ぶらり道草旅その4 浜松 午後の再会 の つづきです。
ぶらり道草旅その5 新居関跡・新居宿
宿泊した浜名湖の近くの宿を出発し 国の特別史跡に指定されている「新居関跡」を 訪ねました。
無料の駐車場(33台)が有ります。
新居関所は 慶長5年(1600年)、天下統一を果たした徳川家康によって創設された関所の一つです。幕府は 江戸を守る目的で 全国各地53ヶ所に 関所を設けましたが 特に 東海道の箱根関所、新居関所は 「入り鉄砲と出女」に対して 厳しい取り締まりが行われたようです。新居関所に限っては 江戸に向かう女性(入り女)にも 手形が必要で 不備の場合は通ることが出来なかったということです。
何年か前に読んだ小説 平岩弓枝著 「水鳥の関」の舞台が その新居関所、新居宿でした。
(1)新居関所資料館
入館料(新居関所資料館・新居関所(関所面番所建物)・紀伊国屋資料館)は 大人 410円、
開館時間は 9時~17時、(休日 月曜日)
新居関所資料館1階、2階に 関連資料が展示されていますが 館内は 撮影禁止です。
(2)新居関所(関所面番所建物)
新居関所は 創設当初 浜名湖の今切口の位置に有って 「今切関所」と言われていましたが 幾度かの災害により 2度移転して 現地の位置になったということです。
現在残っている新居関所(関所面番所建物)は 安政5年に再建されたもので 明治2年に関所が廃止された以降は 学校や町役場として 使われてきたそうで 全国で唯一の現存する関所建物、昭和30年には 国の特別史跡に指定されています。
新居宿
(3)旅籠紀伊国屋資料館
紀州出身の主が江戸時代初期、新居宿に移り住み茶屋を営み 元禄16年(1703年)には 徳川御三家の一つ紀州藩の御用宿になり 享保元年(1716年)に 「紀伊国屋」の屋号を掲げたとさています。
新居宿にあった 25軒の旅籠の中では最大規模でしたが 紀州藩関連以外の各種講客等の宿泊にも力を入れていたとされています。
明治7年の火災で焼失、2階建に建て替えられましたが 江戸時代後期の旅籠建築様式が随所に残っています。
(4)小松楼
元芸者置屋ですが 国登録有形文化財として 建物内部を公開しています。
入口で 下駄箱、下駄の説明を 受けました。
三々五々 見学者有りますが のんびりした雰囲気の新居宿でした。
(つづく)