昨年の今頃 6月~8月頃のことです。
10年程前の人間ドッグで 「要精密検査」と 指摘された臓器が有って 地元の「T総合病院」で 精密検査を受けました。以来ずっと その「T総合病院」で 血液検査、超音波検査、CT検査等 年数回の経過観察検査を 受けてきました。
ところが 昨年年初の検査と 続いての検査の結果から 「悪性腫瘍化している可能性が 大きくなった。速やかに 手術しないと危険。進行が早いと 手遅れになる」等と 一刻の猶予も許されない状態であるかの如くの 結果説明がありました。
余命 数ヶ月、または 数年・・・、等ということになりかねないみたいな言われ方に 冷静ではありましたが とっさに 仕事のこと、家族のこと、いろいろ 思い巡らした気がします。
それでも これまでの 検査データを 精査分析し 最終的な診断を下したものと受け止め いったんは 担当医師の指示通り 覚悟を決め 入院の手続き、大手術準備を し始めたのでした。
しかし 極めて 正確な診断を下すことが難しい臓器で、誤診とまで言わないまでも 「もどき」手術で 術後 実は 「悪性腫瘍」ではなかった等という事例も 多々有る等とも言われており 担当医師の説明も いまひとつ 明確でない感じもあって 疑問を持ち 考え直し 急遽 入院、手術を キャンセル、担当医師に 「セカンドオピニオン」を受けたい旨 申し出て 承諾してもらったのです。
担当医師から 「紹介状」と「これまでの検査データの入ったCD」を 用意していただき あらかじめ 事情を説明し 要請していた 「Gセンター病院」に 出向きました。
「Gセンター病院」では 直ぐに データを精査分析していただき 予想外に早く 結果を知らせていただきましたが 「T総合病院」のデータには 曖昧な点が多く 明確な見解、診断は 出せない。改めて 当院で 血液検査、超音波検査、CT検査等を 受けて欲しい」と 回答でした。
「Gセンター病院」で 所定の検査を受けた結果は 「今のところ 手術の緊急性は 無し。ただし 経過観察件検査は 続行していく必要 有り」 でした。
以後 現在まで 4ヶ月に1回、6ヶ月に1回の頻度で 「Gセンター病院」で 経過観察検査を 続けている状況ですが 大きな変化も無く、以前と変わらぬ体調、この1年間も 普通に 暮らしてきました。
昨年のあの時 大手術を受けていたら 入院数ヶ月間、リハビリ数ヶ月間、高齢者とて体力低下、仕事復帰困難・・・・・・という ストーリーになっていたはずです。
1年後の今日この頃、どんな身体になってしまっていたかと思うと ぞっとします。
「なんだったんだろう?」という 思いがしています。
外科医であれば 施術事例を増やすチャンス、やむをえない場合もあるのでしょうが 「もどき」手術も 結構多いという見方をされる方もおられるようです。
「セカンドオピニオンを受ける」等が 全く念頭にない患者であれば 担当医師の説明指示のまま 手術を受けてしまうでしょうし その「もどき」手術が原因で 失われた 体力や仕事にも 納得してしまうのではないかと思います。
特に 難しい病気の場合は 担当医師の 説明指示を鵜呑み、全てお任せするのではなく 「セカンドオピニオン」を受けることも 重要、必要なことだと 思い知らされたのでした。
私もいつ癌になってもよい程の胃の状態だそうです。
そろそろ胃カメラの予約しなくては・・・と思いました。
何らかの持病をかかえている方が多いですが、
怖い病気の確率を告げられますと、いろいろ考えますね。