古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

雨がやんだら      椎名誠

2020-01-30 11:38:11 | 小説の紹介
新潮文庫     昭和62年


この作品集は数少ないシーナさんのスーパー・フィクション


であり、感涙のSFである。


シーナさんのあふれでる才能を随所に感じることができる。


小説はおろかSFにまで昇華された作品群は30年以上経った


今も色あせることがなく、みずみすしく、跳ねるような想像力


に、たしかな文章力。


やはり、表題作の「雨がやんだら」が構成といい、プロット

といい、ずば抜けてできがいいようである。


ある少女が書いた地球の未来についての日記がある砂浜に


漂着する、っていう設定などは、なんかそれだけで胸躍る


ではないか……アド・バードも読んでみたなあ、とつれずれに


思いましたね……合掌。
コメント
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