古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

イスタンブールでなまず釣り     椎名誠

2020-01-18 10:20:59 | 本の紹介
文春文庫    1984年



なんておまぬけな本なんだ。イスタンブールまで行って、なまずを



釣ろうと糸を垂れるも結局釣れず、どこで釣っても釣れず、おぬしらは



なにがしたいんだ、といいたくなるが、それがシーナ風でいかにも



ヌケ感というか、大もの釣ったでぇー、ではない、しのびわらいで


クククク風の面白さがあった。


団子を食いに東京を這いずり回って、タクシーの運転手まで巻き込んで



食いまくるが、その感想の薄さたるや、おぬしら、文学をなめてんの



ちゃうのか? というくらいだ。


西ドイツに行き、ひたすらビールを飲んだりの旅や、帝都縦断101


キロ、1520円の旅をカンコーしてみたり、どっかん波をみにいったり、


ナラタケモドキを狩りにいく、ではキノコを採りに行って、キノコ鍋を



タンノーしたりします。


シーナさんのうしろについていったら、おもしろいことが次々おこって


たのしそうである。でも、ボクはヒロシマの街を散歩するくらいでよろ


しいかなあ………………合掌。 
コメント
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