうまく整理できないでいます。



 やはり野鳥は活き活きしていないといけません。表情に精気が感じられないといけません。疲れの極限、よろよろの野鳥を見ることに意味があるのか、自問自答しているのです。



 とは言っても狭い範囲でたくさんの鳥を見ることが出来るとなると、バーダーとしては気持ちが動くのは当たり前です。お疲れの鳥はそっと見守る優しい気持ちを忘れないで離島の探鳥を楽しみたいと考えています。

ハチクマの写真

2009年06月21日 | タカの渡り観察
カン・スングさんの写真をご覧下さい

 韓国猛禽類情報ネットワークのホームページにカン・スングさんの写真がアップされています。

 2009年5月9日の撮影。そうです、タカ長が釜山にいたとき一緒にボンレサン(蓬莱山)に登り観察したときに撮影されたものです。誰が撮影してもハチクマはハチクマですが、しかし、一緒に撮影した人の作品ですからタカ長にはチョッと違ったハチクマに見えます。

 韓国のタカの写真もご覧下さい。このホームページの「写真情報」のところには、驚くほどシャープな写真も紹介されていますよ。

 アドレスは  http://raptor.kobic.re.kr

今日は朝から雨、私の韓国情報の紹介はこれから準備するとして、先にカン・スングさんの写真を紹介させていただきました。


今日の裏山

2009年06月20日 | 山歩きから
汗をかきかき山歩き、、、、

 今日は仲間たちと裏山のお寺まで歩き、展望台で昼寝して帰ってきました。標高は600mくらいしかありませんが、しかし、そこは下界の空気とはまったく違います。ここまで上がって一日を過せばエアコンは不要、従ってCo2の削減にもなります。そこに行くために車からCo2を排出すれば何の意味もありませんが、私たちは麓から歩いて往復しています。体にも地球にも優しい、もう一つ言えば財布にも優しい山歩きです。



 コナスビの花です。小さな花なので老眼のタカ長にはよく見えないのです。きれいなのがあった、と思って撮ったら葉に傷が付いていました。もう一つきれいなのを見つけて撮ったのですが、写真を撮ろうとすると風が吹いてきて、ぶれてしまって写真になりませんでした。写真を撮ろうとすると風が吹くよくあるパターンですが、不思議に思うことがあります。花の写真を撮られる人は誰もが同じ思いではないでしょうか?



 タカ長はヒメジオンだと思っていましたが、帰宅して調べてみるとヒメジョオンと言うのが正解らしいですね。ハルジオンに対してヒメジオン、と覚えてしまったのでしょうか?

 ところがこの二つは良く似ていて植物オンチの私には識別できません。だから間違っていたら許してください。
 茎を切ってみればすぐ分かるようで、穴があいているのがハルジオン。あいていないのがヒメジョオン。姫だから穴があいていない?エッ、何を連想しているのですか?

 とは言ってもこのようなシモネタがらみの識別法があれば、少なくとも世の男性軍はすぐに覚えてくれるはずです。タカの識別法にもそのような便利なものがないかなぁ。

 特にハイタカ属。○○が付いていたらツミ、付いていないとハイタカ、と簡単に識別できると苦労はないのに、、、、。

 誰かハイタカ属がいっぺんに識別できる方法を考えてくれないかなぁ。

 それにしてもこの「コンデジ+ルーペ」の接写法、コンデジの故障をカバーしてくれています。これでこのコンデジの寿命が延びたようですね。




0905韓国探鳥旅行~14

2009年06月19日 | 韓国情報
町の南の探鳥地

 民宿を出て南に行くとすぐに広場に出ます。



 このように何もない広場。南のほうには草も生えていますが、、、、



 いずれにしても雑種地。ほとんど利用されていないようです。



 南のはずれが最初に紹介した防波堤。ここまでが探鳥地。



 しかし、そのすぐそばはゴミ捨て場になっているようで、車も捨てられていました。時には何かが燃やされていて、環境的にはあまり好きにはなれませんが、しかし、ここにも鳥はいました。



 廃車の下を歩いているのはキマユホオジロです。このようなところをゴソゴソしているのを見ても有り難味が感じられません。



 ゴミのそばのムネアカタヒバリです。同じように有り難味もなければ絵にもなりません。しかし、あえてこのような写真を紹介しました。そこらじゅうに鳥がいることを言いたかったのです。

 何もないこの広場ではいろいろなドラマがありました。その紹介は明日以降にさせて頂きます。


今日の裏山

2009年06月19日 | 山歩きから
目が見えないとダメですね

 今朝も裏山を歩いてきました。しかし、山の中は静かです。鳥の声もあまりしません。オオルリはかろうじて1羽、声だけ確認しました。キビタキはまぁまぁ。同じくサンコウチョウもまぁまぁか?3回声を聞きましたが、いくらねばっても姿が見えそうなところではありません。今シーズンは姿を見ないまま終わることになるのでしょうか?



