山口正介・編 1995年
編纂をした山口正介氏は山口瞳氏の息子さん
で、池波氏の出入りしていた銀座界隈の試写
室で時折、ばったりと出くわしていたらしく、
正介氏から身分を明かし、挨拶したと云う。
この本は、最後のジョン・ウェイン(1980
年七月刊)とラストシーンの夢追い(1983年
四月刊)とスクリーンの四季(1985年二月刊)
を一冊にしたものだと云う。
ぼくの視た映画も数多くのっており、そのどれをも
脚本、キャメラ、演出の観点からも視て、批評されて
おり、映画に対する愛の深さを感じた。
フェリーニの「道」を視て、泣かれたらしく、すごく
感性の強い、敏感な方なのだな、と感じ入った。
(読了日 2025年1・1(水)21:30)
(鶴岡 卓哉)