新潮文庫 2008年
ボクはパソコン雑誌がかつて好きでよく見ていた。学生の
ころだが、すごく厚くて重いマイコンとか、ハッキングに関
する改造本とかを好んでよんでいた。よんではいたが、理
解していたのか、と問われれば、うーん、まったくわかって
いなかった。その雑誌の持つ、マシン的なフンイキが好き
だっただけだ。
で、今は、ボクはMACの人ではなく、ビル・ゲイツの方を
つかっているのだが、やはり、MACにはいささかの憧れ
はある。でも、なんとなく出会わなかったんだよねぇ。
パソコンとは関係ないが、ボクは笑うのがあまり好
きでない。人と話せば、笑うこともあるが、TVや本を
よんで笑いたくない。笑うと書いてあることをすべて
忘れてしまうからイヤなのだ。この本をよんでよく笑っ
た。でも、笑ったから書いてあることはほとんど覚えて
いないおれっちだった。……合掌。
(鶴岡 卓哉)