 荒谷林道で休んでいたら目の前にツユクサを見つけて、例の壊れかかったコンデジで撮影しました。帰宅してパソコンで見ると予期した以上にピントがきていました。

 ネットで調べてみると、、、、

 ツユクサにはツキクサ(着草)と言う古名があります。布や和紙を染めるのに使用していたのでその名前が付いたようですが、藍染の技法が中国から入ってきてツキクダの技法は廃れていったようです。

 ホタルグサと言う名前もあります。ツユクサは身近な植物なのでたくさんの名前がついたのでしょう。「植物和漢異名辞林」と言う本には37の別名が載っているそうです。

朝(あした)咲き夕べは消(け)ぬる鴨頭草(つきくさ)の
              消ぬべき恋も我はするかも   (万葉集)




 杉林の中で見つけて撮ったのです。自分ではツルアリドウシのつもりで撮ったのですが、パソコンの画面で見ると私のイメージとは違っていました。これって何の花なのでしょうか?ツルアリドウシで当り? はずれ?

 現場で見たときは白いきれいな花に見えたので蚊に刺されながら苦労して撮ったのですが、、、、、このようなものなら撮影していません。
 
 目が悪くなるとこのような失敗があるようです。




0905 韓国探鳥旅行ー13

2009年06月18日 | 韓国情報
オチョンドでの生活

 さて、オチョンドでの一日ですが、タカ長は毎日5時頃起きます。この時期は家に居ても旅行に行っても同じようなペースで生活します。



 オチョンド民泊からオチョンド銀座に出ます。この時間まだ完全には夜は明けていない感じです。



 6時頃のオチョンド銀座には人影もありません。この道を真っ直ぐ北に向かえばこれまで紹介した学校やその周りの畑に行くことができます。南に行けばこれから紹介する広場があります。どちらかで8時前まで鳥を見てヤンジ食堂に帰ります。



 8時頃このような朝食をとります。もちろんこれは副食、お変わり自由のご飯がつきます。ゆっくりと朝食を食べたあとまた鳥を見に出て行きます。



 13時頃ヤンジ食堂に帰ってきてこのような昼食を食べます。そして午後もまた探鳥。夕食は19時頃。内容は似たようなものです。

 夕食が終わると鳥合わせ。その日のことで話に花が咲きます。



 話が終わって民泊に帰るのは21時頃になります。この時間のオチョンド銀座はこのような感じになります。映画のラストシーンを見るような感じで一日を終わります。

 ヤンジ食堂の食事は、写真で見ると赤くて口が曲がるくらい辛そうに見えますが、実際はそれ程でもありません。ヤンジ食堂のアジュマ(おばさん)が私たちの口に合わせてくれているのかもわかりませんが、しかし、私たちのグループにはソンヒョン君ら韓国の若者もいます。彼らも辛くなくて不満、と言うようなこともなかったようですから、お互いに問題がなかったのでしょう。

 



 食事の面で言えば、上の写真のように気のきいた料理は出ません。もちろん肉料理が出ることもないでしょう。(上の写真は釜山など都会で食べたものです)
 いわゆる田舎料理しか出ませんが、別にまずくて困るものはありませんでした。いや、ヤンジ食堂の名誉のために本当のことを言うとどの料理も美味しかったです。見た目は一流、とは言えませんが、、、、、。だから、お世辞ではなくて、食事面ではまったく問題ありません。

 民宿はオンドル部屋。二人が足を伸ばして寝ると、二人分の旅行カバンを開けるくらいしかスペースは残りませんから、お世辞にも広いとはいえません。トイレは水洗ですがお風呂はシャワーだけ。バスタブはありません。

 オチョンドに限りませんが水に不自由している離島ではバスタブはないと考えたほうが自然です。このことはオチョンドだけ、韓国だけではありません。東南アジアの国に行っても、私たちが鳥を見に行くところはシャワーだけ、と考えたほうが自然です。

 このような環境も考え方で天国にも地獄にもなります。天国とか地獄とか言う表現は極端ですが、要は考え方次第でどうにでもなると言うことです。タカ長などはシャワーも使えない山小屋に何泊もする登山のことを考えれば、このような離島での生活もまた楽しいものだと考えています。

 今回はタカの渡り調査の関係で3泊しか出来ませんでしたが、事情が許せば1週間とか10日間滞在して、ゆっくりと離島の鳥を楽しみたいと考えました。

以上のような環境に対応できる人は何日でもオチョンドで鳥を楽しむことが出来ます。


チョッと一休みして、、、、

2009年06月17日 | 山歩きから
このところ裏山歩きばかりしています

 このところのタカ長は裏山歩きばかりしています。朝涼しいうちに山に入って半日歩いています。とても健康的な生活をしています。

 歩きながら例のお遊びもしました。花のマクロ撮影です。



 これはイタチハギ。花の盛りは過ぎているようですが、もともと私の好きな花ではありません。いや、誰からも好かれないのではないか、と思わせる花です。風に揺れて、撮影するのに苦労しました。





 杉林の中のイチヤクソウ。まだつぼみが固いようですが、きれいに咲いたら撮ってみたいですね。虫の被害に遭わないように願っています。



 ウツボグサです。これも花期は過ぎているようでそのままでは写真になりませんが、アップで撮ると何となくそれらしく見えます。



 コアジサイです。横着な撮影法ではピントがうまく合いません。せめて三脚を利用したいのですが、山を歩くときは少しでも軽いほうが良いので、三脚を持って歩くことはありません。このようなことですから良い写真は撮れないのでしょう。



 こんなものを撮りました。私が持っているポケット版の図鑑には載っていなかったようです。どなたか教えてくださいませんか?

 それにしてもこの触覚、とてもきれいですね。写真を見て初めて気がつきました。現場で見えていること、見ていることは少ないのですね。

 今日は気分転換のお休み(?)

 韓国情報は休ませていただきます。