幻冬舎文庫 1998年
その当時、三谷幸喜と結婚されていたらしく、三谷氏
がアウトドア派だ、といっていたというはなしがでて
くるが、顔を見れば、彼が、そうじゃないことぐらいわ
かりそうなものであり、ラフティングなんて柄じゃない
ことくらい妻なんだから、わかってやれよ、と男のボク
はこころの叫びとして思ってしまった。そんなわけだか
ら、九年前に関係もおしまいになってしまうのではない
か、と余計なことまで思ってしまうのだった。
優雅な生活? と思うのは、ネコのうんこ事件のはなし
がでてくるからであろう。それにていねいにネコのうん
この写真まで載せているのだぜ、うーん、見たくなかった。
痛いはなしを書かせたら、すごくうまい。クルマのドアに指
を挟まれたはなしは、ボクも尻の穴がすぼまった。
おれっちのハハもそういえば、クルマのドアに親指を挟まれて
血豆を作っていたことがあったが、へっちゃらな顔をしていた。
ハハは異常に強かったのであった……合掌。