たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

古い写真から蘇る思い出の山旅・その67

2024年11月06日 14時40分40秒 | 山歩記

長男、次男がまだ保育園、小学生だった頃は、夫婦共働きで、時間的余裕も、精神的余裕も、経済的余裕も無い自営業を続けていた時代ではあったが、せめて子供達の思い出になれば・・・との思いが有って、春、秋の行楽シーズン等の休日には、忙中敢えて閑を作り、強引に?、家族で周辺の低山を、よく歩き回っていたものだった。その後、次男が小学生になった頃からは、「せめて毎年1回、夏休みには、家族で登山しよう」と決め込んで、尾瀬や八ヶ岳や白馬岳、乗鞍岳、木曽駒ケ岳、仙丈岳等、夏山登山をしていたが、それまで、登山の経験等ほとんど無く、体力にも自信が無く、山の知識情報にも疎かった人間が、よくもまあ思い切って出掛けたものだと、後年になってからつくづく思ったものだった。長男、次男が巣立ってからも、その延長線で、夫婦で細々、山歩きを続けてはいたが、10数年前に完全に仕事をやめてからは、時間が出来たものの、今度は気力体力が減退、あの山もこの山も、今や、遠い思い出の山となってしまっており、今となっては、あの頃、思い切って、登山を敢行していて、本当に良かったと思うようになっている。ブログを始めてからのこと、そんな山歩きの思い出を、備忘録、懐古録として、ブログ・カテゴリー「山歩記」に書き込み、古い写真は、「デジブック」にし、ブログに貼ったりしていたものだが、その後、「デジブック」が終了したことで、ブログから写真が消えてしまい、改めて、順次、古い写真を引っ張り出して、過去の記事をコピペ、リメイク(再編集)しようと思っているところだ。昔のことを懐かしがるのは、老人の最も老人たるところだと自嘲しながら・・・・。


古い写真から蘇る思い出の山旅・その67
「本仁田山・川乗山」(再)

かれこれ22年前、2002年5月5日、妻と二人で、東京都の西部、奥多摩の山「本仁田山(ほにたやま)・川乗山(かわのりやま)」を訪れたことが有った。
当時はまだ、自営業を続けていた頃で、時間的余裕、精神的余裕も無かった頃だったが、5月の連休中、たまたま、予定が入っておらず、行楽気分で、急遽出掛けたような気がする。
バカチョンカメラ(ポケット型小型フィルムカメラ)しか持っていなかった頃で、証拠写真?的スナップ写真、数枚しか撮っていなかったようだが、そのプリントした写真が古いアルバムに貼って有り、ブログを始めた頃に一度、スキャナーで取り込んで、ブログに書き込んだことが有った。
その写真、外付けHDに保管されており、改めて引っ張り出して、コピペ、リメイクしてみることにした。昔のことを懐かしがるのは、老人の最も老人たるところだと自嘲しながらも、あの日あの頃を思い出しているところだ。


山行コース・歩程等

奥多摩町営氷川駐車場→本仁田山登山口→大休場→(大休場尾根)→本仁田山山頂→
コブタカ山→大ダワ→十字路→川乗山山頂→大根ノ山ノ神→JR鳩ノ巣駅
(標準歩行所要時間=約7時間)

(昭文社の「山と高原地図」から拝借)

自宅を早朝に出発、奥多摩町氷川駐車場に着いたのは、午前7時30分頃だったようだ。
奥多摩町営氷川駐車場は、30台程度駐車可能の駐車場だったが、連休中とあって、
すでに満車寸前だった気がするが、係員の誘導で危うく滑り込みセーフだった気がする。
JR青梅線奥多摩駅、奥多摩役場、北氷川橋、女天橋、氷川国際ます釣り場、除ヶ野集落等を進み、
8時20分頃、安寺沢集落、ワサビ田の前の「本仁田山登山口」へ。
熊出没要警戒の看板も有り、前後にハイカーの姿も無く、不安が過る。
いきなり、暗い杉林の中、ジグザグ急登が始まった。


途中、明るいカヤトが有り、御前山、鷹ノ巣山、六ッ石山等が、眺望出来た。
9時頃、川乗山から続く尾根、大休場尾根の上、「大休場」に到着。
標高差500m程の急登に喘いだ後で、「大休場」の地名に納得、
夫婦連ハイカーが休憩中で寸談、
コースに仲間が有って、なんとなく安心した気がする。

「大休場」からも、尾根歩きとは言うものの、厳しい登りが続き、
夏のような暑さで汗だくになりながら、ひたすら高度を上げ・・・、
10時15分頃、本仁田山山頂(標高1,224.5m)に着いたようだ。
予想外にも、3~4組の夫婦連れや単独行のハイカーが休憩中で、
結構、訪れる人多いコースであることを知った気がする。

本仁田山山頂からは、一旦下り、やや平坦な尾根道となり、再び急下降、
ところどころに、ミツバツツジは見られる程度で、目立った花も無く・・・、
「鉄砲指」、「コブタカ山」、を通過、
11時頃、「大ダワ」に着き、少休憩、

「大ダワ」から歩き始めて直ぐに分岐が有り、少し下降気味の右コースを辿ってしまったが、
巻き道的なコースで、30分以上時間ロスしたような気がする。
「船井戸」、「水場」、「十字路」を通過、

12時40分頃、川乗山山頂(標高1363.7m)に到着したようだ。
山頂は、細倉橋、百尋ノ滝方面から登ってきたハイカー、登山者で溢れており、
ほとんど、高尾山状態?
ここで、昼食とした。

13時15分頃、川乗山山頂を出発、
「水場」「船井戸」「大ダワ」まで、往路を引き返し・・・。

「大ダワ」から、下り一辺倒、
小さな祠が有る「大根ノ山ノ神」を、15時頃通過、
15時30分頃、JR青梅線鳩ノ巣駅に、着いたようだ。
駅周辺は、ハイカー、登山者がいっぱいだったが、
ほとんどが、青梅、立川、東京方面行き列車待ち、
奥多摩駅方面への乗客は極くわずか、
15時54分発、奥多摩行き列車に乗車、
なんとびっくり、
特別仕立ての普通列車で、車体全体カラフルな絵模様、
座席全席が南向き(多摩川向き)、窓が広い展望車風、
車内には、奥多摩風景写真展を模して、作品が飾られており、
わずか2駅だったが、楽しめた気がする。
16時、奥多摩駅に着いたが、
やはり、青梅、立川、東京方面に帰るハイカー、登山者、行楽客で、
駅周辺溢れかえっており、通勤ラッシュ並み?の混雑。
その中をすり抜けて、駐車場へ。
予想通り、奥多摩街道、青梅街道共、青梅を抜けるまでは大渋滞、ノロノロ運転で、
帰着したのは、19時だったようだ。
あの頃はまだ、「また来る時にも笑っておくれ♫」的な気分だったと思うが、
足、腰、痛!、痛!の今となっては、「本仁田山」も「川乗山」もまた、
遠い思い出の山となってしまっている。
あの日、思い立って訪れていて、本当に良かったと、つくづく思う。